ADCCとクレイグ・ジョーンズインビテーショナルはどうするか、そしてMMA──忙しくなりそうだ(笑)
──理想とするMMAファイターは?
「日本だとまず最初に頭に浮かぶのはやっぱり青木真也だね。好きにならない方が難しいでしょ。レジェンドでキャラクターも素晴らしくて。彼みたいな人は他にいないよね。試合経験も豊富で、リングやケージでとても献身的に動く。間違いなく日本の格闘技界では一番好きだね」
──日本以外だと?
「格闘技界全体で言うと、ネイト・ディアスが大好きだ。ネイトだけでなく兄弟二人ともね」
──ボクシングが強い、グラップラーでもありますね。
「そう。僕の柔術はベストの武器だ。そこに投げやレスリングのテイクダウン、そしてパンチ、キックの打撃が連動すること。真のマーシャルアーティストとして、何にでも対応できる姿を見せたいね」
──対戦相手、サウスポー構えのブレイク・クーパーをどうとらえていますか。
「すごくタフな相手だと思っている。一家で人生ずっとレスリングをやっているからグラウンドに持ち込むのは簡単じゃないだろう。サウスポー構えの打撃も重い。クーパー一族は全員打撃が重いよな。ノックアウトするパワーがある。そして一族の絆が強い。だから軽んじる事は絶対にしない。戦うのを楽しみにしているよ」
──グラップリングはこれからどうしていますか? ADCC世界大会と同日にクレイグ・ジョーンズインビテーショナルが同じラスベガスで開催されます。
「今後もグラップリングは確実に続けていくつもりだ。とにかく忙しくいたいんだよね。君が言ったように、クレイグ・ジョーンズインビテーショナルがADCCと同じ日にあるだろ? ADCCはオリンピックのように世界最大のグラップリングトーナメントで、ADCCで得る名誉は特別だ。他にない。ただ同時にインビテーショナルは賞金が、出場で1万ドル。優勝すれば100万ドル(※1億5600万円)はデカいんだ。賞金目的で多くの選手がADCCを離れるだろうね。僕はその後の9月6日にはONEでマイキー・ムスメシとの試合も控えている。僕とタイはADCCで戦うのか、クレイグ・ジョーンズ・インビテーショナルで戦うのか。まだ決めていない。とにかくなるようになるかとは思っているけど、その後にまた、MMAの試合もやりたいと思っているからね。とても忙しくなりそうだ(笑)」
──そのタイ・ルオトロも今回はセコンドですね。
「彼は何があっても、絶対僕のセコンドに入ってくれる。僕のMMAの挑戦についてもとても良くしてくれている。兄弟でMMAが好きだったんだ。特にメンタル面で強くいられるように、あとはあまり立ち技の時間が長くなりすぎないようにとか、そういったアドバイスをくれている。でもやっぱりすごく重要なのはメンタル部分のサポートかな。自分が何者で何だってできるっていう事を常に思い出させてくれる。すごく助かっているよ」
――MMAでの目標は?
「MMAデビュー戦の僕がこう言うのはおかしいかもしれないけど、目標は間違いなくチャンピオンになることだ。数年以内に自分の階級の頂点に登りたい」
──日本のファンへメッセージを。
「ハロー、ジャパン! 日本では土曜日の朝からだと思うけど、U-NEXTで僕の試合をタノシンデ! それくらいしか日本語を知らないんだけど(笑)。とにかく自分の試合を見てほしい。いつも応援ありがとう。みんな身体も大事にね!」