▼【270+クラス】決勝戦
〇岩﨑大河(日本)
[延長戦 頭突きによる一本勝ち]
×アドリアーノ・リビオ・メネゲッティ (イタリア)
近年は無着衣のMMAにも戦いの場を求め、8戦8勝ののち、この春に元ベラトール王者のラファエル・ロバトJRに初の敗戦を喫した岩﨑大河は、本戦ではメネゲッティの蹴り技に押され気味でテイクダウンも奪われる。しかし、延長で起死回生の右ストレートのヒットから、空道ならではの技術である、相手の道衣を引きつけながらの頭突きで完全なノックダウンを奪取し、2005年(第2回)大会以来の日本人による最重量級制覇を達成した。
表彰式後、今後の目標を訊かれ「大道塾の忘れものを取り返しにいくこと」と静かに語った岩﨑(大道塾総本部所属)。UFCに初めて出場した日本人選手は大道塾の市原海樹(1994年、UFC2でホイス・グレイシーに敗戦)であり、その後、大道塾からUFCに参戦した選手はいないので、UFCでの勝利を目指すことを示唆したかたちだ。