▼第5試合 女子アトム級 5分3R
〇中村未来(マルスジム)47.5kg
[判定3-0] ※30-27, 29-28×2
×川西茉夕(BURST)47.3kg
その古賀と同門の川西茉夕(BURST)は、プロデビューから2試合連続でアームロックで一本勝ちをおさめ、早くもフィニッシャーとしての片鱗が垣間見える。
柔道出身のBURSTの川西は、2019年8月のアマチュアDEEPで山田凛音を判定で下し、12月の大阪大会ではHIMEに47秒、リアネイキドチョークで一本勝ち。コロナ禍のなか、病院での仕事の関係で試合から離れていたが、2022年9月の修斗「FORCE16」高松大会で復帰し、檜山美樹子にキムラロックで一本勝ち。そして2022年12月の前戦「TORAO 28」で毛利道場の和田千聖にもキムラロックで一本勝ちしている。
師匠の藤井惠からも、「身体能力が高くバランスが良い」と高評価を得ており、柔道ベースながら打撃からのテイクダウンも駆使し、“打倒極”にもバランスの良さを見せるコンプリートファイターだ。
対するは、2022年のインフィニティリーグ準優勝の中村未来(マルスジム)。Road to ONEで平田樹に、シュートボクシングではMISAKIに敗戦も、修斗では2022年に3戦し、小生由紀、加藤春菜に判定勝ち後、渡辺久江にKO勝ちするなど3勝をあげる健闘を見せている。
古賀愛蘭vs.ジェニー・ファン、中村未来vs.川西茉夕の2試合は3R戦で組まれており、タイトル戦に向けたセレクションの意味が含まれていることは明白。ビッグインパクトを残すのは果たして誰になるのか? その先にはOne Friday Fights 5でも勝利した世界王者・澤田千優が待っている。
1R、サウスポー構えの中村の右前手フックに川西が左を合わせて中村を後退させてテイクダウンもすぐに立つ中村が外足を取って左ストレート。さらに先に前に出て連打。後ろ廻し蹴りも。川西の組みにヒジでフレームを作ってヒザを突く。
2R、川西の出入りに角度をつけて入る中村は右足を外にワンツーの左で川西をケージに追い込む。
3R、ダブルレッグからみたび脇潜りスタンドバックにつこうとする川西。一度はボディロックから大腰で投げるが、その都度中村は正対。フレームを作ってヒザを突き、ニンジャチョーク狙い、離れて右前蹴り、バックフィストを見せる。
激しいスクランブルとなった熱戦の判定は3-0(30-27, 29-28×2)で中村が勝利。判定に頷いた中村は「去年、初代ベルトを獲れず悔しい思いをしました。今日、強敵に勝ててひと安心しています。タイトルを目指してまた一つひとつ勝っていきます」と語った。