▼第4試合 フライ級ムエタイ 3分3R
×シルビュー・ヴィテズ(ルーマニア)
判定0-3
〇木村歩夢(ゴリラジム)
木村は白蓮会館所属としてフルコンタクト空手で活躍後、キックボクシングに転向。2023年2月に第2代KPKB(九州プロキックボクシング)ライト級王座に就いた。2023年10月、KPKBで元Krush王者の瓦田脩二と対戦も敗れた。12月と2024年4月にはKrushにも出場し、昇也には敗れるも三宅祐弥には判定勝ちしている。ONE初参戦。
ヴィテズは2023年7月に『ONE Friday Fights 2』でONE初参戦。ヨードレックペットにTKOで敗れ、2戦目もセクサンに敗れたが、2023年6月の3戦目でリバー・ダスに判定勝ち。しかし、8月にはまたもタイ人の強豪コンクライにTKO負けを喫している。
1R、前に出るヴィテズ左フック、ワンツー。サウスポーに構えると左ミドル。ヴィテズがオーソドックスに戻ると木村が右ストレートをヒットさせる。綺麗なジャブを突き刺していく木村に、ヴィテズは首相撲からのヒザに持ち込む。木村の左ボディに左フックを合わせるヴィテズ。両者フックを打ち合う。ヴィテズは右縦ヒジを出すとその場で回転してのバックスピンエルボー。木村も負けじとワンツー、そして右ハイで一瞬ヴィテズが腰を落としかける。両者スピーディーに動いて手数も多い。
2R、サウスポーのヴィテズに右ミドルを蹴っていく木村。右ミドルハイにヴィテズが左ストレートを返し、もらった木村が下がったところへヴィテズが左を打って来るが、かわした木村が右ショートフックでダウンを奪う。再開後、木村のジャブをもらったヴィテズはフラついてダメージがあるのが分かる。しかし、ヴィテズも打ち合いを仕掛けて左右フック。木村も強気に打ち合う中、ヴィテズはヒジ。首相撲からのヒザを顔面とボディに連打する。
勢いに乗るヴィテズは前へ出て打ち合いに行くが、木村が左フックからの右ストレートで2度目のダウンを奪う。仕留めに行く木村だが、カットでの流血でドクターチェック。再開後、木村が右の連打をヒットさせ、ヴィテズもヒジを返す。
3R、ヴィテズは顔面前蹴り。前に出てくるヴィテズに木村は下がりながらもジャブをしっかり打ち、右を打つ。ヴィテズは顔面前蹴りや近付くとヒジ。両者流血の激しい試合となり、ヴィテズは木村のパンチをもらっても怯まず前へ出てヒジ、左右フックを打って来る。木村が右を打てばヴィテズは左フック。木村は右フック、ジャブをしっかり当てて右ミドルハイ。逆転を狙って左右フック、ヒジ、顔面前蹴り、さらにヒザと攻める。木村も負けじと右ストレートを直撃。激しい打ち合いが繰り広げられ、場内も大いに沸いて試合終了。
回転の速いボクシングテクニックで2度のダウンを奪った木村が判定勝ち。まだ余力があるよとばかりに腕立て伏せのパフォーマンスを見せる。
判定勝ちながらインタビューがあり、「みんなありがとう。感謝しかないです。色々な人の支えがあって勝つことが出来ました。これからもっと強くなります。自分はもっと日本で活躍していくので、日本の格闘技にもっと注目してください」とアピールした。