▼第3試合 ボクシングルール 3分3R延長1R 74kg契約
〇木村"フィリップ"ミノル(キックボクシング/山梨・ブラジル)
判定3-0 ※30-27×3
×デイン・エッジ(ボクシング/ニュージーランド・マオリ族)
木村は2022年12月28日に両国国技館で開催された『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で、巌流島に初出場。矢地祐介とMIXルールで対戦してKO勝ちしたが、RIZINでのドーピング検査で陽性となり矢地戦前にも使用していたことを告白したため、木村と矢地の試合は「ノーコンテスト=無効試合」となった。
出場停止処分になっていたが、ドーピング検査で陰性が証明されると2024年3月の『RIZIN』に出場。ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)をKO寸前まで追い込むも、2RにKO負けを喫した。5月に公開された『巌流島バーチャルファイト』でセネガル相撲のアマドゥ・ディア(セネガル)とボクシング特別ルールで対戦し、1Rに左フックでKO勝ちしている。
対戦相手はニュージーランドのボクサーであるエッジ。「ニュージーランドには様々な民族がいて、一番強いと言われるマオリ族というだけで選びました」(谷川貞治プロデューサー)。172cm、72kgでボクシング戦績は1勝1敗。
1R、木村がジャブ、エッジは右オーバーハンドを返してくる。木村が右フックから左アッパー、右フック。木村が右フックと左ボディの強打2発。木村の左フックにエッジのガードは大きく動く。ジャブを突くエッジに木村は右ストレート、左フック。エッジの右ストレートはブロックした。右オーバーハンドを何度も繰り出すエッジだが、木村はかわす。木村の左フック3連打に右フックを返してこようとしたエッジへ木村の右フックが決まりエッジはフラつく。
2R、ジャブの突き合いから、エッジが右オーバーハンドを放ってくると左フックを合わせる木村。左フックを空振りして1回転してしまうが、すぐに左フック。木村は左ボディも叩く。エッジも負けじと左右ボディ。木村の左右フックにダッキングするエッジ。強打を狙いすぎか、空振りが目立ってきた木村。エッジのジャブに右クロス、返しての左ボディを打つ。
3R、エッジのフックをブロックして左ボディを連続して叩き込む木村。さらに左フックで場外へ追い出す。エッジはジャブ、左フック。木村はノーガードになってエッジを誘うがエッジはのってこない。左右ボディ、左右フックを打つ木村だがエッジはガードを固めて亀になる。木村の左フックはエッジのダッキングで空を切る。
判定は3-0で木村の勝利。木村は「悔しいですね。自分の試合で判定にいくこと自体負けに等しい。マジで後悔が残りますね」と苦笑した。