▼第6試合 女子アトム級 5分3R
×古賀愛蘭(BURST)47.5kg
[3R 2分30秒 チョーク]
〇ジェニー・ファン(AACC)47.2kg
まずは女子格闘技の“レジェンド”藤井惠の元で鎬を削る古賀愛蘭(BURST)と川西茉夕(BURST)が出場。古賀は5歳から始めた日本拳法で培った鋭い打撃に加え、さらにMMAの基礎を学ぶため、BURSTの門を叩いた21歳。鋭いステップワークと抜群の距離感で戦い、RIZINの大舞台でも物怖じしない舞台度胸を持つZ世代期待の女子ファイターの一人だ。
2021年11月のRIZINでにっせーにスプリット判定負け後、2022年4月にパク・シウにフィニッシュさせずに判定負け。2022年12月に宝珠山桃花とドロー判定後、2023年3月の前戦「Shooto BORDER 2023: The 1st」では、檜山美樹子を1R TKOで下している。
対するジェニー・ファン(AACC)は、テコンドーと柔道をベースにプレッシャーをかけて距離を詰めるスタイルでONE Championshipで活躍。2015年のプロデビュー後、ONEで4連勝も、その後、山口芽生との2戦の判定負けを含む5連敗を喫した。しかし、2022年12月にはPANCRASE横浜大会に参戦し、沙弥子を打撃で上回り、2Rにリアネイキドチョークで極めて再起を果たしている。
日本拳法の古賀とテコンドーのファン、ベースが異なる打撃をルーツに持つ二人だが、MMAの立ち技でイニシアチブを取るのは古賀愛蘭か? ジェニー・ファンか?
1R、ファンの入りに右を突く古賀は、詰めるファンにダブルレッグテイクダウン! がぶりの古賀から首抜き立つファンをなおも詰めてシングルレッグテイクダウンする。ハーフガードのファンは金網で立ち上がりへ。首をがぶる古賀に首抜き、右カーフも。そこに左を当てる古賀! ファンの組みを切って、終了間際にダブルレッグテイクダウンを決める。
2R、右カーフのファンは組むと首投げも、すぐに立つ古賀はスタンドバック狙い。正対したファンの上を取り、ハーフからフルガードにするファンの上からパウンド。ファンの下からの仕掛けに体を離すと、ファンはシッティングガードで近づく。
3R、古賀のダブルレッグテイクダウンに柔術立ちするファンは、ノーアームギロチンチョーク! 首を抜いて上になる古賀にオモプラッタからチョーク(クラークプラッタ=クラーク・グレイシーの得意技)。古賀がタップし、ファンが逆転勝利!
ファンはあらかじめ用意した紙を見ながら日本語で「AACCの阿部先生、仲間たち、周りにいる方々に感謝します。格闘技が発展している国で女子で強い人たちと戦うのが私の夢でした。両親は私が格闘技に出ることは望んでいませんが、私自身は夢に向かってがんばれることが、すごく、うれしいです。今後もがんばっていきます」と語り、大きな拍手を受けた。