スクランブル合戦を制したのは村元、KENTAは連勝「6」でストップ
▼DEEP フライ級 5分3R
〇村元友太郎(ALIVE)57.15kg
判定2-1(30-27×2,28-29)
×KENTA(K-Clann)57.20kg
村元は、MMA11勝8敗2分。DEEPフライ級GPで風我に判定勝ちも宇田悠斗に初回TKO負け。2023年5月にビョン・ジェウンに判定勝ち後、10月にホジェリオ・ボントリンに判定負け。今回が再起戦となる。
対するKENTAは、MMA7勝1敗。プロ2戦目で力也にKO負けも以降6連勝中。2023年の杉山廣平戦、12月の安谷屋智弘戦をともにスプリット判定で勝利している。
新潟出身のKENTAは柔道バックボーンの強いフィジカルや足技・寝技を武器にケージレスリングも強化。右の強打で杉山からダウンも奪っている。
対する村元は、スクランブルを武器とするが、前戦で強豪ボントリンにスクランブルの際で蹴り上げや踏みつけを受けて判定負け。今回は連勝のプロスペクトを相手に多彩な引き出しを開けて止めるか。
現DEEPフライ級王者の福田龍彌がバンタム級王座との二冠を狙うも負傷欠場。元DEEPフライ級暫定王者の藤田大和が5月18日の『UAE Warriors 50』で「フライ級王座決定戦」が決まるなか、DEEPフライ級上位を狙うサバイバルマッチだ。
村元「名古屋ALIVEから来ました。1年ぶりDEEPで、RIIZNでも強い選手とやって実力ついてきたと思います。明日それを見せます。KENTA選手は6連勝でいい相手に勝ってきているので、最高のスクランブル合戦を見せたいと思います」
KENTA「楽しみで練習上がってきました。後半もいいカードばかりなので、負けないくらい盛り上げましょう」
1R、ともにオーソドックス構え。ワンツースリーで前に出る村元をさばくKENTAは右ロー。ステップ踏む村元は、レベルチェンジを混ぜながら右の蹴り。KENTAは右ストレート。村元は左前蹴り。右から左フックを見せる。
サウスポー構えも見せる村元。右から組もうとするKENTAを突き放す。なおも詰めるKENTAはダブルレッグテイクダウン! サイドもすぐに足を戻す村元。その頭をケージに押し込むKENTA。終了間際に村元は腰を切り腕十字が深く入るもゴング。
2R、左前手から右を振る村元。KENTAの組みを差し上げて、逆に村元からダブルレッグをドライブしてテイクダウン! 下のKENTAは首を抱えてから蹴り上げで背中を見せて立ち上がり。その背中に乗った村元のリアネイキドチョークを横回転で正対して外したKENTA!
左ジャブを見せる村元は、ダブルレッグダイブでテイクダウン! フルガードのKENTAの口を押えてから、パス狙い。しかし膠着ブレーク。今度はKENTAが左回りからダブルレッグテイクダウン! すぐに村元が腰を切り腕十字狙いでゴング。
3R、最初のKENTのダブルレッグを切った村元。その離れ際に右を突く。右前蹴り、カーフを当てる村元。左右を突いてから右を返すKENTAにダブルレッグドライブで崩すもすぐに立つKENTA。今度はKENTAが詰めて村元の右に合わせてダブルレッグテイクダウン! 頭を抱き込みクローズドガードの村元はブレーク待ちか。それを剥がそうとするKENTAが頭を上げてブレーク。
右を突くKENTAに、村元はオーソから左ミドル。サラ右もそこにKENTAはシングルレッグ。切る村元。KENTAも入れず。互いにカウンター狙いになりストップ。両者に「注意」。
シングルレッグのKENTAをがぶる、ダブルレッグに入る村元。それを跳ね上げ後方に投げるKENTAだが、着地し上は村元。右で枕に巻いて寝かせて、パウンドでゴング。両手を挙げて、白く輝く歯を大きく見せた。
判定は2-1(30-27×2,28-29)に割れるも、テイクダウンの際で上回った村元が勝利。KENTAの連勝を「6」で止めた。試合後、村元は「6連勝中のKENTAを倒したので佐伯さん、タイトルマッチをお願いします。RIZINもいつでも準備できてるのでよろしくお願いします。地元の石川県の皆さんに少しでも元気を与えられるような試合をします」と語った。