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レポート

【GLORY】原口健飛の世界王座奪取ならず、ペッチが大差で勝利V8。ベスタティ強し!一階級上でも華麗な技術で元王者を破る、ボアペアがボケメを返り討ち、タイフン・オズカンがダウン奪い白星GLORYデビュー、トリンダーデが1位を撃破しペッチと原口に宣戦布告

2024/07/21 02:07

▼第5試合 キャッチウェイト73.5kg契約 3分3R
〇タイフン・オズカン(オランダ)
判定5-0 ※29-27、30-26×4
×マジッド・アマルーシュ(フランス)


 オズカンは2015年5月にEnfusion 2015 70kgトーナメントで優勝すると、9月にはEnfusion 72.5kg世界王座を奪取。その後、2016年4月にダビット・キリア、2018年2月にアンディ・サワー、同年6月にモハメド・カマル、2019年2月にはエンディ・セメリアに勝利。2016年に16人制で行われたEnfusion 70kg WORLD MAXトーナメントで優勝、2019年にはEnfusion -70kg世界王座も獲得している。『Enfusion』では敵がいなくなったため、2021年10月からは『ONE』に参戦し、シッティチャイ、グレゴリアン、スーパーボンには敗れたがエンリコ・ケールには勝利した。86勝(28KO)10敗3分の戦績を引っ提げてGLORYに初参戦する。


 アマルーシュはフランス人ファイターで、『Dynamite Fighting Show』=DFSや『Fight for Honor』などに出場。25勝(10KO)2敗1分の戦績を引っ提げてこちらもGLORYに初参戦。オズカンを相手に番狂わせを狙う。


 1R、アマルーシュが左ミドルで先制。オスカンは前蹴りで前へ出ていくが、アマルーシュがコンビネーションで押し返す。左ミドル、右ローを上手く当てていくアマルーシュは左インローも蹴る。ガードを固めて前に出るオズカンは右アッパーを突き上げ、右ローを蹴る。左右フックでもアマルーシュを圧倒するオズカンだが、アマルーシュは左インローを連発。パンチで前に出るオズカンに下がるアマルーシュ、オズカンは右ストレートで追撃した。オープンスコアは10-9×4がオズカン、10-9でアマルーシュ。


 2R、圧を掛けるオズカンにアマルーシュは下がるが、左ミドル、ヒザ蹴り、左インロー、右ローを蹴る。オズカンは右アッパーを狙い撃ちにし、ワンツー、左右フックを繰り出す。アマルーシュは細かくパンチを打って左ミドル、右ローと手数は多く出る。その印象をかき消すような強打を放つオズカン。アマルーシュがヒザ蹴りから右フックを打ったところにオズカンが右フックを合わせ、ダウンを奪う。OPスコアは10-8×5でオズカン。

 3Rも前に出るオズカンにアマルーシュはステップ、スイッチを使って左右ミドルを蹴る。しかし、オズカンが右ストレート一発でアマルーシュを下がらせ、右アッパーでグラつかせると右アッパーの連打で圧倒。コーナーに詰めてオズカンがパンチをまとめる。一矢報いたいアマルーシュは左右フックからヒザ蹴り、後ろ蹴りを放つとオズカンもすぐに後ろ蹴り。オズカンの右強打に下がるアマルーシュだが蹴りを放っていく。オズカンが右フックで攻め、アマルーシュが左ミドルを返したところで試合終了。


 判定は5-0でオズカンが自身100戦目を勝利で飾った。勝利者インタビューでは「100戦もやったなんて信じられないよ。2Rでダウンを奪えると思っていた。GLORYで試合を重ねたい。まだ新しい領域だから。これから戦う相手、俺をナメてると痛い目に合うぞ」とGLORYで試合を重ねていきたいと笑顔で答えた。

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