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【巌流島】ぱんちゃん璃奈、プロ初敗北に号泣「死闘だなって。本当に命を懸けてやったので、負けたら本当につらいと思った」

2024/05/04 19:05
【巌流島】ぱんちゃん璃奈、プロ初敗北に号泣「死闘だなって。本当に命を懸けてやったので、負けたら本当につらいと思った」

あふれ出る涙をぬぐう試合後のぱんちゃん(C)巌流島

 2024年5月3日(金)に映像が公開された『巌流島バーチャルファイト』。その第2試合でルシア・アプデルガリム(アルゼンチン/キックボクシング)に判定2-0で敗れたぱんちゃん璃奈(フリー/KNOCK OUT-BLACK二階級制覇/キックボクシング)が試合を振り返った。


 2019年2月にプロデビューして以来、17勝(4KO)無敗と快進撃を続けてきたぱんちゃんが、プロ初敗北を喫した(※リングではないため公式のキックボクシング戦績には入らない)。

 対戦相手のアプデルガリムはテコンドー出身の20歳。キックボクシング戦績は10勝2分とぱんちゃんと同じく無敗を誇っている。普段は52kgで試合をしており、ぱんちゃんの前戦は47.5kg契約。2023年9月のチャッキー戦は49kg契約だったが、相手のチャッキーも48.1kgだったため今回の49.5kg契約は過去最重量での戦いとなる。


 1Rが終わってぱんちゃんは「今までもらったパンチの中で一番重かったし、当たった時にズドンっていう重さがあって。気持ちの強い選手と戦いたかったので、戦えることが嬉しいし、ぶっ倒してやろうといういい意味での緊張感はありました」と、過去にもらったことのないパンチの重さだったと振り返る。

 2Rにはその重いワンツーの右をカウンターでもらってしまい、一瞬グラつくシーンも。アプデルガリムが「いいパンチが入ったのでKO出来ると思ったけれど、倒れないから驚いた」というほどの一撃だった。

 ぱんちゃん自身は「当たったって自分でも分かっているんですけれど、気持ちは一切折れてないので。ポイント取られたからやり返さなきゃって、その気持ちだけで」と、気持ちが折れることなく“やり返す”との気持ちで立ち向かえたとする。


 3Rは右ミドルや組んでのヒザ蹴りで盛り返したぱんちゃんだったが、逆転には至らず。30-29×2、29-29の判定3-0で敗北を喫した。

 試合を終えて「本当に死闘だなって思って。ポイントを取られちゃったなというのはあったので、何とかやりかえさなければと思ったのと、そこにひるんで打ち合いをしなかったら勝てないので。殴り合ったら相手の方が強いので、そこで殴り合ってはダメだったのかもしれないですけれど、もらわずに勝とうとは思わず打たれてもいいから返さなきゃと思いましたね。どうしても意地でも勝ちたかったというのはありますね」と、正面から行って勝ちをもぎ取ろうとしたのだという。


 右目が赤黒く腫れあがったぱんちゃんは悔しさから涙を流し、「7年ぶりに負けたんですよ、アマチュアも入れて。本当に命を懸けてやったので、負けたら本当につらいと思ったんですけれど。でも前回の試合より今回は出し切れたなって思っているので、もちろん悔しいんですけれどファイターとしてあのリングに立って戦えたことは、最後まで戦えたことは自分、頑張ったなっていうふうに思います。負けてますけれど」と、アマ時代以来の負けの悔しさに涙は止まらなかったが、挑戦して最後まで戦えたことには誇りに持っているようだった。

 実際に試合が行われた4月下旬、ぱんちゃんは自身のSNSを更新。まだ目の腫れは全く治っていなかったが、「たくさん食べて身体を大きくします」と綴った。これはアプデルガリムに勝てる身体を作って、リベンジするつもりだと捉えることが出来る。現在すでにタイで練習も開始しているという。ぱんちゃんのリベンジロードが始まる。

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