MMA
インタビュー

【RIZIN】榊原CEO「朝倉未来にはいろんなことを背負わせ過ぎた」「鈴木千裕は“賭け”に勝った。Bellatorで再戦? こんな“ゴッドアングル”を使わない手はない」、クレベルとピットブル兄弟は「ちょっとイザコザがあった」「クレベルは(王座挑戦の前に)1試合挟む」「木村ミノルの検査結果は──」

2023/08/01 17:08

「アゼルバイジャン vs RIZIN世界選抜」は日本、韓国、アメリカ、ブラジル──RIZINを代表する選手と一緒に行く

──アゼルバイジャンを訪問した際に、「国としてRIZINを招聘したい」と言われたそうですが、11月4日の首都バクーでのナショナルジムナスティックアリーナ大会はどうなりますか。

「アゼルバイジャン大会を発表したことで言うと、(ケラモフの試合は)タイトルマッチになるかもしれないし、チャンピオンとして自国で凱旋試合をするという形に。今回、わざわざこのためにアゼルバイジャンから、国会の副議長も来日し、『国に帰っていい報告ができることをとても誇りに思います』と大喜びしていました。11月4日にはいい材料が生まれたと思っています」

━━「アゼルバイジャン vs RIZIN世界選抜」というのは?

「アゼルバイジャンの選抜選手だけで全10試合の左側がアゼルバイジャンの選手というわけではないです。アゼルバイジャン選手を中心にして、『アゼルバイジャン選抜 vs RIZIN世界選抜』で5vs.5とか7vs.7とか。ワンマッチも組もうと思っています。アゼルバイジャンは、中東にも近いし、ロシアにも近いし、アジアにも近い、ヘソのような場所ですし、世界選抜では日本、韓国、アメリカ、ブラジル、いろいろな階級ごとにRIZINを代表する選手と一緒に行こうと思っています。当然、ケラモフやムサエフと誰がやる? という話になると思います」

━━9月24日のさいたまスーパーアリーナ大会と、10月1日のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会が発表されました。今日はすべてMMAでしたが、キックは?

「可能性あると思います。当然キックの試合も組みたいし構想もある。木村ミノルも、安保瑠輝也もブアカーオも、やっぱり、続けてやっていかないと熱も作れないと思うので、そこはまた考えていきたいです。それに、SNSで木村ミノルが陽性でフォローを外されたとかって出てましたが、万が一陽性だからといってフォローを外すなんてことはしないです。もともとフォローしてないんですよ。もうすこし普通に考えていただいたら、そんなセコいことはしない。なんか本当に勝手な情報が一人歩きしていて。今日否定できるといいですが、まだ検査結果は出ていないです」

━━SNS騒ぎということでは、パトリシオとクレベルが会場で揉めていると。

「控え室で大喧嘩、乱闘にはなっていないかな。いろんな興奮をして、今日の試合だったり、負けたりがあってちょっとイザコザがありました」

━━それを試合に活かす形に?

「そこで傷害事件が起きたとか怪我したとか殴り合いとかではなく、言い合いになってものに当たって。血の気の多い人たちなので、それもうまく本当に、何か次のプラスに変えるように。みんなとりあえず落ち着いてクールダウンしているのが現状です」

━━朝倉未来選手の六本木の公開練習のときに、榊原CEOは「ベルトを巻いたチャンピオンにクレベルが挑戦する。空位のまま、中途半端に行くよりはドラマティックに」と説明していましたが、その方向でしょうか。

「勝者とクレベルが対戦するとは明言していないです。最右翼とは言いましたが、クレベルは1試合その前に挟もうと思っています。あと、今回の大会はU-NEXTさんに独占的に配信し、とてもたくさんのご視聴をいただけて嬉しく思いますが、9月はU-NEXT、ABEMA、BreakingDownなど、プラットフォームを解放した大会でやりたいと思っているのでこの場を借りてお伝えしておきたいと思います」

──同日にケージをリングに作り替え、BellatorとRIZINを開催しました。2パートを終えての感想も。

「フライングケージも昨日、日本に来ましたし、二つの団体が同じ場所、同じ空間で大会を行い、こんなにケージとリングで見えるものが違う、こんなに大会の作り方も違うことを検証していただける機会にもなりました。どっちが好き、こっちが好き、いろいろあると思いますが、全体的なことを言うと、圧倒的にRIZINが面白かった。スコット(コーカーBellator代表)も、『RIZIN、面白いかったな』と悔しそうな顔をしていたので“ざまあみろ”と(笑)。

 同じ日にやっちゃうと、僕らはホームなので、判官贔屓なファンの後押しがあったと思いますが、ライブを観に来ている人ファーストで作るのが僕らのやり方です。Bellatorもそうですが、視聴者向けに作ると、コマーシャルの間はライブの進行が変な間で待たされる。それが本当に嫌で。一番大切なハードコアなファンは、この炎天下、朝から並んで何万円の高いチケットを買って来てくれる人。その人を満足させて帰らせないと、本当の熱は作れない。それぞれのプロモーションのクライテリア(※行動や判断の根拠となる指標)が違うけれども、これからも僕たちは、圧倒的に“ライブに来てくれる人ファースト”で作っていきたいと、間違いではなくそう思っています」

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