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【PANCRASE】雑賀ヤン坊達也が右ハイでアキラをKO! ライト級新王者に。重田ホノカが女子フライ級王座戴冠、SARAMIが沙弥子を右ST一閃! アトム級王者に。ダウン奪った井村が田嶋に組み勝ち、天弥が松本に判定勝ち、杉山しずかがライカに判定勝ち、渡邉がNORIを下す

2024/03/31 13:03
 2024年3月31日(日)立川ステージガーデンにて30周年記念大会・vol.3『PANCRASE 341』(U-NEXT配信)が開催された。 『PANCRASE 341』試合速報 2024年3月31日(日)立川ステージガーデン13:10-開場、13:30-試合開始U-NEXT配信/TIGET PPV英語配信※13:00より当日券販売※選手名からインタビュー・見どころ ▼第15試合 PANCRASEライト級タイトルマッチ 5分5R×アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/ALMA FIGHT GYM PUGNUS)※第8代ライト級キング・オブ・パンクラシスト 69.95kg[1R 1分42秒 KO] ※右ハイキック〇雑賀“ヤン坊”達也 (1位/DOBUITA)70.0kg※雑賀が新王者に アキラ「お互い、1発で終わらせられる選手だと思うので、5分5R、ヒリヒリした戦いをぜひお楽しみにしてください」 雑賀「どうもヤン坊です。過去イチの状態に仕上げてきました。サクッと終わらせたいですけど(アキラを見て)5分5Rも付き合えるんで、楽しみにしていてください。よろしくお願いします」  1R、先に詰める雑賀。サウスポー構えのアキラは頭を下げて左から右で飛び込み。それをさばいた雑賀は左を打ち込む。  すぐに頭をダックし回すアキラ。ガードは低いまま。シングルレッグで反対側の金網まで押し込み、左で差しも脇を閉じた雑賀が体を入れ替え右ヒジを入れ離れる。  じりじり詰める雑賀。レベルチェンジのフェイントのアキラに雑賀の左ジャブはアキラがかわす。頭を振って狙いを定めさせないアキラは右から左で詰めるがそこに右を合わせる雑賀。圧力をかける雑賀。  ケージを背負ったアキラに右ストレートではなく、右ハイ! 左に頭を沈めていたアキラが一発で失神! 自身も飛びあがるように蹴った雑賀も転ぶが、起き上がりパウンド追打する必要もなくKO勝ちした。  試合後、雑賀は「どうもヤン坊です。やった……(泣きながら)やっと何かで一番になることができました。ほんと今日までほんと辛くて、仕事しながら格闘技やるのも結構しんどくて、その中でもそれを言い訳にして格闘技を軽い気持ちでやることは僕には出来なくて、ただ一生懸命、一生懸命、一番になるためにやってきました。今日はほんとうに嬉しいです。そしてアキラ選手、今日はありがとうございました。  これでPANCRASEの3大ゴリの2ゴリをやっつけたんで、最後は久米(鷹介)さんとやんなきゃなと思っているんで、久米さん、来月(※4月29日に粕谷優介と対戦)頑張ってください。今日は(DOBUITAの)石田(陸也)くんも根性見せてくれたんで、一緒にずっとやってきたんで、一緒の舞台に立ててほんとうに嬉しかったです。すみません、長くなっちゃって。ありがとうございました。ごめんなさい、最後にもう一ついいですか、俺がヤン坊だ!」と咆哮。ケージの中でDOBUITAチームでベルトとともに記念撮影した。 [nextpage] ▼第14試合 PANCRASE女子フライ級タイトルマッチ 5分5R×端 貴代(和術慧舟會 AKZA)第2代フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト 56.6kg[判定0-3] ※45-50×2, 46-49〇重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN)1位  55.95kg※重田が新王者に 端「明日はものすごく楽しみにしていた試合が出来るので、全力を尽くして頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」 重田「到着遅れてすみません、明日は必ず勝ちます」  1R、サウスポー構えの重田がいきなり中央に飛び出てヒザ蹴り。ワンツーで詰めて左の蹴りもその蹴り足を掴んで押し込む端。足を戻して体を入れ替えシングルレッグは重田。  右小手に巻く端に、バック狙いの重田。片ヒザ立ちから立ち上がる端に、正対して押し込み、シングルレッグも。すぐに差し上げる端。押し込む重田はヒザも。突き放す端。すぐに詰める重田は左オーバーハンド。端は左回りでさばくと右を狙う。ワンツーの左で詰める重田に端は金網背に。左で差して組んでホーン。  2R、左インローを当てる重田。端も右ロー。なおも重田は左インロー。詰めに左を差して押し込む端。首相撲ヒザで崩す。さらにワンツーで中央に戻す端。右インローも、そこに右アッパーを突く重田はダブルレッグテイクダウン。  ハーフから手首をコントロールして寝かせる重田は、左を差す端にギロチンチョーク狙い。がぶりでホーン。1者、端も、2者が重田を支持。  3R、重田の入りに左ストレートを突く端。しかし重田はシングルレッグへ。左小手に巻いて立つ端に左手でパウンド。正面向いた端。重田の左ストレートをさばくが、左ミドルハイは遅い。  右バックフィストから左ストレートで前に出る重田は押し込み、首投げでテイクダウン! しかし首を抜いた端は金網で座り、蹴り上げでスペースを作る。それを重田がさばいてホーン。3者、重田を支持。  4R、右ジャブの重田。端も喧嘩四つで前手争い。右ボディストレート。重田は右ジャブを細かく突き。左スーパーマンパンチ。これはかわした端だが、重田の左インローをもらい、シングルレッグに片ヒザを着く。立ち上がる端。なおもシングルレッグからダブルレッグで引き出す重田に、端は左で差してから潜ってスイープ! 上を取り返してホーン。3者10-9で重田支持。  5R、左の飛び込みの重田に、端も右を返すが、シングルレッグの重田。差し上げる端は首を抱える。重田は左足にシングルレッグ。そこにニンジャチョークを狙う端。重田は左差しに変えると端は右を小手に巻き、内股で投げて上に! すぐに亀から立とうとする重田をがぶるが、首を抜いた重田が離れる。  スタンド、ワンツーから組んで払い腰の重田。しかし組手が不十分なまま引手を巻き込んで投げた重田を切り返して上を取る端。ホーンに重田は安堵か、最終ラウンドに盛り返された悔しさからか号泣。  判定は3-0(50-45×2, 49-46)で重田が勝利。フライ級のベルトを巻いた。端も泣きじゃくる重田をハグし背中をポンポンと叩いた。今後、重田は誰を狙うか。  ベルトを巻いた重田は試合後、「お待たせしました。QOPの重田ホノカです。あんだけ煽っていて、端選手はすごい強くて、途中心が折れそうになりました。でもセコンドの鶴屋(浩)先生、(浅倉)カンナさんはじめジムの皆さんのサポートのおかげで何とかやり切りました。これでデビュー11カ月目でベルトを巻きました。日本で一番強い三階級制覇の人(伊澤星花)に挑戦できるように頑張ります。始めた理由は浅倉カンナさん、最初に(カンナに)ベルトを巻くと言っていたので、巻きます。いつかカンナさんのように誰かのヒーローになれるように頑張ります」と語った。 [nextpage] ▼第13試合 PANCRASE女子アトム級選手権試合(トーナメント決勝)5分5R〇SARAMI(パンクラスイズム横浜)#1位/第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者・18勝14敗  47.55kg[1R 0分48秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)#2位・8勝3敗  47.4kg※SARAMIが優勝、アトム級王者に SARAMI「お互い積み上げてきたもの出し合って勝負したいと思います」 沙弥子「大好きなSARAMI選手のために一番最高の自分を用意しました。全身全霊、私の出せるものをすべて出してベルトを勝ち獲りたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る沙弥子は右ロー。押し戻したSARAMIは小さくステップして2ステップの右ストレートで大きく飛び込み! まともにアゴにもらった沙弥子は後方にダウン! SARAMIの左のパウンド連打でレフェリーが間に入った。気を取り戻した沙弥子は事態を掴めていない様子。SARAMIのハグに号泣した。  修斗に続きPANCRASEのベルトも巻いたSARAMIは、「私自身こんな勝ち方ができると思っていなかったです。格闘技人生で2つ目のベルトを獲って、今までやってきた自分を褒めてあげたいです。ベルトを獲ったからと言って私の人生が大きく変わることは無いことは分かっています。でも私の格闘技人生が明るいものにしていければと思います」と語り、川村亮、北岡悟らパンクラスイズム横浜勢と記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼第12試合 バンタム級 5分3R×田嶋 椋(OOTA DOJO)1位/2022年ネオブラッド・トーナメント同級優勝  61.3kg[判定0-3] ※28-29×3〇井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)3位/2020年ネオブラッド・トーナメント同級優勝  61.15kg 田嶋「勝つのはもちろんなんですが、しっかり盛り上がる試合をします」 井村「明日、しっかり仕留めます。そして盛り上げます」  1R、ともにオーソドックス構え。井村は右ロー。田嶋はジャブ、右カーフキック。井村はジャブ、左フックから右カーフ、田嶋のジャブには右をかぶせる。さらに井村は右ローから右ストレートでダウンを奪取! そのまま上から首狙い。  それをかわしてフックガードから立つ田嶋に井村はシングルレッグへ。田嶋はそこに鉄槌。井村は粘り強く組んで小外がけテイクダウン。立つ田嶋を尻を着かせるが、田嶋も立ち上がり。井村はケージに押し込み、ダブルレッグ。いったん距離を取って左右を突いてギロチンも狙う。  組ませない田嶋はジャブ・ロー。しかし井村は右ストレートで押し戻し、右フック、ワンツーで田嶋を下がらせる。田嶋は右カーフ、左ジャブを返す。井村は再び組んで両差しも田嶋が突き放す。ジャッジ3者が10-9で井村を支持。  2R、左右ローの井村。低いシングルレッグから金網までドライブし、田嶋に片ヒザを着かせるが、すぐに立つ田嶋は脇を差し上げる。尻は着かせる井村。しかしスペースを作る田嶋は立ち上がり。田嶋は右カーフを連打。ジャブに右をかぶせる井村はワンツーの右が大振りに。しかしそれをダブルレッグに繋げて尻を着かせる。両足を束ねる井村。しかし上体を金網で立ててヒジを突いて足を抜く田嶋。そこを詰める井村は右! 田嶋も右を打ち返してホーン。3者10-9で井村を支持。  3R、井村の右に右をかぶせた田嶋! 井村の粘り強いシングルレッグを差し上げて小手巻き左でパンチ!  さらにヒザを突く。しかしなおも組んで来る井村に田嶋が押し倒すように上に。それを戻す井村に田嶋は足関節狙いで立つ。田嶋はワンツー、井村も右を返してダブルレッグへ。田嶋は井村の頭を押してパウンド、ヒジ。距離を潰して組んで崩す井村に、立つ田嶋は左右から左フック、クリンチアッパー、右ストレート。  井村のダブルレッグを潰して押し倒すようにまたいだ田嶋は立つと、井村の左右に右をかぶせる! しかし井村は左右で前進しシングルレッグへ。これを潰してニアマウントになる田嶋に、なおもレッスルアップした井村が立ち上がり、組み勝負でスタンドバックについてホーン。  判定は3-0(29-28×3)で井村が勝利。タフな試合を制し、マイクを渡された井村は「ALMA FIGHT GYM PUGNUSの井村塁です。すみません、出直します。ありがとうございました」と短く語り、ケージを後にした。 [nextpage] 【中止】 ▼第11試合 フェザー級 5分3R中田大貴(和術慧舟會 HEARTS)6位  65.75kgシュウジ ヤマウチ(Team Yamauchi)※ライト級から転向  67.7kg→再計量67.65kgで1.85kg超過。 中田「明日はかまします。ヤマウチ選手、もう少しカット頑張ってくださいね」  ライト級からフェザー級に転向するシュウジ ヤマウチが67.7kgで再計量(→※ヤマウチは最終計量で67.65kgで1.85kg超過。ルール上の試合可能許容範囲5パウンド以内で、中田大貴がいったん試合を受諾し、キャッチウエイトとして行われる予定だったが、その後、中田側から試合当日の体重について追加条件(※試合当日12時の再計量で1階級上の70.3kgで、と中田側が申込入れ)がありシュウジ側と交渉も、合意には至らず。試合は中止となった。 [nextpage] ▼第10試合 ライト級 5分3R×松本光史(M PLATIC)6位/第12代修斗世界ウェルター級王者  70.5kg[判定0-3] ※26-30×2, 27-30]〇天弥(和術慧舟會HEARTS)9位/2023年ネオブラッド・トーナメントライト級優勝  70.65kg 松本「しっかり仕上がりそうなので、明日は進化を持って若者を乗り越えたいと思います。よろろしくどうぞ」 天弥「元チャンピオン、ベテランを当ててもらって嬉しく思うんですけど、リスペクトを持って、しっかりブッ潰したいと思います」  1R、先に詰めるサウスポー構えの天弥。オーソドックスにスイッチし、右をヒット。松本のパンチをステップでかわし、ニータップも切って右ヒジ、左右を突く。サウスポーに戻す天弥に右を打ち込む松本は右カーフキックも。  構わず詰める天弥は右ヒザ。左右には組む松本が首相撲も、天弥がパンチをかぶせてヒジで剥がしケージに押し込み、ヒザを打つ。ブレイク。松本がパンチを入れるが天弥左ミドルとヒジで応戦。ホーン。3者が天弥を支持。  2R、天弥が右カーフキック。足が流れた松本にさらにカーフ。松本も右ローを返すが、天弥はジャブ&ロー。松本の動きが止まると天弥は右ストレート、右バックフィスト。左ボディも。松本は鼻から出血。天弥の右前蹴りがローブローとなり中断。松本にドクターチェックも。再開。  天弥は右カーフ、右ミドル、右カーフを蹴る。さらに右ストレートから松本をケージに詰め、アッパー、フックとラッシュ。松本は腰が落ちるが凌ぐ。天弥は左右ヒジ、右アッパーを効かせる。松本の組み付きにヒザを突くと、ダブルレッグで倒してバックマウントからパウンド、ヒジ! 松本はホーンに救われる。1者10-9、2者が10-8の2点差で天弥を支持。  3R、天弥は右カーフ。右バックフィスト、走り込んでの二段跳びヒザも。ダメージ残る松本のパンチは遠く、天弥は右カーフ。しかし松本は左から右を返す。天弥も押し戻し、左ヒザ! さらに松本の入りに右ジャブで頭を上げさせ、組み手で脇を開けさせて右ヒザ! さらに左で差してテイクダウン、ヒジ! 4の字ロックでバックコントロールして背後からパンチでホーン。  判定3-0(30-26×2, 30-27)で天弥が勝利。プロ4戦目・19歳で元修斗世界王者を下した。 [nextpage] ▼第9試合 ライト級 5分3R×平 信一(綱島柔術/ZST)#8位/ZST第2代ライト級王者・22勝16敗10分  70.45kg[3R 3分08秒 リアネイキドチョーク]〇神谷大智(BRAVE GYM)#11位・4勝  70.65kg 平「明日は、神谷選手より先に前に出る、神谷選手より先に投げる、神谷選手より先に疲れる」 神谷「相手がようやくベテラン、経験豊富な相手なので、自分から攻めて勝ち切りたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、神谷の左右を詰めて組みに行くのは平だが、神谷が小外がけテイクダウン! 背中を着かせて腰を抱く。フックガードの平。  左で枕に巻き押さえ込んで右を突く。平も右で脇腹をこつこつ突く。ハーフで寝かされる平は足を戻して外ヒールから立ち上がり。右で差して押し込むが、右小手で払い腰テイクダウンは神谷! 細かくヒザ。最後に強いパウンドを突く。3者10-9で神谷支持。  2R、左右を突く平に組手で勝り、右小外がけテイクダウンは神谷。金網まで這い立とうする平を横に回して寝かせる神谷。ハーフから肩固めを狙い、サイドに出るが、その瞬間に内側を向いて外した平に、神谷はバックテイク。4の字ロックでリアネイキドチョーク狙い。バックから細かいパウンド。平も首を守りながら背後の神谷に拳を突く。3者10-9で神谷支持。  3R、右を突く平にヒザ蹴り、左で迎撃する神谷。そのヒザがローブローに。中断、再開。シングルレッグに入る神谷は脇を潜りバックテイク。すぐさま両足をかけて4の字ロックに。対角の手をコントロールしてリアネイキドチョークを狙うが、平は背後の神谷に自ら声を挙げてパンチ。しかし左腕を喉下に巻いた神谷がパームトゥパームで絞めると、平がタップした。  試合後、神谷は「ZST王者の平選手が相手で追い込んできました。僕は世界で活躍する選手になりたいので、これからもトレーニングをしっかりやって、周りに感謝して強くなっていきます」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 ライト級 5分3R〇西尾真輔(宇留野道場)#10位/2022年NBT同級優勝・4勝4敗1NC  70.6kg[1R 1分04秒 TKO] ※右フック→連打×余 勇利(マッハ道場)#12位/3勝3敗  70.7kg 西尾「宇留野道場のぶん殴りマッスル西尾真輔です。30周年大会に出させていただきすごく光栄です。めちゃくちゃ暴れまくって楽しんで盛り上げます。押忍」 余「ぶん殴りマッスルをぶん殴りマッスルの余勇利です。腹も減ったし、早く帰りたいし、腹も立つし、全部西尾選手のせいですから、絶対に許さないです。明日は無事で帰せません。明日は死んでもいい、かも」  1R、サウスポー構えの余は左ミドル。オーソの西尾は右ローを返す。前に詰めて右から左を当ててダウンを奪う西尾は、立ち上がり下がりながらも打ち合いに出る余に、左右で金網に詰めて右! さらに左から右をもらい腰が落ちた余にレフェリーが間に入った。余は不満げな表情も、連打に腰が落ちていたため仕方ないストップに。  試合後、西尾は「ブン殴りマッスルの西尾真輔です。前回、メインでしょっぱい試合でしたので、今回は糖分全開で頑張りました。PANCRASE、30周年おめでとうございます」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 女子フライ級 5分3R〇杉山しずか (リバーサルジム新宿Me,We) 56.85kg[判定3-0] ※30-27×3×ライカ(RIGHT THING ACADEMY)2位  56.9kg  2014年大晦日のDEEP DREAM IMPACT以来の再戦。当時は腕十字で杉山が1R 一本勝ち。  杉山は、MMA21勝7敗1分でPANCRASE初参戦。2018年大晦日に渡辺華奈にTKO負けも、以降5連勝。2022年5月の前戦では中井りんに一本負けしており、新天地で再起を期す。36歳。夫、中村K太郎のRIZIN参戦に続く復帰戦の決定となる。  MMA13勝10敗1分のライカの2023年は、渡邉史佳にスプリット判定勝ち後、ナギを1R TKOで連勝。しかし、2023年11月の前戦で重田ホノカに判定負けを喫した。  参戦会見では、「目標はベルトです。PANCRASEのベルトを持っている藤野(恵実)さんを見ていて、いつもかっこいいなと思っていました。PANCRASEという歴史あるイベントに来ることが出来て、とても光栄に思っています」と目標をベルトと語った。  また前日計量では、「PANCRASEという歴史ある団体に参加させていただき、このような記念大会に参戦できてとても嬉しいです。体重もしっかり作れて、体調もよくできたので、明日は鮮烈なデビューを見せられるように頑張ります」と意気込み。  対するライカも「リベンジマッチということもあって、いま持っている力をすべて出し切って暴れて楽しみたいと思います」と語っている。  1R、サウスポー構えから入る杉山、オーソのライカ。右カーフは杉山。左前蹴りの杉山に右を狙う。ダブルレッグを見せる杉山だが深追いせず。その離れ際にライカは左を狙う。  杉山は左前蹴り。ライカの左右をさばき、前足にシングルレッグもここは足を離す杉山。左ストレートを当てて、ダブルレッグテイクダウン! ライカの立ち際にバッククリンチ。崩して背後から送り手をコントロール。ライカは亀から立つが、バックコントロールは杉山。立つライカを崩して左足をかけて引き込み。ボディロックでコントロールしてホーン。ジャッジ3者10-9で杉山を支持。  2R、先に前に出るライカはジャブ、右ストレートも、杉山は遠間からの左ストレートをヒット! 左前蹴り、右ハイは杉山! 近づこうとするライカに、シングルレッグテイクダウン! 金網使い立とうするライカを鉄槌。亀になるライカを引き出して左ハイ! さらに左ハイ、左ヒザ。それでも前に出るライカにダブルレッグテイクダウン! ライカが立ち上がりホーン。2Rも3者10-9で杉山を支持。  3R、パンチで前に出て来たライカにシングルレッグテイクダウンは杉山。金網際で立つライカにバッククリンチからコントロール。引き出して寝かせてがぶり。一転、ダブルレッグに切り替え、引き出して尻を着かせる。自陣コーナーで山崎代表の声を聞きながらバックコントロール。立てないライカに細かいパウンド。残り4秒でライカは離れて前に出るもホーン。  判定は3-0(30-27×3)のフルマークで杉山が勝利。PANCRASE女子フライ級タイトル戦線に名乗りを挙げた。 [nextpage] ▼第6試合 フェザー級 5分3R×遠藤来生(Power of Dream Sappor)#9位 14勝11敗3分  65.45kg[判定0-3] ※28-29×3〇石田陸也(DOBUITA)7勝8敗 65.95kg 遠藤「30周年記念大会vol.3に相応しい試合をしたいと思います。よろしくお願いします」 石田「明日は全部出し切って、しんどい試合をして勝とうと思っています。よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。長身の石田に、遠藤は右回りからダブルレッグテイクダウン。すぐ両足を束ねていく。足を抜いて金網使い立ち上がる石田。遠藤は両差しで押し込み。石田が頭を外に出してダブルレッグも、そこに石田は横三角絞め! 腕は流されていない遠藤。三角に組みキムラクラッチを狙う石田に、首を抜く遠藤は立ち上がり。しかし、ここもコンパスを活かして外がけテイクダウン。  下からスクランブルする遠藤は右で差して払い腰で投げ。下になる石田にパウンドもホーン。3者10-9で石田を支持。  2R、右ミドルハイの石田の蹴り足を掴む遠藤。下の石田はオモプラッタで遠藤の腕を巻き込むが腕を戻した遠藤は中腰からパウンド。下の石田は左オーバーフックでコムロック狙い。それを外した遠藤がギロチンチョークを後方に2度回して上に。  ギロチンは極まらずもマウントを奪い続ける遠藤はパウンド! 蹴り上げから足を戻して立つ石田をすぐに追う遠藤は左右で金網に押し込みヒザ。石田の前進に尻もちをついてもすぐにシングルレッグでレッスルアップ! 肩固めを狙いホーン。ジャッジ3者が遠藤を支持。  3R、少しペースを落とした遠藤。石田は右アッパー。右で差して押し込む遠藤。石田は右ヒザ。ニンジャチョーク狙いもここは首を抜く遠藤。左フックを突く。石田は右前蹴りで前に。さらに左縦ヒジ! その入りを押し戻す遠藤だが、手数が減る。右前蹴りを腹に突く石田は右。しかし前に出る遠藤は左から右! もらった石田も右ヒザ。右ヒジを振り下ろしてホーン。  判定は3-0(29-28×3)で2R以外を取った石田が死闘を制した。 [nextpage] ▼第5試合 フライ級 5分3R 〇濱田 巧(パラエストラ柏)#3位/2022年NBT同級優勝 3勝  56.9kg[3R 2分29秒 TKO] ※右カーフ→左アッパー×山崎聖哉(BRAVE GYM)#9位/2023年NBT同級優勝 4勝1敗 56.8kg 濱田「明日は若くて強い選手なんで、しっかり勝ってもっと上に行けるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」 山崎「まずは試合を出来ることに感謝したいと思います。濱田選手、PANCRASE、ありがとうございます。相手は3位で勝ったらデカいので、しっかり勝ってタイトル戦線に食い込みたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。左右ローは濱田。山崎はシングルレッグも切る濱田。逆に山崎の蹴り足を掴んでスタンドバックに首投げ狙う山崎にバッククリンチ。背後からヒザ。山崎の正対際にシングルレッグも、下の山崎はキムラ狙い。後ろ三角絞め狙いも落とした濱田。下の山崎はキムラで回して立ち上がり。  濱田の左前手フックに、右ローは山崎。引手を取って大外刈も狙う。ここは崩されない濱田。3者10-9で濱田を支持。  2R、濱田の右ローにスイッチする山﨑。右カーフを返す。近づき、大外刈を狙う山﨑。濱田は打撃でも押し戻すように。しかし濱田も左右で前進。それを潜る山﨑。に、濱田は右フック! 右カーフ。山﨑の近づいての投げをかわした濱田。右バックフィストをかわした山﨑は背後から足払い。  崩れるもすぐに戻す濱田に右で差して脇潜る山﨑にすぐに正対して離れる。ワンツーアッパーで詰めて左で差して投げる山﨑! しかし投げられてもすぐに立ち上がる濱田。3者10-9で濱田を支持。  3R、右テンカオで前に出る山﨑。濱田もそこにヒザ。左ミドルも右カーフを当てる濱田に、効かされる山﨑。右カーフ連打から左ヒザ。身体が流れる山﨑。さらに右フック、右カーフを当てる濱田は、右三日月蹴りを腹に突くと金網に詰めての左アッパー。レフェリーが間に入った。  試合後、濱田は「対戦してくださった山﨑選手、ありがとうございました。実は今日がパラエストラ柏の最後の名称の日でした。そこで勝てて良かったです。娘のあかねが僕の一番の宝物です。応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 女子フライ級 5分3R×NORI(PRAVAJRA)3位  57.0kg[判定0-3] ※28-29×2, 27-30〇渡邉史佳 (Fighter's Flow)56.5kg NORI「今回、久しぶりにPANCRASEのケージに戻って来れてとても楽しみです。明日は全力で自分の土俵に持っていって私らしい試合で勝ちたいと思います。よろしくお願いします」 渡邉「1年ぶりの復帰戦、しっかり勝利を掴みとりたいと思います」  1R、サウスポー構えのNORIに、オーソの渡邉は左ジャブ、右インローも、そこにNORIは右サイドキック。その間合いを潰そうとする渡邉。NORIの右の蹴りを掴んでテイクダウンを奪うとハーフで上に。肩固めを狙いながらサイドにパス。  しかしNORIはフルガードに戻して下から三角絞め狙い。それをかついで潰した渡邉がサイドからクルスフィックス、鉄槌! さらに腕十字も、ここはNORIが上体を立ててをホーン。3者10-9で渡邉のラウンドに。  2R、右サイドキックを上下に散らすNORI。しかし渡邉は右を振って組みに。左差して圧力、小外をかけて崩して上になる。すぐにパスガードする渡邉は肩固め狙い。内側を向いて抜けるNORIに、渡邉は上四方。そこにシングルレッグはNORIも、ここも潰して行く渡邉に、脇潜りスタンドバックはNORI。しかし、渡邉は正対。右で差して四つも、小外がけテイクダウンはNORI!  そこで体を返して上を取り返す渡邉は背中を着くNORIの下の仕掛けを潰してサイドから鉄槌。体を離して上から蹴る。1者10-9NORI、2者が渡邉を支持。  3R、NORIは右スーパーマンパンチ。右サイドキックをかわす渡邉。NORIは左右から首を掴みヒザも出入りの渡邉は切る。逃げ切り体制で回る渡邉。追うNORIにジャブが目に入ったか。NORIは目を押さえる。左前足のサイドキック、ミドルハイのNORIだがまだ遠い。  判定3-0(29-28×2, 30-27)で渡邉が勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 フライ級 5分3R〇大塚智貴(CAVE)#6位/2021年NBTストロー級優勝・5勝4敗  56.9kg[判定3-0] ※29-28×3×眞藤源太(KINGCRAFT)5勝1敗  56.65kg 大塚「自分の未来のために勝ちます。よろしくお願いします」 眞藤「失うものはなんにもないんで、普通に潰します。よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。大塚がヒザ着きダブルレッグを2度目にケージまでドライブ。体を入れ替える眞藤に大塚も戻してヒザ。四つに組む眞藤は離れる。  左ジャブ、右前蹴りの眞藤は右カーフ。崩れる大塚にさらに右ロー。下になる大塚はハーフからシングルレッグもそこにバックを奪う眞藤。正対する大塚に、下から三角絞めを狙う眞藤だが、大塚は左足を組ませず。インサイドからヒジを打ち込む。眞藤はクローズドガードのまま左手首を首横にストレートアームバー狙いから三角狙いもホーン。ジャッジ3者・眞藤。  2R、すぐに詰めてボディロックテイクダウン狙いの眞藤。右で小手に巻き立つ大塚に右ヒザもローブローに。中断。再開。両者、右を振り、眞藤は跳びヒザ蹴り狙い。右カーフを効かせる眞藤に、シングルレッグの大塚。上の眞藤はダースチョーク狙いも、首を抜く大塚は右で差して上に。眞藤は下からキムラクラッチも大塚は足を掴んで剥がさせず。空いた右手で細かいパウンド。下の眞藤に正対した大塚はインサイドガードに。眞藤のあおりをさばいて鉄槌。ジャッジ3者・大塚を支持。  3R、互いに左ロー。回る大塚に追う眞藤。大塚はダブルレッグテイクダウン。眞藤はクローズドガードを解くが、ハーフに出た大塚にアームロック、ストレートアームバー狙い。腕を外す大塚はトップで押さえ込み。背中着き三角絞め狙いの眞藤。大塚は腰を抱いてコントロール。最後の眞藤の立ちにすぐに圧力をかけ、眞藤はみたび引き込み、ホーン。  判定3-0(29-28×3)で大塚が勝利、連敗を止めた。 [nextpage] ▼第2試合 ストロー級 5分3R〇植松洋貴(NEVER QUIT)52.8kg→再計量 52.25kgパス[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×増田大河(セルフディフェンスアカデミー)52.65kg 増田「明日はリスペクトを持って立ち向かいたいと思います。よろしくお願いします」 [nextpage] 【プレリミナリーファイト】▼第1試合 第30回ネオブラッドトーナメント一回戦 ライト級 5分3R 〇鈴木悠斗(パラエストラ八王子)  70.5kg[1R 4分53秒 TKO] ※ケージに詰めてラッシュ×島田クリス(リバーサルジム大阪anne) 70.05kg 鈴木「明日は第一試合目なので、派手なKOで会場を盛り上げたいと思います。よろしくお願いします」 クリス「明日はデビュー戦なんでしっかり勝ってネオブラ優勝したいと思います。よろしくお願いします」
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