▼第4試合 アトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3R
×ララ・フェルナンデス(スペイン)
TKO 1R 0分26秒 ※左右連打
〇ペッティージャー・オーミークン(タイ)
フェルナンデスは2021年アマチュアムエタイIFMA世界選手権で銅メダルを獲得。プロデビューは2011年11月でデビュー戦から5連敗を喫し、2018年には『Enfusion』に参戦するも2連敗。しかし、その後は連勝して2019年11月にはISKAオリエンタルルール世界スーパーフェザー級王座を獲得。2020年3月にはWBCムエタイ世界フライ級王座も獲得した。ONEには2022年7月から参戦し、いきなりONE女子アトム級ムエタイ世界王座決定戦をジャネット・トッドと争ったが判定負け。2戦目は12月にダンコンファーに判定勝ちしている。
ペッディージャーは7歳でムエタイを始め、「男の子を打ち負かす少女」として有名となり、10歳で100戦以上を戦い、そのうち70回以上は男子選手との戦いであった。有名になりすぎてテレビで試合が放送されるようになると、タイの法律によって男子選手との試合は禁止に。2016年2月には『ムエタイオープン』に初来日し、小林愛三と対戦して判定負け。2017年11月にはシュートボクシングに再来日するとMIOに判定負けを喫している。
ムエタイで順調に勝ち星を重ねる中、アマチュアボクシングのタイ代表として選ばれ2018年AIBA女子ユース世界選手権48kg級銀メダルになるなど活躍。2022年8月にはプロボクシングデビューも飾っている。ムエタイでの獲得タイトルは、WPMF世界ミニフライ級王座、WMC世界-45kg級王座、2021THAI FIGHTクイーンズカップ-51kg級優勝など。ONEには2023年3月から参戦し、2試合ともTKO勝ち。現在は21歳で戦績は191勝15敗3分。
1R、ペッティージャーは前蹴りでボディを蹴るとすぐに左右ボディ。さらに左ローからの右クロスを叩き込むとフェルナンデスは明らかなダメージを負って後退。このチャンスを見逃さずペッティージャーは一気にラッシュを仕掛け、フェルナンデスにロープを背負わせて左右フックのラッシュ。右ストレート&フックが強烈にフェルナンデスを仰け反らせ、レフェリーがストップする寸前にはヒジ打ちを繰り出すがこれは当てる気がなく、見せ技の余裕。
圧倒的な勝利を飾ったペッティージャーは「安心してハッピーで、もっと自分の持っているスキルを見せたかった。一発目で相手がビジーになっているのを確認できたのでコンビネーションで攻めた」と試合を振り返る、「アリシア、レッツゴー!」とONEムエタイ世界女子アトム級王者アリシア・ヘレン・“アラウージョ”ロドリゲスとの対戦をアピールした。5万ドルのファイトボーナスもゲット。