MMA
レポート

【RIZIN】朝倉海が堀口恭司を初回KOする史上最大の番狂わせ!浜崎朱加が一本勝ち、マネル・ケイプが水垣偉弥をKO、浅倉カンナは接戦を制す

2019/08/18 15:08
【RIZIN】朝倉海が堀口恭司を初回KOする史上最大の番狂わせ!浜崎朱加が一本勝ち、マネル・ケイプが水垣偉弥をKO、浅倉カンナは接戦を制す

(C)RIZIN FF

RIZIN.18
2019年8月18日(日)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)

▼第13試合 メインイベント 61.0kg契約 5分3R ※ヒジあり
×堀口恭司(60.75kg/アメリカン・トップ・チーム/RIZIN&Bellator世界バンタム級王者)
[1R 1分08秒 KO]
○朝倉 海(61.00kg/トライフォース赤坂)


 6月のBellatorにてダリオン・コールドウェルを返り討ちにし、敵地でのタイトル奪取という快挙を成し遂げた堀口。同階級の世界トップを競う位置にいる堀口の戦績は28勝2敗、対して朝倉は2012年プロデビューで12勝1敗。実績には大きな差があり、朝倉のチャレンジマッチという図式。


 朝倉海は、初代THE OUTSIDER 55-60kg級王者。実兄の朝倉未来とともに愛知県豊橋市から上京し、RIZINでは才賀紀左衛門をTKO、マネル・ケイプ、トップノイ・タイガームエタイ、ムン・ジェフンにいずれも判定勝利で4戦無敗。MMA12勝1敗のうち唯一の黒星の相手であるジェフンにもリヴェンジを果たしている。2018年12月31日のジェフン戦以来、8カ月半ぶりの試合。


 当初、4月の『RIZIN.15』横浜大会で佐々木憂流迦との対戦が決まっていたが、佐々木が内臓疾患によるドクターストップで欠場。代わってジャスティン・スコッギンスが海と対戦することが発表されたが、今度はスコッギンスが練習中の怪我で「半月板損傷及び靭帯部分断裂」。ドクターストップによる欠場で、試合が中止となっていた。


 その後、6月の『RIZIN.16』神戸大会に出場予定だった朝倉だが、練習中に負傷し「眼窩底骨折」と診断されたためドクターストップ。全治2カ月と診断されていた。また6月29日には自身のSNSにて「名古屋なら俺がやりたい」と堀口の対戦相手に名乗りをあげており、今回実現に至った。

 1R、ともにオーソドックス構え。入りのフェイントをかける堀口。先に右ストレートで飛び込む朝倉。かわす堀口はダッキング。左から右で飛び込む。堀口の右ローをかわす朝倉は跳び前蹴りへ。これはバックステップで回ってかわす堀口。


 コーナーに詰める堀口の右の入りにカウンターの右を当てた朝倉! 腰が落ちる堀口は下がる。詰める朝倉は堀口の頭が下がったところに右のアッパーを2連打! 下がる堀口は大きな右を振るが空を斬る。


 さらにロープに詰める朝倉は左ヒザのテンカオ! 堀口の組み付きをはがし、さらに堀口の右をかわしてさらに左ヒザ! 堀口は手を着きながらもダウンはしない。ノンストップで詰める朝倉は、足をもつれさせながら下がる堀口に右フック! さらに追ってロープに詰めると右フック! ダウンした堀口に朝倉がパウンド、レフェリーが間に入った。

▼第12試合 女子49.0kg契約 5分3R ※ヒジあり
○浜崎朱加(49.00kg/AACC)
[1R 3分29秒 腕十字]
×アム・ザ・ロケット(47.70kg/タイ/TARNTONG GYM / PHUKET TOP TEAM)


 日本人初のInvicta FC世界王座(アトム級)を獲得して2度の防衛に成功、2018年5月からRIZINに参戦してアリーシャ・ガルシア、黒部三奈、浅倉カンナ、ジン・ユ・フレイと4連勝している浜崎が今回迎えるアムは、これまでムエタイで80戦を超える戦績を誇り、WMC女子ミニフライ級王座を獲得。柔術にも取り組み、JJIF柔術の黒帯で2017年にアジア王者に。2018年4月のアブダビ・ワールドプロ49kg級では青帯ながら3位入賞。リカ・イシゲにも柔術で勝利した経験がある。


 1R、サウスポー構えの浜崎、オーソドックス構えのアムは右ミドルから組み付きボディロックから回してテイクダウン。後ろを取られながらもアームロックを狙う浜崎は、アームバーに切り替えるが外したアムは再びバックから足をかけると、リアネキドチョーク狙いに!

 アゴに腕をかけるアム。そこから力強く、際の勝負でマウントを奪う。下の浜崎はブリッジ。ついていくアムだが前に落とした浜崎は正対し、マウントへ。

 すぐに腕十字に。うつぶせからアムをひっくり返して伸ばして、アムの足がロープにかかってストップドントムーブに。その再開際で親指を上にした浜崎が腕十字を極めた。


 試合後、浜崎は、「嬉しいの一言です。テイクダウンをするように心がけて、でもちょっと力が強くて危ない場面もあってノンタイトルでしたが、ノンタイトルだからこそ負けられないと思いました。応援する皆さんのおかげで勝つことができています。ほんとうにホッとしています。このスーパーアトム級、強い選手が集まったのでしっかり防衛していきたいと思います」と一本勝ちの喜びを語ると、「最後に、茜ちゃん、勝ったよ」と、師である藤井惠さんの教え子で、広島で全身がんと闘病中の城戸茜さんに向けてメッセージを送った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント