▼第4試合 2024年度新人王決定トーナメント準決勝 フライ級 5分2R
中池武寛(パラエストラ小岩)55.8kg
シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)56.3kg
デビュー以来4戦全勝。全てをフィニッシュしている“スーパー高校生”中池武寛(パラエストラ小岩)が登場。
高一で全日本アマチュア修斗選手権を制した際のインタビューで「全勝で勝ち上がって平良達郎をフルぼっこにしたい」と、UFCで活躍中の“スーパーノヴァ”を名指しで指名するなどファイターとしての資質に溢れる要注目の17歳だ。
その対戦相手が中池と同年の全日本選手権で圧巻の試合内容でバンタム級を制したシモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)。
勝った方が新人王決勝戦への切符を手に出来るサバイバルマッチ。勝てば前へ、負ければ後退を余儀なくされる運命を賭けた一戦を迎える。
シモン「計量に遅刻してくるヤツはだいたい弱いヤツ。慣れてるんで、明日はブッ倒します」
(中池は計量最後に到着。フェイスオフでシモンの「謝れや」に「今言うところだ」と返し、額を突き合わせるとシモンののど輪に中池は胸を突き飛ばす)
中池「遅れてすみません。煽られたんで、死ぬほどボコボコにしていじめてやろうと思います」
1R、サウスポー構えのシモンにオーソの中池は右を。突くが、間合いを詰めるシモンはワンツーで前に。中池はガード下げてかわすが、シモンは左をヒット!
組む中池はボデイロック。正対して四つに持ち込むシモンは、クリンチボクシング。脇潜る中池はバッククリンチから背中に乗ろうとするが着地。右で足をかけるが、正対したシモン。
一気に左右で詰めると、シングルレッグに来た中池にニンジャチョーク狙い。仰向けになって抜く中池をそのまま押し倒してパウンド! 片足を手繰ろうとする中池に鉄槌を連打し、レフェリーが間に入った。
試合後、シモンは「中池選手戦ってくれてありがとう。俺が弱いって言っているヤツいると思うけど、ナメんじゃねえ、強えから。どんどんフライ級勝っていくぞ。覚悟しけよ」と語り、最後に「メルシー!」と挨拶し、ケージを降りた。