▼270+クラス決勝戦
〇宮原 穣(大道塾東中野支部)
[本戦 一本]
×山田泰輔 (大道塾仙台西支部)
※左上段回し蹴り。宮原が右ストレートで効果(1ポイント)を1回獲得
初戦開始後ほどなくしてテイクダウンの攻防で左肩を脱臼し、延長旗判定3-2の微差で勝利を収めた宮原は、決勝の序盤にも脱臼を再発。空道の大会の決勝戦は効果2つ以上のポイントを奪わなければ無条件で延長戦に入るため「また延長戦になったら厳しいから、倒せるように試合を組み立てた」という宮原は、下段を効かせ、ガードを下げさせてからハイキックを一閃。計算通りの一本勝ちを収めた。
極真空手の派閥のひとつの全日本大会で優勝、世界選手権で準優勝の経験をもつ宮原は、今大会の1週間前にもフルコンタクト空手の試合でロシア人と闘い、その強さを体感してきたばかりだという。
【写真】日本拳法で鍛え、さらに大道塾入門後に長田賢一塾長の指導を受けて磨いた右ストレートで宮原を苦しめた山田だが、上段回し蹴りに沈んだ
「外国人とやりたい。総合的に強くなるために空道をはじめたので、負けてもいいから本当に強い選手と闘いたい。秋の全日本無差別を目指したかったけど、肩の手術をしてじっくり直したい」と、その目は早くも世界を向いている。欧米のブランドイベント「カラテコンバット」の契約も2試合残っており、タイトル挑戦の可能性もあるとのこと。岩﨑大河との初対戦も楽しみだ。