▼第11試合 日本スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R延長1R
×木下竜輔(伊原道場本部/同級2位)
判定0-3 48-50×2、49-50
○ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエルジム/同級4位)
※オリベイラが新王座に就く。
木下は右ストレートを武器に打ち合いも辞さないタイプ。2023年4月の新日本キックでメインカード消滅に伴って繰り上がりながらメインを務め、地奏人に判定で敗れるも好試合を展開。プロ10戦目となった10月の試合ではNJKFの坂本直樹に判定で敗れた。
オリベイラはブラジル出身で、長く新日本キックのリングに上がる“新日本キックの鉄人”。2016年12月には日本ライト級王座に挑戦、2019年8月には現K-1ライト級王者の与座優貴とも対戦している。
1R、序盤はジャブとワンツーで前へ出るアグレッシブさを見せていたオリベイラだが、木下が右ローを蹴り始めると前進がストップ。慎重になり、そこへ木下が右ストレートを打ち込んでいく。
2R、オリベイラは右でボディを叩き、木下のミドルをキャッチして転倒させる。木下は右を狙って前へ出て行くが手数が少ない。
3R、両者とも手数が少ない中、木下は右カーフを蹴っていく。オリベイラは右でボディを狙い撃ち。さらに意表を突いた左ハイをかすめた。
4Rも右カーフを蹴っていく木下にオリベイラが嫌がる素振りを見せる。オリベイラは胴に組み付くとバックを奪うような動きを多用し、レフェリーから注意を受ける。
5R、右ミドルからワンツーで前へ出るオリベイラだが、胴に組み付いてバックを奪う動きが多い。木下は右を思い切り放つが空振り。レフェリーから「タイトルマッチだぞ?」と奮起を促される両者だが、手数が少ないのは変わらない。その中でも前に出て攻撃していくのはオリベイラ。
判定3-0で46歳のオリベイラが執念の初王座獲得。マイクを持つと「凄い強かったです。チャンスと思って毎日練習頑張りました。凄い嬉しいです。頑張ります」と流暢な日本語で挨拶した。