▼炎出丸・引退記念エキシビションマッチ 3分1R
―炎出丸(クロスポイント吉祥寺)
勝敗なし
―小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
炎出丸は2005年4月にプロデビュー。首相撲からのヒザ蹴りを得意とし、2013年3月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座に就いた。2021年5月に加藤和也から勝利も、その後は3連敗。2022年9月の森岡悠樹戦が最後の試合となった。生涯戦績は33勝(5KO)31敗8分。40歳。
引退記念エキシビションの相手は、同門の小笠原が務めることになった。
1R。左ミドルを蹴る小笠原に左フックを打っていく炎出丸。小笠原は容赦なく左右ボディ、左ミドルを蹴る。炎出丸は右のボディ、小笠原の左右ボディに左フックを合わせに行く。
2R、前に出て左右フック、左ストレートで容赦なく攻めていく小笠原に炎出丸は左右フックと右ミドルで応戦。ラスト30秒、炎出丸コールに背中を押されて前に出る炎出丸。小笠原も攻めて来いとばかりにロープを競って受けに回る。炎出丸は左右ボディ、フックを打ってエキシビションを終えた。
小笠原はマイクを持つと「クロスポイントの生え抜きでは僕の先輩ラストがヒデさんだったので、ヒデさんが引退すると僕がクロスポイント歴トップになるのでヒデさんがいなくなるのは一つの時代が終わると思っています。最後に手を合わせられたのが幸せだと思います。第二の人生を全うして欲しいと思います。11歳からお世話になっていて、僕が高校1年でタイへ遠征に行った時もヒデさんについていったという一番思い出のある先輩です。お疲れさまでした」とメッセージ。
続いて引退セレモニーでゆかりのある人たちからの花束・金一封が贈呈され、炎出丸の挨拶。
「ちょっと涙腺が崩壊してしまいました。関係者の皆様ありがとうございます。僕が18年間プロ生活を続けてこれたのもファンの皆様、クロスポイントの仲間たち、丈夫に育ててくれた両親、スポンサーの皆さん。なにより選手育成に力を注いでくれた山口代表、皆さんの力がなければ続けてこれなかったので本当に感謝します。僕はKNOCK OUTでは王者になれなかったんですが、それでもプロ生活の中でかけがえの無いものを手に入れたと思います。この宝物を武器に第二の人生に挑戦していきたいと思うので、また明日から精一杯生きていきたいと思います。今日はありがとうございました」