(C)RIZIN FF/GONG KAKUTOGI
2024年9月29日(日)『RIZIN.48』(さいたまスーパーアリーナ)が行われ、第3試合のRIZINバンタム級(61.0kg)で、朝倉兄弟率いるJAPAN TOP TEAMの秋元強真が、ATTの金太郎に1R 3分16秒 TKO勝ち。18歳にしてMMA戦績を6勝無敗とした。
試合は、ともにサウスポー構えから、ATT帰りの金太郎が左カーフを蹴る展開から、左ストレートで前に出た秋元にカウンターのダブルレッグでテイクダウン。
シングルバックから秋元は亀になって立ち上がりに。その際でバックに回る金太郎だが、秋元は両足はかけさせず立ち上がると、コーナー際で自ら壁レスリングを挑み、送り手を掴んでボディロックテイクダウンも決める。
スイープされて下になった秋元だが、落ち着いてシングルレッグで立ち上がり。レスリング特訓の成果を見せる。
離し際のサッカーキックは空を斬ったが、ここから圧を強めた秋元は、左ローを蹴る金太郎の左右3連打を絶妙な距離感でかわす。
さらに、ガードの中に頭を隠してノーモーションの右ジャブから、さらに踏み込んで狙いすました左ストレート! ダウンした金太郎の頭を押さえつけてグラウンド右ヒザを連打し、レフェリーを呼び込んだ。
試合後、秋元は自身のSNSを更新。金太郎戦のダメージについて、「カーフを2発外して、もう打ってこれないかなと思ったら、打ってきてもらっちゃったスね。カーフと、最後の自分のヒザ蹴りを打って少し痛いのと、右拳が少し腫れたくらい」と、ほぼノーダメージと語った。
スピードの速さは朝倉海との練習で慣れている、と自らに言い聞かせてリングに向かったという。フィニッシュに繋がるダウンを奪った右ジャブからの左ストレートについて、「1発目のストレートにテイクダウンに入られたけど、当たることは当たったんで“次、行けるな”と思って。(フィニッシュは)ワンテンポ、ずらして打った」と、右を突いて、継ぎ足でステップインしての左ストレートを語っている。
バンタム級で179cmの長身とリーチを活かしたスタンドでの抜群の距離感とボクシングでは、対サウスポーでも戦えることを証明し、パラエストラ柏からJTTで磨きをかけたレスリングの成長も見せた秋元は、まだ18歳。課題もあったが、伸びしろととらえることで今後のマッチアップは重要になってくる。
試合後の会見では、バンタム級の王座獲りに続き、将来的にフェザー級王座も視野に二階級制覇を宣言。
朝倉兄弟に憧れてJTTに移籍し、今回の試合には、未来と海のイメージカラーの金と銀を半分ずつ採り入れたパンツを着用。リング上のコールには未来の両手を広げたポーズと、海の片手を天に突き上げるポーズの両方を見せた。
朝倉兄弟が抜けたRIZINマットで新たな“超強真星”がタイトル戦線に駆け上がるか。秋元は「RIZINを背負って行きたいです」と力強く語っている。
一方、敗れた金太郎は、2020年2月のRIZIN初参戦から3勝6敗と大きく負け越しに。「ミスを修正しなければここから先は勝たれへん」と修正が必要とし、堀口恭司から「ATTに来てまだ間もなくて、まだ力を発揮できてないから、こっからはしっかりやれ」と、アドバイスを受けたことを明かした。