ムエタイ
レポート

【ONE FF】KNOCK OUT王者・重森陽太が一発KOでONEデビュー戦を勝利で飾る&ボーナス、パコーンがヘイスに衝撃のKO負け、黒田直也が2連続KO負けに

2024/09/06 22:09

▼メインイベント(第12試合)バンタム級 ムエタイ 3分3R
×パコーン・PK・センチャイムエタイジム(タイ)
KO 2R 2分04秒 ※左ボディ
〇ファビオ・ヘイス(ポルトガル)


 パコーンは9歳からムエタイを始め、2008年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座、2013年にタイ国プロムエタイ協会ライト級王座、2014年にルンピニースタジアム認定ライト級王座、同年にはWMCライト級王座とYOKKAO -65kg級王座も獲得。さらには2016年にWKU世界-67kg世界王座とThairathTVのウェルター級王座、2017年にフェニックスファイティングチャンピオンシップ王座、2022年にはBOMウェルター級王座とWPMF世界ウェルター級王座も獲得。


 2013年にはタイ・スポーツ局が選ぶMVPにも輝いた。2022年からはエイワスポーツジムにてトレーナーとして吉成名高や品川朝陽ら日本人選手を育成しながら選手活動も行い、ムエタイのみならずK-1でも2023年3月に第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人、6月に第8代Krushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵に連勝。2024年6月にONE初参戦、元ルンピニー王者のラフィを1RでTKOに破り変わらぬ実力を見せつけた。戦績は194勝(9KO)45敗5分。34歳。


 ヘイスは2023年2月からONEに参戦し、フェラーリ、元ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム王者センマニーを連続KO撃破する活躍を見せたが、7月のポンシリ戦で判定負け、11月のウラジーミル・クズミン戦で判定負け、前戦となる2024年3月にはソー・リン・ウーにKO負けと3連敗中となっている。


 両者ワイクルーを舞い、1R開始。パコーンが右カーフで先制。ヘイスはジャブを打って前へ。パコーンはそこへ右カーフを蹴っていく。どんどん右カーフを蹴るパコーンにヘイスは右ストレート、左ボディ。パコーンもジャブを返し、ヘイスは左インローを蹴って右フック。パコーンはボディへ右ストレートを打ち、ヘイスが頭を下げて入ってくると左フックを打つ。


 ヘイスのパンチに右カーフを合わせていくパコーンにヘイスはジャブと右ストレートで応戦。パコーンはジャブでヘイスを下がらせるとヒザを突き刺す。ヘイスはパンチのコンビネーションを繰り出すが空振りが目立つ。


 2R、ヘイスがジャブを伸ばし、パコーンが右カーフを蹴るとヘイスも右カーフを蹴り返す。ヘイスの左アッパーが空振りになったところでパコーンが右ストレートを強打。一瞬グラつくヘイスだが、すぐにジャブで体勢を立て直す。ヘイスは左右でボディを叩き、パコーンも右ボディストレートを突き刺しての左フック。


 打っては下がり、また前へ出て攻撃して下がるパコーン。ヘイスのパンチを巧みにかわしていく。ヘイスはパコーンに右ヒザを見舞うと飛びヒザ蹴りを放つが、これは押されて転倒。ヘイスが右ハイ、ジャブを打つとなぜか大きく下がるパコーン。ロープを背負うところまで下がったパコーンに、ヘイスは狙いすました左ボディショット。


 これにパコーンがダウン。悶絶してカウントを聞くパコーンは立ち上がることが出来ず、ヘイスのKO勝ちとなった。パコーンは試合を優位に進めていただけに、惜しい敗北となった。


 ヘイスは勝利者インタビューに「自分にとって大事な勝利だ。3連敗して前回はここでKOされてしまった。今日はレジェンドを倒せたので自分はまだここにいていいと思った。みんなが求めるのならここでまた面白い試合をする。落ち着いていこうと思った。セコンドは相手が前へ出てくるから相手が出てくるのを待てと言った。だから相手が来た時はボディショットを狙っていた」と語った。

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