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2024年3月31日(日)立川ステージガーデンにて30周年記念大会・vol.3『PANCRASE 341』(U-NEXT見逃し配信)が開催された。
第14試合のコ・メインではPANCRASE女子フライ級タイトルマッチ(5分5R)として、王者・端貴代(和術慧舟會 AKZA)に重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN)が挑戦。
試合は、王座戦の5Rの長丁場のなか、デビューから1年弱・MMA3戦無敗の重田がサウスポー構えで序盤から前手の右、バックフィストを当てて、組んで投げてドミネート。しかし、終盤はベテラン端の切り返しにあい、ポジションを奪われる場面も見せたが、判定は3-0(50-45×2,49-46)で重田が勝利。涙の戴冠となった。
試合後、ベルトを巻いた重田は、「お待たせしました。クイーン・オブ・パンクラシストの重田ホノカです。あんだけ煽っていて、端選手はすごい強くて、途中、心が折れそうになりました。でもセコンドの鶴屋(浩)先生、(浅倉)カンナさんはじめジムの皆さんのサポートのおかげで何とかやり切りました。これでデビュー11カ月目でベルトを巻きました。“日本で一番強い三階級制覇の人”に挑戦できるように頑張ります。私がMMAを始めた理由は浅倉カンナさん、最初に(カンナに)ベルトを巻くと言っていたので、巻きます。いつかカンナさんのように誰かのヒーローになれるように頑張ります」と語った。
重田は、小4から高校卒業まで柔道を学び、中学時に関東大会の個人戦でベスト8、高校では都大会で2位という戦績を持つ。しかし、全国大会での活躍はならなかった。
試合後に重田はSNSで「夢は叶う! って言いたいけど、実際は叶わない方がほとんど。私は実際 柔道で夢を叶えることができなかった。けど今はこうして違った形でやってきたことが報われた。努力は報われるとは限らない。でもだからこそ叶える意味があり、価値がある。私の人生最高です! 今日からまた高みを目指して」と記した。
柔道ではトップに立てなかったが、中2のとき、父親がテレビでRIZINを観ているのを見て、ともに観戦。ダウンした相手にパウンドしている選手に驚き、その大会で浅倉カンナがRENAにリアネイキドチョークを極めてRIZIN女子スーパーアトム級GP優勝に輝いた姿を見て、MMAを志した。
浅倉カンナに憧れて、パラエストラ千葉ネットワーク(現THE BLACKBELT JAPAN)に入門。いちからMMAの手ほどきを受けて、プロ4戦目にして王座挑戦のチャンスを掴んだ。
応援ありがとうございました! https://t.co/7q8XZFdZbz pic.twitter.com/8mpOcpFuV6
— 重田ホノカ (@s_honoka__) March 31, 2024
試合前日、浅倉の背中を追った写真を挙げて「明日は私のヒーローであるこのお方にベルトを1番最初に巻いてあげるんだ!」と誓ってケージに上がり、見事、戴冠。ベルトを浅倉の肩にかけた。
適正体重から1階級上で戦い、第3代フライ級クイーンオブパンクラシストとなった重田は、勝利者マイクで「“日本で一番強い三階級制覇の人”に挑戦できるように」と新たな目標を掲げた。それは、すなわち、現RIZIN女子スーパーアトム級王者にして、現DEEP JEWELSストロー級&アトム級王者の伊澤星花(JAPAN TOP TEAM)への挑戦にたどり着くこと。
重田はベルトを巻いた夜、その意味を「私の本名は、重田星花です。無敗星花対決、私がもう少し強くなったら実現させたい」と語った。
そして、妹弟子である重田の戴冠に目頭を熱くさせた浅倉カンナもまた、今夏の復帰を目指し、女子“黒帯軍団”の頭として、先頭に立ってトレーニングを牽引していることが分かっている。その柏道場のマットには、5分5R戦った翌日の重田ホノカの姿が確認されている。
🎞ハイライト&メッセージ
— U-NEXT 格闘技 公式 (@UNEXT_fight) March 31, 2024
無敗でタイトル戦に駆け上がった期待の新鋭・重田ホノカ選手、5Rの末に判定3-0で第3代フライ級クイーンオブパンクラス戴冠!!
💬|試合中なのに怒られて(苦笑)、端選手めちゃくちゃ強くて、あんなに大口叩いたのにすみません… pic.twitter.com/aeGmc6PF8d
「KOP WIN」「QOP WIN」ボーナスは3選手に
1:第9代 ライト級キング・オブ・パンクラシスト、雑賀 ヤン坊 達也
2:第3代 フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト、重田ホノカ
3:初代 アトム級クィーン・オブ・パンクラシスト、 SARAMI
BEST BOUT
▼第12試合 バンタム級 5分3R
×田嶋 椋(OOTA DOJO)1位/2022年ネオブラッド・トーナメント同級優勝 61.3kg
[判定0-3] ※28-29×3
〇井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)3位/2020年ネオブラッド・トーナメント同級優勝 61.15kg
BEST FINISH (KO)
▼第15試合 PANCRASEライト級タイトルマッチ 5分5R
×アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/ALMA FIGHT GYM PUGNUS)※第8代ライト級キング・オブ・パンクラシスト 69.95kg
[1R 1分42秒 KO] ※右ハイキック
〇雑賀“ヤン坊”達也 (1位/DOBUITA)70.0kg
※雑賀が第9代王者に
BEST FINISH (KO)
▼第13試合 PANCRASE女子アトム級選手権試合(トーナメント決勝)5分5R
〇SARAMI(パンクラスイズム横浜)#1位/第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者・18勝14敗 47.55kg
[1R 0分48秒 TKO] ※右ストレート→パウンド
×沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)#2位・8勝3敗 47.4kg
※SARAMIが優勝、女子アトム級初代王者に