▼セミファイナル(第8試合)KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦 3分3R延長1R
×大谷翔司(スクランブル渋谷/元JAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王者)
判定0-3 ※29-30、28-30×2
〇久井大夢(TEAM TAIMU/初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王者)
※久井が新王座に就く。
大谷は陸上自衛隊徒手格闘部隊出身。2016年にデビューし、2020年8月にJAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王座に就いた。12月にはKNOCK OUT-BLACKライト級王者バズーカ巧樹とノンタイトルマッチで対戦し、ダウンを奪って判定2-0で勝利。しかし、2021年5月のタイトルマッチでの再戦では逆にダウンを奪われて判定負けで王座奪取に失敗。2022年4月には『RIZIN TRIGGER 3rd』で初回KO勝ちも、7月には梅野源治に3RでTKO負け。12月には庄司啓馬にKO勝ちで再起を果たすと2023年4月に力斗にKO勝ち。6月はKrushに乗り込んで児玉兼慎から判定勝ちした。戦績は18勝(10KO)8敗3分。
久井はKNOCK OUTアマチュア・アダルト65kg優勝(2022年2月)、同60kg優勝(2021年8月)、同55kg優勝(2021年3月)の実績を持ち、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年3月は元山祐希に勝利し、7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収めてプロ戦績を5勝(3KO)1敗とした。まだ17歳で2階級制覇を狙う。
1R、サウスポーの久井はジャブを突きながら前へ出る。大谷が右ローを出しながら前へ出ると久井は左ハイ。大谷の左右フックをかわす久井。前へ出て久井にロープを背負わせた大谷は左右フックを打つが、久井はかわしていく。終盤、大谷の右クロスで久井がバランスを崩し、大谷は一気にラッシュをかける。ほとんど被弾してない久井だが、印象は悪かったか。
2R、前に出る大谷が左右フック。久井はかわしていくが大谷は構わず突進。大谷の突進に左ハイ、ヒザで対抗する久井。大谷は攻撃の手を休めず、空振りしても2発、3発とフックを繰り出して前へ出る。久井はジャブ、左ストレートをヒットさせて離れる。大谷は左目上から大量出血し、久井のテンカオが突き刺さる。ラウンド終了間際、久井は後ろ廻し蹴りを放つ。
3Rも前に出るのは大谷。久井はそこへカウンターを合わせていく。大谷はドクターチェック。再開後、突進する大谷を左ミドル、左ストレート、ジャブ、いざで迎え撃つ久井。大谷のパンチはダッキングでかわす。大流血の大谷はそれでも前へ出て攻撃の手を休めずパンチを繰り出し、久井はそれをかわして打つ。大谷は2度目のドクターチェック。再開後、またも突進する大谷だが久井は決定打を許さず、ディフェンスの上手さとヒット&アウェイのテクニシャンぶりを発揮した久井が判定勝ち。
新王座に就いた久井は「僕が勝つと思っていましたか? 僕は思っていました。自分を信じてお父さんを信じて毎日ベルト獲ると思ってやっていればほんまにそうなるだなって今日思いました。今年、僕は挑戦させてもらいました。中央に挑戦してK-1に挑戦して今回ライト級に挑戦しました。そして今年まだ残っています。今年、もうひとつ僕に何か挑戦させてください」とアピールした。