▼第2試合 69kg契約 3分3R
〇中谷優我(TEAM青木真也)68.85kg
[判定3-0] ※30-27×3
×松岡 拓(TEAM田嶋椋)68.50kg
青木推薦の中谷優我は、ライト級MMA1勝1敗。父が闘魂タオルの販売元社長のため、4歳でアントニオ猪木から闘魂ビンタを注入されている。柔道がバックボーンで、2022年12月に巌流島ルールでプロデビューし、奥田啓介に腕十字で一本勝ち。2023年7月の『DEEP×NARIAGARI』で井上竜旗にスプリット判定負け後、12月の前戦『DEEP 117』では、コマネチゆうたに判定勝ちしている。
初回放送で中谷は、特別コーチの皇治とのスパーリングで「ローキックと腹で倒れるのは格闘技する資格ない」とバッサリ斬られ、青木からも「向かないよね。厳しいこと言うとやらない方がいい。結構恵まれたチャンスだと思う。そこまでの情熱とか想いが無いのであれば他人に譲った方がいい」と辛らつな言葉を投げかけられている。
「まずはイチから見直していきたい」と涙ながらに語った中谷は、柔道仕込みの投げ、ボディロックテイクダウンを武器に、組みの強さを見せられるか。
もう1人の監督は、元PANCRASEバンタム級暫定王者の田嶋涼(OOTA DOJO)に決定。3月31日の『PANCRASE 341』立川大会で井村塁戦を控える田嶋は、かつて『格闘DREMERS』では“外敵”としてDREMERSの齋藤奨司を腕十字に極めており、この代理戦でも制作陣の思惑を崩す“外敵”として大物監督推薦選手を撃破なるか。
その田嶋が推薦する選手は、同門の後輩・松岡拓に決定。2023年8月のアマチュア修斗関東選手権ライト級準優勝後、10月の全日本選手権では、16名参加のライト級で3位となりプロ昇格を果たしている。
柔術青帯で、Nexus SPROUT、KROSS×OVER -CAGE-アマチュアでも一本勝ちを見せている“たっくん”は田嶋ゆずりのグラップリング力を見せるか。師匠・太田純一代表のコーナーワークにも期待の参戦だ。一般応募の予選で募星野孝允を下して、本戦出場を決めた。
田嶋は、監督として「一般公募で得たこのチャンスは大きい。監督は大物ばかりでシュッとしちゃうけど、有名選手を食う形で、有名監督を倒して行けるように、今回も番組の思惑を崩すつもりです」と意気込み。
推薦選手の松岡については、「バックボーンも無く、格闘技は2年くらいしかやっていないけど、総合格闘家としての完成度は高い。自分も試合に向けて、ともに練習して松岡くんの向き合い方が刺激になる」と評す。
セコンドとして「いつものように太田さんとセコンドから崩して行きますが、今回の監督は自分なんで、太田代表にはちょっとボリューム下げてもらって、審判を刺激しないでもらおうと思います(笑)」と語った。
1R、ともにオーソドックス構え。松岡の左にダブルレッグテイクダウンは中谷。上体を金網に預け立とうとする松岡を再び横に崩す中谷。立ち上がる松岡を左で差してボディロックテイクダウン! 左で差して再び立つ松岡。右を差し返した松岡だが、その上からロックした中谷が左差しで投げてテイクダウンしてゴング。
2R、右ハイの松岡に、ダブルレッグテイクダウンの中谷。ハーフから立ち上がり指し直す松岡に、ボディロックテイクダウンは中谷。立つ松岡のバックを奪い、バックマウント、リアネイキドチョーク狙いから正対した松岡に中谷は肩固めへ。ここも抜けた松岡が立ち上がりゴング。
3R、シングルレッグからドライブした中谷。自陣コーナーまで歩き正対して立つ松岡をボディロックで崩して倒す中谷。なおも立つ松岡を中谷をボディロックから小外がけテイクダウン。
立ち上がる松岡はスイッチも狙うが、右足をかけて崩してマウントから肩固め、サイドに出て絞るが松岡も極めさせず。ゴング。中谷がドミネートしてフルラウンドが終了。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークでBRAVE GYMで練習を積む中谷が勝利。
試合後、中谷は「トーナメントで1勝できてよかったです。完成形には近いですけど、自分のスタイルを貫くことが出来ました。進化した姿を見せられたと思います」とコメント。
コーナーの青木は「感動しました」と中谷と握手。
しかし、「ひとつお伝えしたいことがあります。こっからは1人で頑張ってください。代わりに秋山が面倒を見ますから」と素っ気なくケージを退出。
1人取り残された中谷は、「極め切れなかったですし……ちょっと謝りに行っていいですか?(次は?)褒めてもらいます」と戸惑いながら語った。