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レポート

【GLORY】原口健飛の世界王座奪取ならず、ペッチが大差で勝利V8。ベスタティ強し!一階級上でも華麗な技術で元王者を破る、ボアペアがボケメを返り討ち、タイフン・オズカンがダウン奪い白星GLORYデビュー、トリンダーデが1位を撃破しペッチと原口に宣戦布告

2024/07/21 02:07

▼第4試合 フェザー級 3分3R
×エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/同級1位)
判定0-5 ※27-30×5
〇ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)


 ヴィダレスは“ダイナマイトハンド”の異名を持つ強打者で、2018年11月からGLORYに参戦。4連勝を収めるもセルゲイ・アダムチャックにTKO負け。その後、2連勝で2022年10月にはペットパノムルンが保持するGLORYフェザー級王座への挑戦者に選ばれたが完封負けを喫した。2023年12月のRISEに初来日すると原口健飛と対戦、1Rに右フックでダウンを奪ったが2Rに逆転KO負けを喫した。戦績は16勝(13KO)3敗。


 トリンダーデはWAKO欧州スーパーライト級王者、ISKA欧州同級王者、MFC-65kg級世界王者のタイトル歴を持ち、戦績は58勝(24KO)7敗。2023年9月に『ONE Friday Fights』に出場すると来日経験のあるシップムーン・シェフブンタンを初回KO。12月のGLORYではベルジャン・ペポシに判定で敗れたが、GLORY推薦選手として2014年3月のRISEに初来日を果たすと、チャド・コリンズを左ハイキックで初回KOする大番狂わせを演じた。戦績は58勝(24KO)6敗。


 1R、右ローの蹴り合いから前へ出ていくのはトリンダーデ。ワンツーからの右ハイで場内を沸かせる。ヴィダレスは右カーフ、トリンダーデが右ローを蹴るとすぐに右カーフを蹴り返す。躍動感のあるトリンダーデは右ローを蹴ってすぐに回転してのバックスピンキック。飛び込んでの右フックをヒットさせたトリンダーデは続く右ストレートもヒットさせる。ヴィダレスも前に出てサウスポーからの左ミドル、オーソに戻ると右ストレート、またサウスポーになっての左ミドル。トリンダーデは飛び込んでの右を当てに行く。オープンスコアは10-9×5でトリンダーデ。


 2R、右ローをどんどん蹴っていくトリンダーデ。ヴィダレスの左足ははっきりと分かるほど腫れあがる。躍動感のある動きで左フックから左ミドルを蹴るトリンダーデは、ステップでよく動きながら右ローを狙い撃ち。そして飛び込みの速いワンツー。ヴィダレスはスイッチを多用してサウスポーに構えての左ミドル、オーソに戻っての右ロー。スピードのある蹴りが交錯する。2Rも10-9×5でトリンダーデ。


 3R、右ストレートから右ローを蹴るヴィダレスは、右ストレートをクリーンヒットさせて逆襲。トリンダーデは左インローを蹴る。下がるトリンダーデが左ミドルを蹴り、ヴィダレスは右ストレートを狙って前へ出ていく。ステップで下がるトリンダーデだが、右ストレート、右ローを当てていく。トリンダーデの右フックにはヴィダレスが左フックを合わせる。残り10秒になるとトリンダーデはステップを使って逃げ切り態勢に。ノーガードでヴィダレスのパンチをかわして試合を終えた。


 判定は30-27×5でトリンダーデが完勝。ノーランカーが1位を破った。トリンダーデは「最高のパフォーマンスは出せなかったが勝ててよかった。ペッチと原口とも戦いたい。俺の時代を作るぞ!」と勝ち誇った。

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