MMA
ニュース

【ONE】青木真也「一つのことを頑張っていれば何とかなる」×平田樹「どういう印象で勝とうかなと」=10.13 両国

2019/08/30 01:08
【ONE】青木真也「一つのことを頑張っていれば何とかなる」×平田樹「どういう印象で勝とうかなと」=10.13 両国

8月29日、都内でビジネスフォーラム・イベント「BACKSTAGE」が開催され、ONE Championship日本支社・秦アンディ英之代表とともに、10月13日のONE両国大会に出場する青木真也(EVOLVE MMA)と平田樹(K-Clann)らがスピーカーとして登壇。オーディエンスに向け、トークとミット打ち実演や技術解説などを行った。

スピーチ冒頭で「実在するヒーロを世に送り出す、それが最大のミッション」と語った秦代表は、「約550名の契約選手のうち40名が日本のヒーローたち」と紹介。10月13日の第100回記念大会が「ONE:Century 世紀」と名付けられたことについて、「100年後にもこの価値を継承したい」と、ONEのイベントが持続可能な使命を持って運営されていくビジョンを語った。

海外ではディズニーがスポンサー企業として名を連ねるONE。その理由を「架空のヒーローと実在のヒーローがリンクすること」と語った秦氏は、「今後、格闘技以外に映画スタジオとe-sportsの2事業を展開していく。ONEのヒーローたちは映画やドキュメンタリーに。同じ戦うヒーローとしてe-sportsにも力を入れていく」として、両国大会の1週間前、10月5日にベルサール渋谷ガーデンにて、e-sports「ONE TEKKEN東京インビテーショナル」を開催することをあらためて発表した。

【写真】ギロチンチョークをハイエルボーで極めてみせた青木。

続いて登場した青木は、2012年からONEに参戦した理由を「日本の格闘技団体が2回、潰れているのを経験したのは割としんどい思いだった。UFCとか世界を見たとき、米国でアジア人がいい立ち位置に入るのは難しい。アジアだったら自分が軸で試合が出来るかな」と生き残りの戦略を考えての選択だったことを明かすと、『格闘代理戦争』を勝ち抜いて異例のONE本戦出場を決めた平田も「もっともっとできる気がする。日本でも海外でも長い格闘技人生があるから」と、ONE参戦に未来の可能性を見ていることを語った。

10月13日に両国国技館で開催される昼夜大会では、平田は第一部でイシゲ・リカ(タイ)と、青木は第2部でホノリオ・バナリオ(フィリピン)と対戦する。

試合前の心境を聞かれた青木は「試合はしたくないもの」と前置きした上で、「みんな勘違いしている。死ぬかもしれないのに『試合が楽しみ』なんてそんなの嘘だから。基本的に辛くやりたくないこと。でもやらないと生きていけない。生きがいとして」と、生活のためだけではなく、生を実感し人生を根拠づけるものとして試合をとらえていることを語った。

さらに、連続出場となる日本大会に向け、「僕はヒーローじゃないし、なりたくもないけど、この日本社会のなかで王道の働き方が出来なかったり、コミュニティにあぶれている者でも一つのことを頑張っていれば何とかなるよね、というところを見せたいです。日々、試合に向けて一生懸命やっていきたい」と、意気込みを語った。

一方、8月に20歳になったばかりの平田は「自分は試合をしたい気持ちが強い」と主張。シンガポールのEVOLVE MMAで平田を指導したこともある青木からの「嘘つくなよ!」の突っ込みにも構わず、「練習より試合が好きだし、人前でやるのが嬉しい。見られることでよりいっそう強くなれるように思います」と笑顔で語ってみせた。

さらに、6月のONE鮮烈一本勝ちデビューから4カ月空けての2戦目でいきなり日本大会抜擢となったことにも、「日本大会にずっと出たいと思っていました。あの大きな舞台でそうとう盛り上がると思う。プロで何試合もしている有名な選手との試合も楽しみですし、どういう印象で勝とうかなと。しっかり勝つので応援よろしくお願いします」と、新世代の強心臓ぶりを発揮していた。

また、今回のトークイベントの後半には、秦代表と交流がある元福岡ソフトバンクホークスの斉藤和巳投手、フェンシングで日本人初の世界ランキング年間1位を決めたエペのエース・見延和靖も合流。それぞれの競技と格闘技との共通点や相違点などを語り合った(※続報あり)。ONEでは今後も、「スポーツ界全体を盛り上げ、社会への貢献を目指す」アンバサダー的な人材と協力し、「ファイターに刺激を与えると同時に違うスポーツのファンにも(格闘技に)触れていただく機会を多く作る」としている。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント