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レポート

【ONE】体重超過のスーパーレックがヒジの嵐でカリロフを血祭り圧勝。ペッティージャーがけた違いの強さで26秒TKO勝ち、女王アリシアへの挑戦を表明

2023/07/15 11:07

▼第1試合 ライト級(-77.1kg)キックボクシング 3分3R
×コンスタンティン・ルス(モルドバ/ロシア)
KO 3R 1分13秒 ※右ハイキック
〇ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)


 ルスは2018年3月にキング・オブ・キングス「ウェルター級ヒーローズ・トーナメント」で優勝。2018年からは『FEA』に参戦し、チコ・クワシに勝利。2019年3月に同団体のウェルター級王座を獲得した。6月にはWKLミドル級王座も獲得して三冠王に。8月にゾーラ・アコピアンに敗れて連勝は16でストップしたが、その後も勝利を収めて2022年6月からONEに参戦。2連勝を収めて今回の3戦目に臨む。戦績は24勝(9KO)4敗1分。


 シュマロフは2023年2月の『ONE Friday Fights 6』に参戦し、マルワーン・フーリに初回KO勝ちを収めている。


 1R、シュマロフが右カーフを蹴ると、ルスは足をスイッチしないで蹴る左ミドルを連発して当てていく。前蹴りとワンツーも繰り出すルスに、シュマロフはもらいながらも前へ出て右フックを打ち下ろす。ミドルからパンチのコンビネーション、さらにハイキックと流れるような動きを見せるルス。どんどん前へ出るシュマロフは大きな右フックと右カーフ、ルスはいいタイミングで前蹴りを打ち、上中下にコンビネーションをつなげていく。シュマロフも負けじと左右フック、左アッパー。ルスは3分間、全く止まらず手足の攻撃を出し続けた。


 2Rもシュマロフは左ミドル、右ローを蹴ってパンチで前へ出る。ルスはすかさず前蹴りからのコンビネーションを回転させ、右へ回り込む。動き続けてさすがに疲れたか、ルスは動きが鈍り始め、シュマロフの右フック&左ボディを被弾。シュマロフは左ボディと右カーフ、さらに右アッパーから左フックと攻撃をまとめる。それでも手数を出して打ち返すルス。


 3Rが始まってすぐ、シュマロフの左ボディからの右ハイがヒット。一気に詰めるシュマロフだがルスはしっかり攻撃を返す。シュマロフは左ボディ。ローの蹴り合いが繰り広げられる中、シュマロフの右フックがヒット。それでもルスは攻撃の手を休めない。組み付いたルスをレフェリーがブレイクした次の瞬間、ルスの右ストレートに合わせたシュマロフの右ハイがヒットし、ルスはダウン。立ち上がるもレフェリーは試合終了を宣言し、シュマロフが『ONE Friday Nights』に続くKO勝ちを飾った。


「スタートはスロースタートで疲れてしまった。次はもっともっと頑張るよ」と話すシュマロフ。5万ドルのファイトボーナスを獲得した。

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