小林穂夏「まだまだ試練をたくさんください」
――昨年11月の平岡琴戦でOFGマッチをやって以来の一戦となります。結果はちょっと残念な結果に終わりましたけど平岡戦で得たものは?
「負ける怖さを知りました。負けるのが怖いって思ってなくて、負けるとも思ってなかったんですけど」
――実際にやってよかったと思いますか?
「やってよかったです。負けて一から気持ちを作れたので出て良かったです」
――一から気持ち作ることができたっていう話がありましたけど、そこに至るまではやっぱり時間がかかりました?
「めちゃめちゃかかりました。まずFIGHT CLUBのオファーを頂いた時に「オープンフィンガーかぁ」とか『ランキング2位の選手かぁ』とか、最初からビビってしまった部分があったので、そこはうーんって感じでした」
――もうすでに気持ちの整理はついてますか。
「そこはもう大丈夫です」
――所属してるNEXT LEVEL渋谷は女子の選手が多いですが、周りの選手からアドバイスや温かい励ましとかありました?
「いっぱいありました。オープンフィンガーのオファー頂いたのが1ヶ月ちょっと前ぐらいで、準備する時間も短い中で『あの舞台でよく頑張った』と言っていただきました」
「愛三さんもやっぱり同じことで、愛三さんも今練習してるので『1カ月でこれを作るのはすごいよー』って言ってくださってます」
――実際にやってみたら通常のボクシンググローブとOFGは全然違いますか。
「全然違いました。拳も痛くなるし、打ち方間違えると親指痛かったり全然違いました」
――今回はアトム級の百花選手との一戦になりましたが、このランキング戦はどういう風に自分では位置づけてますか?
「自分今6戦目で前回も負けちゃってるのでランカーの人と出来ると思ってなかったので、毎回RISEさんからの試練だなと思いながら、今回は試練を乗り越えようって気持ちです(笑)」
――前回の平岡琴戦から「小林穂夏試練の何番勝負」って路線がスタートしたってことですかね。
「自分的にデビュー戦からほぼ無敗の辻井和花選手でいきなりそこ!? って最初も思ったし、2戦目も西原朱花さんでずっと無敗って言われてたので『まじか?』って。毎回毎回試練です(笑)」
――デビュー戦からずっと試練が続いてるわけですね。
「本当に『今回はイージーだよ』とか『今回は格下だから自分のやりたいことやろうよ』みたいな試合がなかったので、試合に向けて必死に必死にって感じです。
――でもそれはRISEが小林選手に期待してる裏返しでもあると受け止められますけどね。
「そうですね、ここを乗り越えて強くなってねって言われてるのかなって」
――百花選手はキックボクサーとしてどんな評価をしてますか?
「百花選手は自分が高校生の時から紅絹さんと戦ってたり、自分がアマチュアの時からGIRLS POWERに出てる選手で、ずっといるベテラン選手でもう突進突進みたいな感じで、いつかやりたいなと思ってたのでこんなに早くチャンスを頂けると思わなかったです」
「分析は完璧です。ばっちりです。もうこれ入れてこれ入れてパーン!」
――何ラウンドぐらいに期待したらよろしいですか?
「うまくいけば2ラウンド目で今やってる大技出そうかなぐらいです」
――大技も狙ってるんですね。
「大技練習してますね」
――ここで勝って年内にでもチャンピオンの宮﨑小雪選手を見据えたいって気持ちもありそうですね。
「年内…もうちょっと試練をいただきたいところではあります(笑)」
――数戦は必要ですね。
「確実に勝てるって自分で思った時がいいので、まだまだ試練をたくさんください」
――今小林選手は大学生ですよね?
「3月25日に卒業式で、昨日卒業は確定しました」
――おめでとうございます。
「ありがとうございます(笑)」
――4月から肩書きはキックボクサーになるんですか?
「4月からはキックボクサーですね。やりたいことがあるのでバイトはしながらになるんですけど」
――やりたいこととは何ですか?
「自分料理がめっちゃ苦手なので調理師の免許が欲しくて、ちょっと給食のおばちゃんのバイトをしながら。
――もう決まってるんですね。
「料理できたほうがいいかなって」
「取りたいです。何か意味があるとかではないんですけど、料理できる方がキック終わった時結婚できるかなって(笑)。本当にできないので料理できるようになりたいです」
――今どんなレベルですか?
「卵焼きギリギリぐらいですね(笑)」
――卵焼きギリギリ?まあまあのレベルですね(笑)。
「この間グラタン作ったら硬いって言われちゃいました」
――硬い?グラタンに硬いとかあるんですね。
「やばいですよね(笑)」
――3月のRISE ELDPRADOのオープニングマッチに出るTAKU選手と大学は同期なんですか?
「そうなんです!『RISE’s PRIZE』の時にTAKU選手から声かけていただいて、同じ大学同じ学部でした」
――同じ授業を受けたとかそういったことはないんですか?
「自分の同じ授業の子がTAKU選手と一緒で『RISE出てる子いるよ』みたいな話は聞いてたんですけど、自分が授業に全然出てなかったので(笑)、会ったことは多分ないです」
――世間は狭いですね。
「びっくりしました。言われて『えっ!?』みたいな(笑)」
――最後にファンの皆様に向けて熱いメッセージをお願いします。
「いつも応援してくださる皆様ありがとうございます。自分はまだまだ未熟なところがたくさんあるんですけど、前回は気持ちが折れてしまってなかなか面白い試合を見せれなかったので、今回は気持ちと心技体全部ぶつけて面白い試合、勝つ試合をしますので、これからも応援よろしくお願いします」