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【RIZIN】榊原CEO「ONEとは興行戦争にならない」「海外から売り込みがすごい」「UFCの訴訟問題でプロモーションと選手の契約は変わってくる」「堀口恭司、朝倉海のUFC参戦についてはダナ・ホワイトと会って──」

2024/01/31 21:01

武尊はリスペクトに値するけど、あまりにも代償が大きい。ONEとは興行戦争にならない

――大会からは外れますが、先日の『ONE 165』は榊原CEO、ご覧になりましたか?

「もうほとんど見てないです。武尊の試合はPPVで見ましたよ」

――どんな感想をお持ちになられた?

「武尊選手は本当にリスペクトに値するし、素晴らしい選手だなと思う反面、あそこまでさせるべきじゃないんじゃないかなという風にも……あまりにも代償が大きいというか、肉体的なダメージが。ただ、武尊ってああいう選手なので致し方ないのかなと思いながら、本当にすごい選手だな。日本の格闘技界でああいう試合を見せるというか、あそこまで極める選手がいることを誇りに思いますね」

――ONEは年内にもう1回日本でやりたいと。その意味で興行戦争的なところで意識というのは?

「興行戦争にはならないと思います。戦争にならないです。楽天でタダ券配ってるんだから戦争じゃないじゃない。だから、プロモーションとして戦争する気があるんだったら、もっと力をつけて僕らにかかってこないと、負けないですよ」

――プロモーターから見て、決戦当日に対戦カードがいきなり変更になるというのはどう思われますか?

「それは……僕らも過去にあったりするのでね、何とも(苦笑)。それでも成立させたいのがプロモーター。たぶん裏側ではいろいろな交渉とかいろいろな調整があったと思いますけどね。ただ、やっぱり説明として、みんなに“こういうことがあってこうだった”って、たぶんそこをディスクローズ(情報開示)するべきだと思いますね。

 試合当日にあのタイミングでチョロっと発表しちゃうと、たぶんみんな不信感を持つじゃないですか。だから、本当に僕らの役割って、常に胃が痛いというか、最後の最後まで、試合でゴングが鳴るまで、鳴ってからももちろんですけど、気が抜けないんですけど、何か起きたときにいかにそういう緊急事態を皆さんにお伝えするのかということの、一つのテストケースとして、僕らも他人事と思わずに、私だったらどうするかなというのは考える材料にはなりましたけどね。

 表向き発表されている、セージ・ノースカットがセコンドがいなくて試合をしないというのは……僕なら許さないですけどね。だいぶ前にUFCを辞めて(ONEと)契約してから、2回くらいしか試合してないじゃないですか。逃げたのかなと思われても仕方ないと思いますし、だったら本人をリングに上げて、本人が謝るべきだと思うし。今後も日本で出続けたいと思うんだったら。彼がキャリアを進んでいくんだったら、“これこれこういう理由で本当にすいませんでした。自分はやりたかったんだ”(と説明すべき)。みんなが納得する理由で、セコンドがビザの申請が間に合わなくて来れなかったのかどうなのか。まあそこらへんも僕らも分からないので。こういうのって分からないことがあるとどんどん憶測が憶測を呼んで、ネガティブにどんどんボロクソに言われるので、“こういうことでした、ごめんなさい”と言ったほうが良かったのかなという気がしますけどね」

――榊原CEOだったらセコンドのユライア・フェイバーにまで試合させるくらいの交渉を?

「どうするか、ですけど(笑)。やっぱり分からないですよね。青木真也が漢気を見せたのか。僕らは話してないんで分からないけど、青木真也が、本当にラストになるかもしれないような、少なからずONEの中では、何か句読点を打つのかなというようなテーマのあった試合がこういう形になっちゃうのは……青木選手的には、まあ、彼は本当にプロモーターのことも考えて、全体を考えて受けたんだと思いますけど、彼のケアももう少し僕らだったらするのかなという気はしますけどね。でもここはそれぞれのプロモーションのトップを含めた考え方の違いだと思うので、それがたぶんファン人たちの中で、俺はONEを支持するとか、RIZINは嫌いだとか、RIZINを支持するとかっていうものに変わってくることなので、一概には言えないですけど」

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