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2024年6月9日(日)東京・代々木第一体育館にて開催される『Yogibo presents RIZIN.47』で、元Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティス(ルーファスポーツ)と対戦する堀口恭司(アメリカントップチーム)が23日夜、リモートにて囲み取材に応じた。
堀口とペティスは2年半ぶりの再戦。前回は2021年12月の『Bellator 272』で「Bellator世界バンタム級タイトルマッチ」として、元同級王者でRIZINバンタム級王者だった堀口恭司が、Bellator同級王者のペティスに挑戦。3Rまで堀口が打撃・組みともに優勢も、4Rにペティスの右ハイキックからの左のバックフィストに堀口がダウン。ペティスがBellator王座初防衛に成功している。
その後、RIZINフライ級王者になった堀口が、再びバンタム級に戻してまで実現させたセルジオ・ペティスとの再戦に向け、その意味を語った。
この機会を逃すと「やり返す」機会が無くなる
──いまはそちらの朝ですね。
「7時には勝手に起きて、9時くらいまでは携帯確認したり、試合動画を見たり、携帯ゲームをしたりしていますね」
──カード発表にファンが沸きました。
「そんなに沸きましたか(笑)。やりたいなというのはあったんですけど、最初フライで出来ないかと交渉してもらったんですけど、もう相手が『出来ない』ということで、“しょうがない、俺がバンタムに上げるしかないな”ということで。
まあ、この機会を逃しちゃうとやり返す機会が無くなるんで、しょうがないなという感じですね。前回、負けてるんでブッ飛ばそう、というのはありますけど。基本的にはやられた選手には全員、やり返したいんで」
──バンタム級に戻して戦うメリットも?
「勝てば『またバンタムで出来るんだな』という世界での見方が変わると思うんで。まあ(試合する)幅が広がるかなと思いますね」
──いまのところはバンタム級はこの試合限定という感じでしょうか。
「そうですね、いまのところはそう考えていますね。(基本的にはフライ級で世界の頂点を目指す?)そうですね」
──いまの通常体重は?
「いまは、64kgとか65kgとかですかね」
──減量して階級を下げてうまくいく選手とそうでない選手がいます。最近ではATTでも練習した牛久絢太郎選手が太田忍選手に判定負けで「力が出なかった」と言っていました。堀口選手がフライとバンタムを行き来していて結果を残しているのは何が違うのでしょうか。
「うーん、どうなんですかね。まず減量の仕方を知らないんじゃないですかね。キツい減量をしちゃうと動けなくなる。常に食べながら減量しないと。多分、食べないときがあったりして、動けなくなっちゃっているのかなとは思いますけどね。自分は毎回、ちゃんと減量するのは5kg無いくらいですね」
──前戦では階級が違ったことで、フィジカル差をそう考えますか。
「どうですかね。そこまでは無いんじゃないかと自分では思ってますけど、実際組んでみないと分からないですね。まあ(フィジカル差が)あっても対応できるようにしているんで、そこは問題ないかなと思いますね」
──1回フライ級に戻して、またバンタム級にするのは大変かと思いますが、どういう身体作りをしていますか。
「まあ、『たくさん食べる』ですかね。それくらいじゃないですか。嫁がこっち来ているんで、疲れているときは液体系になっているのを食べやすいんで、スープとかカレーとか、そういうのを作ってもらっていますね。昔はほとんど外食だったんですけど、今は作ってもらっていますね」
──コンディションもいいですか。
「そうですね。帰ってきて作ってもらった方が、時間短縮にもなるし、やっぱり栄養バランスもいいし、コンディション的にはすごくいいんじゃないですか」
──奥様のカレーはどんなところがお気に入りでしょうか。
「いやいや、味しかないでしょう(笑)」
──どんな味ですか。
「いや、普通にビーフカレー……なんか自分、味音痴なのか分からないですけど、ビーフシチューとカレーの違いが分からなくて、両方カレーだと思って食べてたら、『これビーフシチューだよ』って言われて(笑)」
──あっ、じゃあビーフシチューもお好きなんですね。
「ビーフシチューも好き……だって同じじゃないですか、あれ」
──もしかしてハヤシライスとカレーの違いは……。
「分からないです。言われないと分かんないじゃないですか。鈍感力? 鈍感力というか気にしない。見た目がカレーなんでカレーとして食べている!」
──いずれにしても食事面も充実して幸せそうです。結婚して背負うものが増えたという人もいますが、堀口選手もそういったことは感じますか。
「背負うものっていうか、自分は守るものが増えたなっていう感じですかね」