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【Bellator】ライト級WGPでパトリッキー・ピットブルがサトシをTKO「朝倉未来に感謝」、フライ級王座戦・堀口vs.神龍はノーコンテストに。渡辺華奈がアルテイガに辛勝。マゴメドフがサバテーロをギロチン葬! コレシュコフがラーキンにリヴェンジ

2023/07/30 11:07

▼第3試合 女子フライ級 5分3R
〇渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)2位 12勝2敗1分
[判定3-0] ※29-28×3

×ヴィタ・アルテイガ(米国)7位 7勝6敗

 Bellator女子フライ級3位にランクされる渡辺は、柔道時代に全日本指定強化選手としてオリンピック選考会に3度出場するなど社会人柔道で活躍。

 2017年にMMAデビューするとDEEP JEWELS、RIZINを主戦場に活躍。2021年にBellatorと契約し、初戦でイララ・ジョアニに3R TKO勝ち。2戦目でアレハンドラ・ララにスプリット判定勝ちで連勝。2021年6月に現王者のリズ・カムーシュに1R TKO負けを喫するも、2022年5月のデニス・キールホルツ戦で三角絞めによる一本勝ちで復活を遂げた。

 しかし、2023年4月の前戦ハワイ大会では、地元のイリマ・レイ・マクファーレンにスプリット判定負け。今回は、Bellator女子フライ級王座に挑戦経験もある強豪アルテイガを相手に3カ月ぶりの再起戦に臨む。

 日本での試合は、2019年12月の『BELLATOR JAPAN』でのジョアニ戦以来、3年半ぶり。ホームでの試合となる渡辺は、「身近な人に生で試合を見てもらえる」と言い、柔道時代には挫折した世界の頂きに、三十代でMMAで挑戦する姿で勇気を与えたい、と語っている。

 柔道衣を着て入場の渡辺は、ケージに入って前転。コールに右手で胸を叩く。アルテイガは両手でハートマーク。


 1R
、サウスポー構えの渡辺と、オーソドックス構えのアルテイガ。遠間から右で差して押し込む渡辺。首相撲ヒザ。右奥襟を掴もうとするが、剥がすアルテイガ。

 右前手を突く渡辺。右を返すアルテイガにじりじりと詰めて左ストレート! そこに右を返すアルテイガに組んでスタンドバックについて右足をかける渡辺だが、右手首を掴んで正対するアルテイガ!

 なおも左を突いて詰める渡辺。そこに近い距離で左フックはアルテイガ。左前蹴りを当てる渡辺だが、前に出ると右を被弾! さらに左フックも。

 ダブルレッグで詰める渡辺は右で差して内股狙いも凌ぐアルテイガ。離れて渡辺は左ハイをガード上に当てる。左右を果敢に突く渡辺だが、頭の位置が変わらず、打ち終わりにアルテイガの右もヒット。

 ダブルレッグから差して右足技でテイクダウンは渡辺! 最後にパウンドで初回を終えた。


 2R
、前手の右フックから詰めてスタンドバックを奪った渡辺だが、正対するアルテイガ。打ち合いからダブルレッグ、シングルレッグに切り替える渡辺に足を抜くアルテイガ。
 ここも退かずに左右を突いて前に出る渡辺はシングルレッグでテイクダウン! 左足を挟んで腰を抱いて引き寄せるが、アルテイガは頭を押して足を抜く。

 スタンド。アルテイガの右が減るなか、渡辺は右を突いて足払い。シングルレッグから押し込み、アンクルピックから奥足の足首を掴んで寝かせようとするが、立ち上がるアルテイガ。なおも右足首を掴む渡辺に、細かい右を突くアルテイガが立ち上がりゴング。


 3R
、解説のジョン・マッカーシーのジャッジは1Rを互いに取り合うイーブン。グローブタッチ。右を先に入れる。右を返すアルテイガにシングルレッグからスタンドバックにつこうとする渡辺だが、正対するアルテイガ。

 右を突いて、ダブルレッグは渡辺。金網に尻を支点に倒れないアルテイガ。詰める渡辺はまたも足元を手繰るが、そこにヒジはアルテイガが切る。

 スタンド。右を当てるアルテイガに、渡辺は右ジャブ、ダブルレッグも切るアルテイガに左ストレートの渡辺。右を返すアルテイガにダブルレッグも、そこをがぶり首をとらえて寝かせたアルテイガ!

 下になる渡辺は背中を着かされ、下になり腕十字を狙うが、パスしたアルテイガに亀になる渡辺。パウンドするアルテイガにヒザを立てて立ちあがった渡辺が立ち上がりゴング。終盤に厳しい展開を強いられた渡辺。


 判定は3-0(29-28×3)で渡辺が勝利。厳しい戦いを前に出ることで勝利を掴んだ渡辺は、「タフな戦いになることは、一本取ると言っていましたが、シーソーゲームになることは分かっていました。一本取れずすみません。(カモーシェとのリマッチ)もちろん狙っています。ベルトを獲って、男子のフライ級と(あわせて二階級を日本にとどめたいです」と語った。

 試合後、スコット・コーカー代表は渡辺のタイトル挑戦について「次のタイトル戦の勝者と戦わせることはあると思う」と語った。

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