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【RIZIN】朝倉海が堀口恭司を初回KOする史上最大の番狂わせ!浜崎朱加が一本勝ち、マネル・ケイプが水垣偉弥をKO、浅倉カンナは接戦を制す

2019/08/18 15:08

▼第11試合 61.0kg契約 5分3R ※ヒジあり
○ビクター・ヘンリー(60.50kg/米国/UWF USA)
[3R 2分14秒 後ろ三角絞め]
×トレント・ガーダム(60.95kg/豪州/Tiger Muay Thai & MMA)


 ビクターはジョシュ・バーネットを師に持つ現DEEPバンタム級王者。2014年7月に初来日し、GRAND SLAM旗揚げ大会で所英男を2R TKOに沈めた。15年5月に主戦場をパンクラスに移すと2連勝を飾り、同年12月にバンタム級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチで王者・石渡伸太郎に挑むが、フルラウンドを戦い抜いた末に判定負け。18年8月にDEEPへ参戦すると、DEEP二階級を制した大塚隆史をKOで沈め、19年3月には第7第王者の元谷友貴も判定で下し、DEEPバンタム級王座を獲得した。今回待望のRIZIN初参戦を果たす。

 ガーダムはタイのタイガームエタイジムで研鑽を積み、キックボクシングとMMAの二刀流の道を歩む21歳の逸材。16年3月に豪州の『Storm MMA』でプロデビューすると自国のプロモーションで連勝街道を走り、Urban Fight Nightバンタム級王座、Aftershockバンタム級王座を獲得した。18年2月にインドの『SFL』での勝利まで数えてデビューから8連勝。『ACB』では1勝2敗の戦績を残している。2019年は『UAE Warriors』に参戦し、元Bellatorファイターのファビオ・メロにKO勝ちするなど2連勝。

 18年11月に初来日を果たし、「SHOOT BOXING S-cup 65kg 世界 TOURNAMENT 2018」にマルコ・モイサーの代替選手とし出場(※ギルダム名義)。1回戦で健太に判定2-0で敗れたものの健闘した。


 1R、オーソドックス構えのヘンリー。長身サウスポー構えのガーダムは右ローで入る。詰めるヘンリーに右ヒジで迎え撃つガーダム。ボディロックしたヘンリーは右の小外がけからテイクダウン狙い。しのぐガーダムは左ローも金的に。

 再開。右ミドルを当てるヘンリー。ミドルを返すガーダムは右の縦ヒジ! しかしそこに右を合わせるヘンリー! すぐにダブルレッグに切り替えるが差し上げるガーダム! ヘンリーの右ミドルを掴んで崩す。

 しかしヘンリーも右を当てると左右のボディ打ちで前へ! 左で差して押し込むとガーダムも左を差し上げ返すとバックに回り、リフトしテイクダウン! アームロック狙いながら立つヘンリーを再び崩すガーダムだが、ヘンリーはコーナー使って立つと、さらにガーダムがテイクダウン。

 2R、左フックのかぶせが巧みなガーダム。さらに右フックも。しかし左インローがまともローブローに。再開。

 スイッチしながら前進するヘンリー。今度はヘンリーのローが金的に。前に出るヘンリーは左を差すと回して捨て身気味にテイクダウンも、そこで上を取るのはガーダム。マウントになるが、亀になってヒップアタックから上になるヘンリー! 下からオーバーフックで凌ぐガーダム。さらにヒジも。ヘンリーはインサイドからパウンド。ガーダムの立ち際を腰を殺すヘンリーはギロチン狙いも首を抜くガーダム。スタンドで組みいくヘンリーにヒジ、さらに打ち下ろしの縦ヒジも打つガーダム。


 3R、予想以上の健闘のガーダム。そのバックスピンキックとヘンリーのローキックが交錯しローブローに。ヘンリーに警告。再開。詰めるガーダムはコーナーに押し込みテイクダウン! 足を束ねてサイドを狙いからバックに回ると、ヘンリーはキムラで後方に回し上に。マウントからバックを奪い、なんと後ろ三角絞めへ! 最後は左腕を背後から伸ばして見事、タップを奪った。

 リング上で師匠ジョシュ・バーネットとハグしたDEEP王者ヘンリーは、「栄光と雄姿を見せられたかな。対戦相手が台風のなか来たことは敬意を示したい。同じ階級のすべての選手に警告したい。これからどんどん上っていくよ。PANCRASE、DEEP、いろんなプロモーターに感謝する。これからはここRIZINが自分のリングになる。アリガトウゴザイマシタ!」とバンタム級トップ戦線殴り込みを宣言した。

▼第10試合 61.0kg契約 5分3R ※ヒジあり
○マネル・ケイプ(60.25kg/アンゴラ/AKAタイランド))
[2R 1分36秒 KO]
×水垣偉弥(61.10kg→61.00kg/Sonic Squad)


 元UFCファイターの水垣がRIZIN初参戦、外国人常連選手で“RIZINの門番”と呼ばれるケイプと対戦する。


 2005年に修斗でプロデビューした水垣は、同年の新人王決定トーナメントで優勝。2008年にCAGE FORCEバンタム級王座に就き、2009年4月からWECに参戦。ズッファ社のWEC買収にともない、2011年3月からUFCに参戦、8勝6敗の戦績を残した。特に2012年11月から2014年5月まではオクタゴンで5連勝を飾る活躍を見せている。


 その後、ACBに参戦し1勝2敗。2019年5月にDEEPに初参戦し、元PANCRASEライト級王者の昇侍を相手に判定勝利。2015年9月のUFC日本大会以来、3年半ぶりに日本での勝ち名乗りを受け、35歳にして連勝をマークしていた。MMA戦績23勝13敗2分。


 対する25歳のケイプは、MMA戦績13勝4敗。抜群の身体能力を活かした爆発力ある打撃を武器に9勝1敗の戦績を引っ提げて2017年10月にRIZINに初参戦。山本アーセンを1R 71秒、左ハイキックからのパウンドでTKOに下すと、同年12月には元UFCファイターのイアン・マッコールもヒザ蹴りでTKOに下した。

 その後、堀口恭司相手に善戦するも一本負け。朝倉海にもスプリット判定で敗れ連敗となるが、2018年9月に実力者・中村優作を3R リアネイキドチョークで極め、連敗脱出。2018年大晦日には佐々木憂流迦に判定で敗れるが、2019年4月には伊藤盛一郎を2R TKOで下し、復活を遂げている。


 1R、オーソドックス構えの水垣に、サウスポー構えのケイプはレスリングシューズを着用。先に右インローを当てる水垣は右ストレートも。しかしケイプは左フックを返す。ニータップに入る水垣だが、切るケイプの左インローは金的に。

 再開。細かくスイッチするケイプの出入りに水垣は右ストレート! さらに右インロー! 圧力をかけるケイプも右ローさらに左もそこに水垣は近づく。あごを出して挑発するケイプ。水垣もガード固めて頭を振って左右で前に出る。ケイプの右の打ち終わりに左を振る水垣。


 さらに右ロー! 蹴りの打ち終わりに掴んで前に出るがケイプも右足を抜く。左から右で押し返す。首相撲ヒザは水垣。左ボディから右ストレートとリズムよく打撃を出し、ヒザを触りにいく。切るケイプは、距離を取ると那須川ばりのトリケラトプス拳の構えから両手をマットに着いた天心キックも繰り出す。避けて左を合わせに行く水垣だが、ケイプはすぐに左の跳びヒザで飛び込む。


 2R、コーナーからの「正面に立たないよ」の声にステップを踏む水垣。左ローはケイプ。圧力をかけると水垣は、左ミドルボディストレートも。押し返すケイプは、水垣をコーナーに詰めると、右に沈んでの右アッパーをクリーンヒット! さらに右に回り込み、振り向いてきた水垣に右フック! 水垣はマットに崩れ落ちた。


 試合後、水垣を抱え上げ、称えたケイプだが、マイクを握ると「オマエハモウシンデイル!」と日本アニメのオタクぶりを披露。続けて「火が燃えて止まらない。さあ、タイトルショットだ! 準備は出来ている。ホリグチ! やろうぜ」と王者に再戦を呼び掛けた。

▼第9試合 75.0kg契約 RIZINキックボクシングルール 3分3R
×ジョン・ウェイン・パー(74.60kg/豪州/Boonchu GYM)
[判定1-2] ※30-28, 29-30, 27-28
○ダニロ・ザノリニ(74.25kg/ブラジル/ブラジリアン・タイ)


 キャリア100勝に王手をかけるレジェンドファイターのジョン・ウェイン・パー(以下JWP)と初代RISEウェルター級王者のダニロ・ザノリニが対戦。


 K-1でドゥエイン・ラドウィック、新日本キックで武田幸三と激闘を繰り広げたことで知られるJWPは、豪州のレジェンド。2017年からBellatorキックボクシングに参戦し2勝1敗。2018年4月にはキャリア100勝に王手をかけてポルトガルの新鋭エダー・ロペスと対戦するも判定負けで100勝目を逃している。RIZINリングで記念すべき100勝目を狙う。


 対するザノリニは1999年にブラジルから単身来日。日本に11支部、ブラジルにも11の道場を持つ「ブラジリアン・タイ」を築き上げた。


 2010年3月にHEATキックルールミドル級タイトルを獲得。王座を6度防衛し14連勝中。2013年11月に初代RISEウェルター級王座決定戦を制しベルトを巻くと、ベク・マンソン、健太に勝利し、2度の防衛を果たしている。さらに15年11月にはフランスのフィリップ・サモンを破りISKAスーパーウェルター級王座も獲得している。


 2016年4月のRIZIN.1では網本規久に139秒KO勝利。2017年7月のHEAT 40で現役を引退し、母国ブラジルで後進の育成に力を入れていたが、2018年6月に火災に巻き込まれてジムがほぼ全焼してしまい絶望的な状況となる。ジムの復活と教え子たちに勇気を与えるため、1年振りに現役復帰を決意すると、同年9月のHEAT43で韓国人ファイターのゴ・ウヨンを2R KOで沈めて復帰戦を勝利で飾っている。


 1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入るJWPは序盤から右ローの連打で積極的に前に出る。さらにワンツーからハイまで繋ぐ。しっかりブロックするザノリニも左ロー! JWPは左ボディストレート。しかしザノリニは右のブラジリアンキックを頭部にかすめると、JWPの動きが一瞬止まる。さらにザノリニは下がりながらの左インローでJWPのバランスを崩す。JWPの入りに右フック! ザノリニの強打に場内が沸く。


 2R、左右のキックはJWP。チェックするダノリニは左ミドル! さらにローから右ハイ! しかしJWPも同じ対角の攻撃。ダノリニは右の踵落とし、足払いと自在の動き。JWPもバックスピンキック! ザノリニも同じバックスピンで返す。


 3R、先に右ローから左の蹴り、フックと前に出るJWP。しかし、ダノリニも右のハイキック。JWPは左ボディを返し、リズムよく手数多く前に出る。右アッパーのダブルはJWP! しかし、JWPのアッパーの打ち終わりにザノリニは左の強打をかぶせるとJWPはバランスを崩す! JWPも跳びヒザで入ると圧力をかけなおしてきたザノリニに左ミドル、前に出るザノリニはバックフィスト、さらに右フックを強打。ブロックするJWP。ゴングに両者が手を挙げた。


 JWPのコンビネーション、ザノリニの強打……判定は2-1のスプリットでザノリニが地元で接戦を制した。

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