▼第4試合 フライ級キックボクシング 3分3R
×テミルラン・ベクムルザエフ(ロシア)
[判定0-3]
〇安本晴翔(橋本道場)
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。
2022年7月からはRISEに参戦し、12月にSBとの対抗戦で川上叶に敗れるも2023年3月のK-1との対抗戦では斗麗に勝利。8月にSBの魁斗に敗れ、11月の再起戦で澤谷大樹を判定で破ると、2024年2月には梅井泰成に判定勝ちで戦績を30勝(15KO)3敗2分1無効試合としている。
ベクムルザエフは2023年2月の『ONE Friday Fights 5』に初参戦してデッドゥアンレック・ティーデ99に判定負け。5月にはルオン・タイン・フックに反則勝ちでONE初勝利を飾ったが、10月にジョハン・ガザリにKO負けを喫した。2024年2月には奥山雅仁のテンカオに苦しみながらも、左右フックとバックハンドブローで3Rに奥山をグラつかせて判定勝ち。パワフルな右ストレート、左フック、左ボディが武器。
1R、サウスポーの安本は左ロー、左ミドル、さらに左右フックからの右ロー。ベクムルザエフは踏み込んでの左フックを振って来るが、安本はバックステップ。ベクムルザエフが左インローで崩しての左フックを繰り出してくると、安本も左フックで打ち合う。
ベクムルザエフは左フックの連打。安本はテンカオで応戦する。左ミドルハイで何度もベクムルザエフの腕を蹴る安本。テンカオも突き刺す。頭から飛び込んで来るベクムルザエフはバッティング。ラウンド終了間際、左フックでバランスを崩したベクムルザエフに安本が打ち合いに行くと、逆に左右フックをもらってしまう。
2R、ベクムルザエフは安本のお株を奪うようなバックスピンキック。ガードを固めて左ミドルを蹴る安本はテンカオも突き刺す。大きな左右フックを振り回すベクムルザエフに安本は左ミドル、左ヒザ。左右フックを打って下がるベクムルザエフに安本が左ハイキック。右ストレートで飛び込んだベクムルザエフはそのまま回転してのバックハンドブローを放つが、ヒジが安本の顔面を捉えて安本がダウン寸前に。
しかし、これはキックボクシングルールのため反則。ベクムルザエフにはイエローカードが提示された。再開後、安本は一気に攻める。
3R、前に出る安本が左フック。前に出るベクムルザエフには左ミドル、左ハイを合わせる。ジャブを出すベクムルザエフにも左ミドルハイ。安本の左ハイがベクムルザエフの左腕にヒットし、快音を発する。ベクムルザエフは右インローを蹴って左フックを打つが、安本の左三日月蹴りで一瞬ボディを抑える。
それでも前へ出て左右フックを振り回して前へ出るベクムルザエフ。安本は左ヒザで対抗し、右ヒザを突き刺してベクムルザエフを大きく後退させて右ストレート、組んできたベクムルザエフにはヒザ。ボディへのパンチとヒザで攻めた安本だったが、タフなベクムルザエフを仕留めきれなかった。