▼69kg契約 3分3R
〇ギレルメ・ナカガワ(TEAMクレベル・コイケ)68.70kg
[1R 0分40秒 腕十字]
×諸石一砂(TEAM鶴屋怜)68.95kg
クレベル・コイケ推薦のギレルメ・ナカガワは、幼少時より柔術を習い、色帯時代にボンサイ柔術に移籍。メキメキと頭角を現して、2022年のJBJJF全日本の紫帯フェザーで優勝。オープンクラスではチームメイトのムリーロ・タケシ・ソウザとクローズアウトし、大会後に茶帯に昇格している。
ASJJFドゥマウインターナショナルで茶帯デビューし、階級&無差別でWゴールドとなると、11月に黒帯に昇格し、MMA転向を決意。アマチュアMMA10戦10勝、8試合で一本勝ちを収めている。プロデビューに向けてクレベル、サトシらと練習を積んで来た。
17歳からボンサイ柔術に通うギレルメを、クレベルは、「強いよ、彼は寝技、めっちゃ強い。ちょっとシャイだけど。息子のような存在。絶対3試合一本勝ち出来る」と太鼓判を押しながらも「彼が出来なかったら私がボコボコにする」と鬼神の言葉。
サトシも「(優勝出来る?)もちろん。まだプロの試合に出ていないからレベルが分からないけどポテンシャルがある。彼ならできると信じている。ギレルメはすごく“頑張る選手”。このレベルに来るまではちょっと時間がかかって、スペシャルなタレント(才能)の人ではない。でも彼には特別なポイントがある。一生懸命に頑張ります。出来なくてもすぐには諦めない。最後までやる。私が彼の一番、好きなポイントです」と期待を寄せる。
スーパーで商品補充のアルバイトをしているというギレルメは、クレベルの隣りで「絶対にボペガー(極めます)」と意気込みを語った。アマチュアではフェザー級、プロではバンタム級も狙っていたギレルメにとって1回戦の「69kg契約」は鬼門となるか。
『ROAD TO UFC』フライ級を勝ち上がりUFCと契約をかわした鶴屋怜が推薦する選手は、パラエストラ柏あらためTHE BLACKBELT JAPANの諸石一砂。
鶴屋浩代表の秘蔵っ子で“長崎の喧嘩屋”と称される諸石は、長崎総合科学大学附属 長崎総合科学大学サッカー部出身で、ディフェンダーとして活躍。選手権やインターハイ、プリンスリーグでもプレーし、同期にJリーガーも多数いる名門から大学卒業後に千葉に渡り、パラエストラ柏に所属した。
2023年2月にプロMMAデビューし、『Fighting NEXUS vol.30』で木村豊に判定勝ちすると、11月の修斗沖縄大会フェザー級で工藤圭一郎に1R TKO勝ち。プロMMA2戦2勝としている。
178cmの長身サウスポーで、長い左ストレートに加え、サッカー出身らしい蹴り技、特に左のヒザが大きな武器となっている。「THE BLACKBELT JAPAN」発足式から、プロ公式戦ではないものの最初の試合に臨む諸石は、BBJに白星をもたらすか。
推薦者の鶴屋は「諸石選手は、打撃が得意でいつもスパーリングしている。試合では強気。蹴りも自信があるようだし、MMAがちゃんと出来てる。やってきたことがしっかり出来れば優勝出来る。『格闘代理戦争』で優勝すれば名前が売れる。自分も監督として来たからにはちゃんとやろうと思いました」と語る。
1R、サウスポー構えの諸石に、オーソのギレルメは右ミドル。左ハイ、インローの諸石、続く左の蹴り終わりに組んだギレルメは、シングルレッグからダブルレッグ、ボディロックに小外がけを合わせてテイクダウン!
左で脇を差してパスガード、三角絞め狙い。ヒザ裏で組めずとも四角で組んだまま腕十字に切り替えてうつ伏せで極めた。
試合後、ギレルメは「やりたかったことが出来て、いまとても嬉しいです。強い相手でしたけど、自分は自分の柔術を見せるために来たので、また極めたいです」とコメント。
コーナーについたクレベルは、「まあ、嬉しいです。最初、まずは鶴屋監督と選手ありがとうございました」と挨拶。
ギの今後の試合について「相手キックボクサーだからテイクダウンしてというのをいっぱい練習してきた。いつも一個ずつだから、誰が相手でもひとつずつ勝ちます」と後押しした。