怪我から2年ぶり復帰「グラップリング100戦やってきた」関原が、ナカムラとのスクランブル戦制して再起!
▼DEEP フライ級 5分2R
〇関原 翔(K-PLACE)57.20kg
[判定3-0] ※19-19マスト関原、20-18×2
×マサト・ナカムラ(レンジャージム)57.15kg
関原は、MMA9勝3敗。妻の古瀬美月(3月24日vs.彩綺)とともに試合に臨む。怪我の治療もあり、2022年5月の伊藤裕樹戦の判定負け以来の再起戦でこの間、3試合のプログラップリングマッチも戦っている。
DEEP-RIZINでは、力也、ヒロヤ、鮎田直人、TARKER、越智晴雄を相手にいずれも判定で競り勝ち6連勝も、伊藤に敗れて連勝がストップしていた。
対するナカムラは、MMA9勝9敗。フィリピンと日本のハーフで、9歳からグローブ空手を始め、15歳で地下格闘技に出場し、2019年12月にDEEP初参戦。
2021年から3連勝をマークも林豊に判定負け後、越智晴雄に一本負け。しかし、2023年3月に高柳京之介に1R リアネイキドチョークで一本勝ちすると、5月に安永吏成に判定勝ち。9月には亀田一鶴を1R、リアネイキドチョークで極めている。
その後、カザフスタンのNaiza FCにも挑戦し、元UFCのジャルガス・ジュマグロフに初回TKO負けを喫すると、2024年3月の『Canggu Fight Night(CFN)29』でも豪州のライアン・ロバーロソンに判定負け。国際戦での苦い黒星から後楽園ホールで再起なるか。
関原「2年前に怪我して休んで、こつこつ寝技の試合100試合くらいやってきました。打・倒・極で頑張りたいと思います。ナカムラ選手よろしくお願いします」
ナカムラ「関原選手、おかえりなさい。(関原「ただいま」)久しぶりのMMA、楽しみましょう。海外で2試合ほどしてきた経験を日本で見せたいと思います。応援よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えから左ローを当てる関原。ナカムラの右を被弾し、腰を落とすが、蹴り返しの足を掴んでテイクダウン狙いも、そこに鉄槌はナカムラ。しかし、アームロックで回す関原がバックへ。
ともにスクランブルもナカムラのリストコントロールする関原に立ち上がりを狙うナカムラ。正対を狙うが、関原は手首を放さずチョーク狙い。しかしナカムラがクラッチ外して正対して上に。
左頬を腫らす関原。立ち上がるナカムラに首を抱えてシングルレッグにギロチンチョークのカウンターで回してバックへ。しかし足をかけさせないナカムラがリアネイキドチョーク狙いに腰をずらして立ち上がりヒザ。
左右から左ハイもバランス崩して下に。そこにパウンドのナカムラに足をからめてヒールフックを狙う。
2R、アゴを腫らした関原にドクターチェック後、再開。先に中央を取るナカムラだが疲労か動きが大きい。そこに右を突き、シングルレッグを狙う関原。スプロールするナカムラはワンツーで前に。そこにシングルレッグで尻を着かせる関原は立ち際にバックに。
ナカムラは金網際まで動き、背中に載ろうとする関原に正対しシングルレッグへ。これを首を抱えて潰して上になる関原。ハーフガードの中で細かいパウンドから肩固め狙い。背中を見せたナカムラのバックに。
中腰のナカムラの背後からヒザを突き、バックに引き込み、4の字ロックへ。パウンドをしつつ首を狙う。左腕を巻いた関原だがアゴ上で浅い。ゴングにすぐに立つナカムラ。
判定3-0(19-19マスト関原、20-18×2)で怪我から2年振りの復帰の関原が勝利。セコンドの瀧澤謙太と11月に本格的にMMAの練習を再開したばかりの関原は大きく左頬を腫らしながらも、「お久しぶりです。2年ぶりに戻ってきました。ここ後楽園ホールで、伊藤祐樹選手と戦い、生死を彷徨うような怪我をして、復帰できるか分からず、こつこつとやって、やっとここに戻ってくることが出来ました。僕も才能がある選手じゃないですけど、歩けなくなったところからでも、こつこつやれば復帰できるとみんなに伝えられたらと思います。これからまたトップ戦線にく籠めるように頑張ります」と語った。