女子修斗公式戦「COLORS Produce by SHOOTO」速報
2023年5月21日(日)東京・ニューピアホール
▼メインイベント・第7試合 世界女子スーパーアトム級チャンピオンシップ 5分5R
×SARAMI(王者・初防衛戦/パンクラスイズム横浜)49.7kg
[2R 2分36秒 TKO] ※パウンド
〇渡辺彩華(挑戦者・同級2位/AACC)49.4kg
※渡辺が新王者に
メインイベントは、修斗世界女子スーパーアトム級王者のSARAMI(パンクラスイズム横浜)に、同級2位・渡辺彩華(AACC)が挑戦する5分5Rのチャンピオンシップ。
MMA17勝13敗の王者SARAMIは、2021年11月に3度目の対戦となる黒部三奈とベルトを賭けて対戦し、フルマークの判定勝ちを収め第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に。
2022年4月に初参戦のRIZINで浅倉カンナに判定負けも、その悔しさをバネに2022年11月にラーラ・フォントーラに魂のテイクダウンを決めて判定勝ち。再起を遂げている。
対する渡辺彩華は、まだMMA2勝1敗ながら、その対戦相手はルーキーとしては異例の大物ばかり。
2020年12月のプロMMAデビュー戦で神野あかりに1R TKO勝ち後、2022年10月には大会直前の対戦相手変更にも関わらず、前ストロー級クィーン・オブ・パンクラシスト藤野恵美を相手に十分すぎる打ち合いを見せた。
続く2023年1月の修斗では、初代スーパーアトム級王者の黒部三奈を2R、サウスポーからオーソにスイッチしてのカウンターの右アッパーでKOに下している。
ともに柔道ベースで組み負けないSARANIには精緻なジャブ、ムエタイの首相撲ヒジ・ヒザもある。新鋭の挑戦を跳ね返すか。25歳の渡辺は黒部戦に続き、MMAで8年キャリアが上のSARAMIも撃破するか。
1R、オーソから右カーフを3度当てる渡辺。サウスポー構えでは左ミドル。SARAMIは左ジャブから右を突く。
2R、渡辺の入りに右を狙うSARAMI。左ジャブ、左フックを軌道を変えて打ちこむSARAMIに、ステップで位置取り変える渡辺は、右ボディストレートから左の三日月蹴り。続けてボディストレートのフェイントから離れ際に左ハイ!
腰を落としたSARAMIはすぐに立て直しボディロックへ。それを剥がして渡辺はスタンド勝負。今度は左ストレートから同側の左ハイを効かせたところでSARAMIが足を泳がせダウン! パウンド連打にレフェリーが間に入ると同時に、コーナーからバトンも投げ込まれた。
アリーシャ・ガルシア戦を彷彿させるハイキックでの勝利を決めた渡辺は、ベルトを腰に、勝利のティアラを頭に抱き、「美女からシンデレラになりました。AACCに移籍して連戦で厳しい相手ばかりでしたが、ジムのみんなのおかげで頑張ることが出来ました(涙)。もっと強い選手に挑んでいくので応援宜しくお願いします」と語った。