▼第4試合 69kg契約 3分3R
〇トミー矢野(TEAMイゴール・タナベ)68.80kg
[1R 2分33秒 TKO] ※パウンド
×向坂準之助(TEAM平本蓮)65.45kg
イゴール・タナベ推薦のトミー矢野は、21歳で柔術戦歴180戦以上、2023年のIBJJF主催柔術世界選手権・ムンジアルの茶帯フェザーで3位入賞を果たしている。
海外ではアリゾナのARES BJJでケイシーニョことオズワルド・モイジーニョに師事し、国内ではIGLOOにで組み技を磨くトミーは、イゴールいわく「オファーが来たときにこの人しかいないと思った。寝技がズバ抜けて強い選手は、MMAでも強い。それがトミー」と太鼓判を押す選手だ。
4歳から柔術を学び、KRAZY BEEで山本“KID”徳郁、山本美憂らのスパーリングパートナーも務めてきたトミーは、少年時代からイゴールとともに柔術世界一を目指して切磋琢磨し、MMAを戦うためにノーギグラップリング、レスリング、打撃も強化している。
「チャンスをつかんで必ず優勝してスターになります。自信があります」と語る“柔術界の貴公子”は、MMAでも、すでに2024年2月の『東京ケージファイト10』Sクラスルールトーナメントのライト級で優勝を果たし、今大会で監督を務める青木とも練習しており、組み合わせ次第では、興味深いヤノとナカガワの参戦だ。
平本推薦の向坂準之助は、既報通り、剛毅會・T-Grip Tokyo所属の極真出身ファイター。18歳で空手道場に入門したのをきっかけに格闘技を始め、大学卒業後は広告代理店に就職したものの、2023年6月に脱サラして格闘家への道を歩み始めた。
極真空手歴4年で、2021年の極真会館東京城西国分寺支部時代に秋季関東大会一般新人戦70kg級で優勝。2023年12月の「アマチュアMMAコンペティション#07」にも出場し、フェザー級で1R TKO勝ち。69kg契約試合の今回、65.45kgの最軽量でパスしている。
平本は向坂について「極真の(近い)蹴りと遠い距離からの打撃もすごく上手い。総合にめちゃくちゃアジャストすると思う」と期待を寄せている。
1R、サウスポー構えの向坂、オーソドックス構えの矢野は先に右ロー。そこに向坂も右ローを打つが、そこで蹴り返させたか、その蹴り足を掴んでシングルレッグから後転狙いで引き込んだ矢野に、向坂は鉄槌から後ろを向いて足を抜き、ついてくる矢野に前転して抜けて走る。
追う矢野は向き合って、向坂の右に合わせてダブルレッグテイクダウン! 左で差して右肩でアゴを殺して向坂を寝かせると、ハーフからパスしてマウント。パウンド! 両脇を開けさせて腕十字も狙えるなかでパウンドアウトした。
試合後、矢野は「めちゃくちゃ嬉しいです。とりあえず1回戦勝てて良かったです。向坂選手、強かったです。とても打撃が上手くて。次こそ一本勝ちしたいです。応援に来てくれたお父さん、スポンサー、KRAZYBEEの(山本)美憂さん、ミーア、ありがとうございました。これからイゴールとお兄ちゃんのアーセンの試合もあるので、応援よろしくお願いします」と勝利の挨拶。
コーナーについたイゴールは、「僕よりMMA、出来上がってますね。嬉しいけど、悔しいところもあります(笑)。とりあえず勝てばいい。全試合決着つけるつもりで勝ちます」と矢野の優勝に自信を見せた。