ボクダノフが“オーシマイキー”大嶋聡承にキムラ極める
▼第2試合 Progressフォークスタイルグラップリング 88kg契約 5分2R
〇グラント・ボクダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)84.0kg
[2R 3分16秒 キムラロック]
×大嶋聡承(トイカツグラップリング東中野)86.0kg
ボグダノフは『RIZIN TRIGGER』で泉武志をTKOに下すなどMMAで3勝0敗。2023年のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権アダルト黒帯ミドル級で優勝し、無差別でも準優勝に輝いている。
ノーギでは2019年に全日本ノーギ選手権でアダルト・エキスパート・ミドル級優勝、2021年&2022年全日本ノーギ柔術選手権のアダルト黒帯ミドル級を連覇と、現在の日本のグラップリング界でトップの一人だ。
先般のONE日本大会では、リング上で通訳を務め、「とてもいい機会でした。次は通訳も試合もやりたいです」と、試合を望んでいた。
ケージで行われる、PROGRESSフォークスタイルグラップリングルールでの大嶋戦に向け、「以前から興味津々でしたが、今回はついにGLADIATOR初参戦が決まりました。
とてもわくわくしています。あまり他にない特別なグラップリングルールなので、面白い攻防、予想できない展開が生まれそうで、試合を見てくれる皆さんも楽しみにしていて欲しいです。対戦を受けてくださって、大嶋選手は私が好きな選手ですが、試合している最中だけは相手としてみます」と主催者を通じてコメントした。
対する大嶋は、まだ16歳の日本グラップリング界のプロスペクト。
ティーンエイジャーで帯は紫、ただし中学生の時からノーギ・グラップリングに没頭し、大人顔負けの実力を発揮することで“オーシマイキー”の異名を取るようになった。
寒河江寿泰に師事し、今成正和からも学ぶ大嶋は、NAGAエキスパートライト級優勝、プレ柔術甲子園優勝、SGAA Pro-77&absolute優勝、STREET JIU-JITSU professional -79.5優勝など数々の大会を制覇。
2023年11月には、ADCCアジア&オセニア予選88kg級に出場。2試合で一本勝ちを飾るも、優勝したアイザック・ミッチェルにリアネイキドチョークで敗れ上位進出ならなかった。そのミッチェルは、3月1日のONEカタール大会でタイ・ルオトロの持つONE世界サブミッショングラップリング・ウェルター級王座に挑戦する実力者のため、組み合わせによっては大嶋が同級で上位に進出する可能性もあった一次予選だった。
大嶋は既に韓国、シンガポールと海外での国際戦を経験しており、88kgでADCC世界大会を狙うために、今回も88kg契約での試合を望んだという。ボグダノフとの試合に向け、「今回『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』で試合をする場を作って頂きありがとうございます。国内トップ選手のグラント選手と試合できることをとても光栄に思います。グラント選手とケージの攻防できるのがとても楽しみです。覚悟と感謝を持って一本を取りに行きます。是非期待して下さい」と、フィニッシュしたいと語っている。
1R、ボクダノフのシングルレッグの入りを防ぐ大嶋。ボクダノフも大嶋のシングルレッグを切る。スイッチから足を取りに行った大嶋を潰すボクダノフに引き込んだ大嶋にマイナス2P。
下のままの大嶋はマット中央でシッティングガードから腕を手繰りアームバー狙い。ボクダノフの飛び込みからのパス狙いに腕十字を狙う大嶋。ボクダノフは足首を持ち頭を下げて左右にパス狙い。ニーシールドからハーフ、クローズドにして首を狙う大嶋に、そのまま立ち上がり外すボクダノフ。かつぎパスも狙う。大嶋が立ってゴング。
2R、組み手争い。ダブルレッグから金網まで押し込みダブルレッグテイクダウンを奪うボクダノフ。4-0に。しかし金網際から離れたところで大嶋は中央にシッティングガード。足をさばきパス、上四方を奪うボクダノフ! 後ろ袈裟にブリッジ、リバーサルを狙う大嶋に、頭つきでキムラを狙うボクダノフ! クラッチを組んで右手を背中に回した。
試合後、ボクダノフは「最初、角度つけるためにグローブタッチしたくなかったけど、大嶋選手は壁みたいに強かった。(RIZINで2勝しているが今後は?)2日前にMMA4勝0敗になった夢を見ました。それだけです。この団体は日本で唯一、グラップリングにこんなに注力していて継続参戦したいです」と語った。