バンコク入りした2日目の箕輪。ワイルドさを増している(C)ONE Championship
2024年7月6日(土)にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 23: Buntan vs. Meksen』(U-NEXT配信)にて、和田竜光の2試合前に、箕輪ひろば(日本/総合格闘技道場STF)がジェレミー・ミアド(フィリピン)とONEストロー級(5分3R)で対戦する。
箕輪は、2024年1月の有明大会で、グスタボ・バラートにスプリット判定の惜敗。ストロー級ランキングが入れ替わり、4位になっている。ONE2連勝から3連敗。
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— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) July 4, 2024
箕輪ひろば🇯🇵が
ハイドレーションテストと計量をパス🤩
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箕輪は今週土曜の #ONEFightNight23 で
ジェレミー・ミアド🇵🇭と激突💥
✅ U-NEXTでライブ配信をお見逃しなく👉https://t.co/9xciXRGV4H
🗓 7月6日 午前9時 | @Hirobad724 @UNEXT_fight #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ #総合格闘技 pic.twitter.com/AWGZ3pNp1H
【写真】両者計量およびハイドレーションテストをパス(箕輪125lbs/1.0066、ミアド123lbs/1.0168)
黒星の相手はジャレッド・ブルックス、ボカン・マスンヤネ、バラートといずれもトップランカーばかりだが、ランク外のミアドに負ければ、箕輪のランキング落ちの可能性もあり、再び王座戦線にからむには、絶対に落とせない試合だ。
対するミアドも4連勝からの3連敗中。マンスール・マラチエフのダースチョークに一本負け後、リト・アディワンとの再戦で判定負けでリベンジを許し、3月に山北渓人のブルドッグチョークにタップを喫している。ミアドにとっても崖っぷちの一戦だ。
8月3日の『ONE Fight Night 25: Brooks vs. Balart』では、1位ブルックスと3位バラートによる「ストロー級暫定王座戦」が組まれ、同日に、山北渓人vs.猿田洋祐のストロー級日本人対決も決まるなか、同級4位の箕輪ひろばは、ミアド戦でどんな試合を見せるか。
ジャッジに判断をさせない決定力を
――火曜日の夕方に現地入りしたと思いますが、昨年4月以来、久しぶりのタイの様子はいかがですか。
「昨日着いて、夜に少し身体動かしたんですが、なんかちょっと道が舗装されてて、綺麗になってたなという感じです。ルンピニーの陸橋が駅(チェーンワタナパークレット28駅)になっていましたね」
――暑さは大丈夫ですか?
「暑さは大丈夫ですが、こっちは夜でも暑いんだなと思ってます。日本だとまだ夜はけっこう涼しいんですけど」
――1月28日のONE日本大会以来の試合になりますが、怪我もあったなかでこの5カ月間どのように過ごしてきましたか。
「この5カ月間は怪我を治すのと、あとは自分の先輩(山上幹臣)の試合もあったので、サポートする側になったりもして、充実した5カ月ではありましたね。いまのコンディションはこのままいけば体重を含めて問題なく、いつもどおりという感じですね」
――日に日にワイルドさが増していますが、髪の毛は現地で編むことになるのですか。
「そうですね」
――タイで編んでもらえるものなのですか。
「タイで編んでくれる人を呼びましたね。本当にこのために。あっ、ONEで用意してもらえないんですかね」
(ONE広報)タイだったら編み込みやってくれるところ多いですよ。
「あ、マジですか(苦笑)」
――まあ、希望通りに行くかどうかというのもありますし。さて、今回のジェレミー・ミアド戦に向けて、練習環境や取り組みで何か変化はありましたか。
「環境は変えてないですね。所属のSTFに、JTT、TRI.H STUDIO、ボクシングジム、レスリング部での出稽古などですね。今まで相手に合わせて練習の比重を変えてたんですけど、今回は比重を変えずに『箕輪ひろばを強くする』こと。相手に合わせないで、箕輪自身を強くするという風にやってみたので、かなり全体的に伸びたんじゃないかなと思っています。
あと、取り組み方というか、若き頃というと歳食ったみたいになっちゃうんですけど(25歳)、10代前半か後半かくらいの、周りにトガり散らしていた感じのメンタルを呼び戻さないといけないなというふうに思ってやっています」
――それは何かきっかけが? ソツなくこなすようになっていたということでしょうか。
「ONEに出て頭良く戦って、1戦目(リト・アディワン)、2戦目(アレックス・シウバ)も勝ってという感じで調子良くできちゃって、3戦目(ジャレッド・ブルックス)も負けたは負けたんですけど、いい感じで持ってこれてたなというのがあったので、ボカン(マスンヤネ)と(グスタボ)バラート戦でも同じ感じで挑んだのが、何かちょっと丸くなりすぎていた部分があったんで。頭じゃなくて気持ちで戦おうかなというところです。ガリ勉みたくなってたんで。臨機応変に応用問題に対応できていなかったですね」
――あらためてですけど、その3試合、どれもブルックス、マスンヤネ、バラートとトップどころとやってきました。打撃を当てながらコーナーを背にする時間が長くなったことでスプリット判定に割れた前戦はどうとらえていますか。
「僕らチームの中でのバラート戦の作戦はけっこうハマっていたんです。首をつかまれてもテイクダウンされない、打撃でプレッシャーをガンガンかけていく。その中で、コーナーに押し込まれてたら負けるんだなという感じは……、採点基準で思う所もありました。レスリング力で言うとマスンヤネ選手、ブルックス選手、シウバ選手の方が強いところもあって。
あと、もう一つはレフェリーの反則の黙認ですよね。相手のローブローとバッティングがあって、レフェリーも『確認ができている』ってことだったけど、イエローも出ず、『確認してるから試合は続行』と言われても……それを見て分かってるなら反映させてほしいし、そこらへんはちょっとどうなの? と試合直後は思ったんですけど、レフェリーも何らかの意向でそういうジャッジングになっているのなら、まあしょうがないのかな、と今は落とし込んでいます」
――そういう中でも勝ち切らなくちゃいけないとなると、何が必要だと感じましたか。
「やっぱり決定力ですね。一本なり、KOなり、決定力。ジャッジに判断をさせないという。きちっと勝たなきゃいけないというプランニングを作らなきゃいけないんだなというふうにはあらためて思いました」
――そのためにやってきたことが、さきほどの「初期の頃を思い出して」ということに繋がるのでしょうか。
「さっきの話に付随してなんですけど、ここ何戦かは勝つためにリスクを負ってまでフィニッシュを狙いに行かないというのでやっていたんですね。今回はそうじゃなくて、リスクが多くてもフィニッシュを取りに行かなきゃいけないんだなというふうに思っています。その意識の違いですね」