(C)XSTREAM 1
2024年6月16日(日)ゴールドジムサウス東京アネックスにて『第5回 立ち技総合格闘技XSTREAM 1』アマチュア大会が開催された。
各部門の「初代XSTREAM 1チャンピオン」が決定する次回10月20日開催の第6回大会に向け、頂点を目指すアマチュア選手総勢230名が参加、全121試合のハイレベルな攻防が繰り広げられた。
毎回注目のオリジナル競技「1分間高速ミドルキック連打チャレンジ」には、過去最高の34名が参加。スペシャルゲストとして、RISEやONE FFで活躍中の安本晴翔(橋本道場)、初の女性チャレンジャーとなる杉山しずか(リバーサルジム新宿Me, We)が参戦。杉山は目標としていた所英男の記録超えを狙い、蹴り技の本職・安本はプロの意地を見せつけ、歴代最高記録を塗り替える動きで会場を沸かせた。
さらにチームで競い合う新競技「チームバトルX-1名物! 高速キック鬼3連」がスタート。また「マーシャルアーツ無差別級オープントーナメント」では「初代XSTREAM 1 マーシャルアーツチャンピオン」が誕生している。
安本晴翔が1分間で歴代最高「115回」のキック!
【写真】“完全無欠のマスターピース”安本晴翔は、冷静沈着なペース配分で最高記録保持者となった。
RISEで活躍する安本晴翔は、5月10日(金)の『ONE Friday Fights 62』で勝利を収めた勢いのまま参戦。「最高記録を超したいと思います」と、大﨑孔稀が持つ歴代最高記録「113回」超えを高々と宣言して「1分間高速ミドルキック連打チャレンジ」に臨んだ。
常に冷静沈着な安本は試合と同様、安定した蹴りでスタート。表情を一切変えぬまま、乱れぬフォームで順調に回数を重ねて行く。そして“魔の後半”に突入。序盤は余裕の表情の安本だったが「ラスト20秒」の掛け声に、ポーカーフェイスが崩れ、若干、苦しそうな表情も笑顔を見せるシーンも。
それでも堂々のキックでラストまでペースを崩さず蹴り続けた。読み上げられた記録に会場は騒然。歴代最高記録の113回を超える「115回」とコールされ、新記録を樹立した。
安本は「記録更新ができてよかった。超疲れました」と安堵の表情。「オファーが来たときは、普通にノリでOKしたんですけど、後々よく考えたら結構キツいと(苦笑)。でも、ちゃんとやれば記録更新はできるだろうと思っていました。(これから参戦する選手たちへ)どうぞ抜いてください。でもキツいですよ。もし記録が抜かれたら、また参戦します」と笑顔で語った。最後は、きたるRISEでのタイトルマッチを見据え、「応援よろしくお願いいたします」と観客にアピールした。
最後まで蹴り続けた杉山しずかの挑戦「1分間高速ミドルキック連打チャレンジ」
杉山しずかは、「1分間高速ミドルキック連打チャレンジ」に初の女性プロMMAファイターとして参戦。「この日のために練習してきた」という杉山は、前回参戦した所英男の記録「70回」超えを目標に掲げてのチャレンジとなった。
緊張の面持ちでスタートすると、正確にヒットするように慎重に蹴りを放っていくが、徐々に足が疲れてきたのか、声を上げながら必死の形相に。
【写真】終了と同時にマットに倒れ込む杉山しずか。見た目以上の過酷さを物語る。
前田憲作総合プロデューサーや会場からも声援が飛び、杉山の背中を押すと、記録は「77回」。目標としていた所英男の70回超えを達成した。杉山は「練習のときより本番の方が、皆さんが応援してくれるので頑張ることができました。オーディエンスの皆様が温かかったです」と感謝の言葉を述べた。
続けて「『1分間高速ミドルキック連打チャレンジ』は、(対人の)『試合には出られないけれどもチャレンジしたいな』という人にもすごく良いチャレンジになると思います。総合格闘技のみんなにもこの競技のことを伝えようと思いました」と語った。
また、7月21日(日)立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 346』女子フライ級タイトルマッチでの重田ホノカ戦に向け、「勝利してチャンピオンになる」と宣言。会場から大きな拍手が送られた。
幅広い年齢層がチャレンジ「目標はラウンドガール」で93回
「キッズ」から「グラマラス・ウーマン」「ジェントルマン・クラス」の大人まで幅広い年齢層がチャレンジする「1分間高速ミドルキック連打チャレンジ」では、一般参加者も白熱の蹴りを見せた。
常連の出場者、北野なみは毎回オリジナルTシャツで参加。今回、Tシャツの表には「今回の目標ラウンドガール」、背中には「誰がオバはんじゃい!」というユニークなワードをプリント。毎回チャレンジのたびに夫とTシャツデザインを考案し作成しているとのことで、「ラウンドガールになりたい」という北野の思いは前田総合プロデューサーに届いたか。Tシャツのみならず、階級別で最高記録93回をマークしてみせた。