前田総合プロデューサーも一肌脱いだ、チームで競い合う新競技「チームバトルX-1名物! 高速キック鬼3連」
【写真】今年56歳の前田憲作総合プロデューサーもスーツ姿で渾身のミドルキックを打ち込んだ。
チームで競い合う新競技「チームバトルX-1名物!高速キック鬼3連」には、総勢6チームが参加。
3名一組の合計体重で階級に分かれ、3分間の合計のキック数で競い合う。選手交代ではリング外にいるチームメンバーにタッチをして交代するため、チームワークも求められる。
それぞれのチームは学校やジムが同じという縁をきっかけにチーム結成するなど、各チームの絆も見られた。
注目は、前田総合プロデューサーチーム「チームマエケン」で、前田Pは、プロキックボクシング雄飛、テコンドーアジア王者・菱伊里緒を率いて登場。前田Pはジャケットを脱ぎ、スーツ姿のまま蹴り込んだ。チーム記録は「246回」の好成績をマーク。
また、小学生の姉をリーダーとした姉弟チーム「チームYES!」は、合計「315回」という大記録。一人平均のキック数は105回という大人顔負けの動きを見せた。
個人競技の格闘技のなかで「チームバトルX-1名物!高速キック鬼3連」は、メンバーが同じ目標に向かって取り組む“格闘技の新しいチャレンジ”として今後ますます盛り上がっていきそうだ。
【写真】姉弟で結成した「チームYES!」は家でも練習を重ねたというチームワークが光った。
キックルールMVPは若干15歳の中学生、武田幸三の愛弟子・佐藤陽平に
次回10月大会でランキング上位4名による初代王座トーナメントが開催されることもあり、その座を狙う「キッズクラス」から、37歳以上が出場する「ジェントルマンファイト」まで、前大会以上に熾烈な戦いが繰り広げられた。
今回MVPに選ばれたのは若干15歳、中学3年生の佐藤陽平(TAKEDA GYM)。武田幸三の愛弟子で、キックボクシング歴1年とは思えない打撃力、間合いの取り方が高く評価されてのMVP受賞となった。『REYES』のグローブを贈呈した前田総合プロデューサーは「試合運びが上手かったのと、大きな相手でも怯まず前に出ていく強い気持ちがある」と将来への伸び代に期待を寄せている。
「マーシャルアーツ無差別級オープントーナメント」でテコンドー三留空也が優勝、初代王者に
武道の達人たちが技を競い合い、鎬を削る「マーシャルアーツ」部門。今回はついに「マーシャルアーツ無差別級オープントーナメント」が開催された。
テコンドー、相撲、剣道、空手、八極拳、MMA、キックボクシングの選手たちが無差別級でその頂点を競う同トーナメント。
当日抽選で対戦相手が決定されるなか、注目選手の一人、剣道ベースのキックボクサー新谷竜輔(龍拳會青葉台支部)は、初戦でテコンドー選手を撃破。剣道が得意とする前後への俊敏な動きで間合いを詰めて縦拳を叩き込むスタイルで、次々とポイントを獲得した。
準決勝で新谷は、テコンドーの強豪・山ノ内蓮(T.K.KING)と対戦。緊張感漂う両者の駆け引きのなか、山ノ内の華麗な足捌きに苦戦し、惜しくも敗退。新谷は「競技の枠を超えて対戦できることは自身の競技にも生きてくる。ぜひまた参加したいです」と目を輝かせた。
決勝に進出した山ノ内が対するは、優勝候補大本命の同じくテコンドーの三留空也。初のテコンドー同士の対決は、華麗な足技が交錯するスリリングな展開に。蹴り技の精密さで三留選手が徐々に上回り、悲願の王者に輝いた。
一日3試合を終えた三留は「テコンドーの試合ではなかなか勝てなかった相手に、勝ててとても嬉しい」と話し、「疲れていて何とも言えないけれど、最高です! これからも王者として誰にも負けないように精進します」とベルトを肩に、仲間たちと喜びを分かち合った。
【写真】異彩を放った剣道対テコンド。蹴り技vs.縦拳の緊張感漂う攻防。
キックボクシング界のレジェンド飛鳥信也が果敢なファイト
「夜の部」は35歳以上を対象とした“挑戦し続ける大人たち”の「ジェントルマンファイト」が開催された。
キックボクシング界のレジェンド元MAキックボクシング王者・飛鳥信也は、リベンジをかけて杉井智博と対戦も惜しくもTKO負け。試合後、リングを降りた飛鳥は杉井へ「あなた、まだ強くなるよ」と声をかけて握手を交わした。杉井は「小さい頃から憧れてきた競技で、37歳なので今まで年齢制限があって参加できなかったけど、ジェントルマンファイトに参加できると知り、これからも挑戦し続けたい」と語った。
「何歳からでも挑戦できる」の言葉の通り、家族や仲間に見守られ果敢に挑んでいくミドル世代の姿がリングで目立った。
前田P「次回大会は10月大会で各階級の初代王者が決まる」
「朝のキッズクラスの試合から、夜のジェントルマンファイトまで凄い試合ばかりでした。盛り上がりがすごく競技レベルが格段に上がったことを実感します。『マーシャルアーツ』ルールのトーナメントも見応えのある試合ばかりで、決勝のテコンドー選手同士の戦いはさすがに見事な試合展開でした。特に私の記憶に残ったのは剣道の新谷竜輔選手です。彼にはこれからも“マーシャルアーツの顔”として期待を寄せたい。そのくらい可能性を感じる選手でした。
次回大会は10月20日(日)ゴールドジムサウス東京アネックスにて開催します。年内最後の大会となり、いよいよ各部門、各階級の初代チャンピオンが決まります。そして、来年2025年はチャンピオン勢に1年をかけてタイトルを保持する戦いの経験を積んでもらう機会を設けていきたいと考えています。『チャンピオンになること』『チャンピオンでい続けること』を今から経験して、将来のプロ化も見据えていきます。
『1分間高速ミドルキック連打チャレンジ』『高速キック鬼3連』もプロをはじめ、アマチュア選手たちが次々に記録を樹立してさらに盛り上がりをみせています。『XSTREAM 1』はさらに唯一無二のアマチュア立ち技総合格闘技団体として進化していきます。今後の展開にもぜひご注目ください」