関節技を仕掛けた側は相手のスラムに対し「防御をするか・しないか」選択肢がある
MMAレフェリーのパイオニア、ビッグ・ジョン・マッカーシーは、「『防御をするか・しないか』の選択肢があること」が重要だという。
来日時のルールセミナーでマッカーシーは、「“動けない状況を故意に作って落とす投げ技は禁止”となりましたが、どのように落ちようが“弧を描いた投げ”はすべて有効となりました。払い腰、スープレックスも弧を描きます。その投げ技が瞬時に反則かどうか判断できるようにこの解釈にしました。ただ、ある選手が片手で相手の腕をロックして垂直に落としたときは反則を取りました。相手の身体をコントロールした状態での垂直での投げは“スパイキング”にあたります」と説明。
続けて、スラムについて「バックからチョークを狙っている選手を前に落とした場合や、三角絞めを仕掛けられた選手が持ち上げてスラムする投げ技の場合はどうでしょうか? これは技を仕掛けている側が、その投げに対して『防御をするか・しないか』の選択肢があります。キャンバスに叩きつけられる前に腕や足を解いてポジションを変えることができるわけです。2004年6月のPRIDE GPでクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンと対戦して三角絞めを狙ってスラムされたヒカルド・アローナには足を解く選択肢があったはずです」と、スラムされる側に、防御する選択肢があった場合は、落とし方によっては有効だと語っている。
マットが固いMMAでの衝撃のスラム連続KO。30周年を迎えたUFCにおいて、これまでスラムKO勝ちは12試合のみ。それが今大会では、初の2試合連続でのフィニッシュとなった。
UFCオースティン大会では、クロースとブランデージを含む10選手が特別に50,000ドルのボーナスを受け取っている。