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【修斗】王者・SASUKE「ぬるい試合にはしない」×挑戦者・田中半蔵「集大成になる」。岡見勇信「全力で戦う姿を」。5年ぶりフライ級・石井逸人「命削って減量してきた」×内藤頌貴「一番、命燃やせる」=12月2日(土)豊洲

2023/12/01 21:12

岡見「とうとうきたな」、ジェヨン「日本でチャンピオンベルトを巻きたい」

▼セミファイナル 第6試合 ミドル級 5分3R
岡見勇信(日本/EXFIGHT)37勝15敗 83.7kg
キム・ジェヨン(韓国・NOVA MMA)26勝15敗2分 AFC、TFCミドル級王者 173cm 83.6kg

 2002年のプロデビューから21年目を迎えた岡見は42歳。柔道から「DEMOLITION」旗揚げ大会に出場。83kg契約試合で判定勝ちでMMAのキャリアをスタートさせた。日本人選手にとって絶対的に不利とされるミドル級で2011年には世界の頂点、アンデウソン・シウバが保持するUFC世界ミドル級王座にも挑戦している。

 ONEには2019年から上がり、水抜き禁止の83.9kg=ONEウェルター級でキャムラン・アバソフにTKO負け。同年8月にジェームズ・ナカシマに判定負けと苦しい日々を送ってきたが、2019年10月の両国大会でアギラン・ターニに判定勝ち。新天地で初白星を掴んだ。

 2022年11月に3年ぶりの試合で、ONEミドル級(※93.0kg)で復帰。アウンラ・ンサンと対戦し、ンサンの右ストレートをかわした岡見がシングルレッグも、そこに右ヒザを合わされ後方に倒れた岡見は立ち上がれず、1R TKO 負けとなっている。

 MMA51戦37勝15敗。今回が1年ぶりの試合で、プロ修斗は初参戦となる。また、水抜きあり減量のミドル級での戦いになる。

 会見で岡見は、「修斗は、僕が格闘技を始めた頃からもちろんあって、大先輩の宇野薫さんらがチャンピオンで、和術慧舟會の先輩方が修斗にたくさん出ていて、セコンドや応援で修斗の会場には足を運ばせてもらいました。そのなかで自分は海外中心の舞台で戦ってきて、なかなか縁が無かったのですが、いずれ日本で戦うときに、この修斗という舞台で戦ってみたいという気持ちは常々持っていました。この修斗という舞台で戦う意義があるのかなと思い、坂本さんに戦うことはできますでしょうか、と連絡をさせてもらいました」と初参戦の経緯を説明。

「久々の日本の舞台なので、緊張もすごくあり、ワクワク感もあり、ここ1年試合もしていなくて、コロナのこともあって、日本の舞台にいま帰って来るのは、何だろう、また新しい冒険をするような──いま42歳なんですけど、こんなことやっていていいのかなという(笑)──すごく冒険という、ほんとうそういった気持ちにさせていただけているという、感謝ですかね。(48歳の宇野薫が11月19日の後楽園大会出場もあり)先輩がほんとうにすごいので、僕もすごく勇気をもらっています」と、今回の日本復帰戦を「冒険」と称した。

 対戦相手のキム・ジェヨン(韓国・NOVA MMA)は、40歳で26勝15敗2分。AFC、TFCミドル級王者の経歴を持つ。坂本一弘サステイン代表は、「ハートの強い選手で非常に面白い試合になる。“日韓レジェンド対決”」と期待を寄せた。

 同年代のベテラン対決に臨む岡見は、「キム・ジェヨン選手の映像を見て、歴戦の猛者というか、韓国人選手らしく気持ちが強く頑丈でどんどん前に出て来る選手。こういう選手と修斗の舞台で戦えるのは光栄だし、やりがいがあります。気持ちの勝負が大きな部分を占める。気持ちで退くと、どんどん前に出て来るので、自分も気持ちを持って潰し合いというか、ぶつかってどちらが前に出られるのか、押せるのか、そこの勝負が一番大きいのかなと思います」と、現在の岡見が最も欲する「前に出る気持ち」の勝負になると語った。

 また、今後については、「もちろん“冒険”ですから、いまは20代中盤くらいの気持ちを持って戦っていこうと思っているので、この年齢だから終わりを考えているとか、そういうのはもう止めたんです。いまできる精一杯をやって、またその先が見えて来ると。自分にすごく期待しています。引退するために試合をするとか、自分が弱いからもうここで終わりにしよう、とか、みんなに最後に見てもらおうとか、そういう感傷的でネガティブな気持ちは一切、無いです。自分を信じて、自分に期待して、自分の背中を見せる──そういった思いだけなので、もちろんこの先を見据えて戦いますけど、いまは全力でキム・ジェヨン選手と戦い、潰し合いをしていきたいと思います」と、現役としての強さを見せていく試合になるとした。

(計量後コメント)

岡見「自分が格闘技を始めた頃から、先輩方や自分が尊敬するファイターたちが戦っている、この修斗という舞台で戦えること、そして明日試合をすること、光栄に思い、誇りに思います。ここまで日本の舞台で戦うためにしっかり準備をしてきました。この若い選手たちと一緒に、自分もこの修斗という舞台で戦えることを、ほんとうに嬉しく思い、“とうとうきたな”と。そしてこの隣りにいるキム・ジェヨン選手とも戦えることが光栄で嬉しく思います。明日は全力で戦います。その姿を見てほしいです。どうぞ応援のほど、よろしくお願いします」

ジェヨン「自分は韓国で“風のファイター”と呼ばれてていますが、それは自分のベースが極真空手だからこそです。20年以上、格闘技人生を送ってきて、そろそろ引退とかも言われていますが、格闘技を始めたときに日本で試合をすることが(目標で)ほんとうに嬉しくて、武道家を敬う日本の文化が好きで、ここでチャンピオンベルトをまだ巻きたいという目標があります」

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