▼第1試合 キックボクシングルール 3分3R延長1R 無差別
〇三上ヘンリー大智(MMA/青森・ブラジル)
判定3-0 ※30-28×3、30-29
×クラウディオ・グリズリー・イストラテ(K-1/ルーマニア)
三上は剣道出身で第64回全日本学生剣道大会個人3位で全日本強化選手に選ばれたことも。2019年6月にシュートボクシングでプロデビューし、SBで2勝(2KO)、キックボクシングで2勝。MMAはデビュー戦で岩﨑大河に判定で敗れるも、以後は4連勝。また、2023年12月にはKNOCKOUT-UNLIMITEDルールで初回TKO勝ち。
イストラテはルーマニア出身でイタリア在住のISKAヨーロッパ・ヘビー級王者。ガードが固く、攻撃は大胆に突進するのが持ち味。2023年9月のK-1に初来日し、「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」の1回戦でマハムード・サッタリを初回KO、準決勝でシナ・カリミアンに判定勝ちで決勝へ進出したがリュウ・ツァーに初回KO負けで優勝を逃した。2024年6月にはサラエボで行われた「K-1無差別級東欧予選トーナメント」に出場したが、1回戦で試合放棄による負けを喫している。187cm、110kg。
1R、サウスポーの三上が前に出ながら左ミドルと左ローを蹴る。2発目の三上の左ミドルをしっかりとスネでカットするイストラテ。オーソドックスにスイッチして右ローも蹴り、イストラテは右フックを繰り出す。そこへ右ローを蹴る三上。近距離になるど三上は両脇を差してイストラテにパンチを打たせない。三上は右ストレート、イストラテが前に出てくるとサークリングして突進をかわし、右ローを蹴る。ワンツーから前に出るイストラテに三上はスイッチを頻繁にしつつロー、ミドルを蹴り、距離が詰まると組んでしまう。さらに右ストレートをヒットさせてそのまま組む。
2R、試合場を大きく使ってサークリングする三上は徹底したアウトボクシングと近距離になっての組み。イストラテは右の強打を繰り出すが三上は組みついて連打を許さない。左ストレート、前蹴りの三上は右ローも連打。三上がジャブを当て、イストラテが打ち返すが三上はバックステップでかわす。前に出てパンチを浴びせるイストラテに三上が回り切れず場外へ出る場面も増えてきた。
3R、三上がボディへのワンツー、右フックから組み付き。イストラテのローや右フックは空を切る。三上は前蹴り、ジャブ、左ストレート、そして右ローをヒットさせる。前へ出るイストラテに三上はガードの上から左右フック、イストラテは疲れが見え三上に組みつく。空振りが目立つイストラテへ三上が右ボディ。前へ出るイストラテだが動く三上をなかなか捕らえられず、追いつめても場外になってしまう。イストラテのフックをかわしてバックに回った三上はイストラテを崩し倒す。