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【UFC】「こんなの見たことが無い!」史上初、1大会で2試合連続のスラムKOはなぜ起きた?

2023/12/03 22:12
【UFC】「こんなの見たことが無い!」史上初、1大会で2試合連続のスラムKOはなぜ起きた?

(C)Zuffa LLC/UFC

 2023年12月2日(日本時間3日)米国テキサス州オースティンのムーディーセンターにて『UFC Fight Night: Dariush vs.Tsarukyan』(U-NEXT配信)が開催され、プレリミナリーファイトでUFC初の「2試合連続スラムKO」決着が記録された。

 一つ目は、第4試合のライト級戦。

▼ライト級 5分3R
〇ドラッカー・クロース(米国)14勝2敗(UFC8勝2敗)
[1R 1分41秒 KO] ※スラム
×ジョー・ソレッキ(米国)13勝4敗(UFC5勝2敗)

 ヒザ前十字靭帯の損傷から1年4カ月ぶりの試合となる、UFC7勝2敗のドラッカー・クロースが、柔術黒帯でUFC5勝1敗の好戦績のジョー・ソレッキと対戦。

 先にニータップからシングル、ダブルレッグに移行してテイクダウンを奪ったソレッキだが、バックを取りにいくところで落とされて下に。ガードポジションから腰を切って腕十字を仕掛けるが、クロースはそれを持ち上げて、腕を離さないソレッキを側頭部からマットに叩きつけると、ソレッキは失神! パウンドに行こうとするクロースの間にレフェリーが入って、試合は決した。

 場内がザワつくなか、続けて第5試合のミドル級戦がスタート。

▼ミドル級 5分3R
〇コーディ・ブランデージ(米国)10勝5敗(UFC4勝4敗)
[1R 1分49秒 KO] ※スラム→パウンド
×ザッカリー・リース(米国)6勝1敗(UFC0勝1敗) 

 UFCデビュー戦のザッカリー・リースはこの試合まで6勝無敗。UFC登竜門のコンテンダーシリーズではガードからの腕十字で一本勝ちして契約を決めた。

 対するコーディ・ブランデージはUFC3勝4敗。LFAから2021年9月に緊急UFCデビューで判定負けした後、2試合連続フィニッシュ勝利。その後3連敗を喫したが、2023年9月の前戦でジェイコブ・マルクーンの反則のヒジを受けて白星を拾っている。バックボーンはレスリング。元UFCのアマンダ・クーパーが妻でありコーチを務めている。

 試合は、ブランデージがシングルレッグでテイクダウン。下のリースが三角絞めを狙うと、ブランデージがとらえられた右手と左手をクラッチしてリースを持ち上げる。すぐに左手で足をすくってリフトを阻止しようとしたリースだが時遅し。1試合前と同様に上に持ち上げたブランデージは、これも前の試合と同じように、相手の側頭部をマットに叩きつけて、足を外すと、すぐさまパウンド! 失神したリースにレフェリーが間に入った。

 持ち上げられながらも腕十字を極めに行ったソレッキ、三角絞めにこだわって放さなかったリース。両者ともに頭を横からマットに叩きつけられており、UFC現地解説のダニエル・コーミエーも「こんなのは見たことがない!」と連続スラムKOに驚きの声を上げた。

 頭を垂直にマットに串刺しにする「スパイキング」などが禁止されているユニファイドルール。今回の2試合連続のスラム決着の場合はどうなのか。

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