決勝戦、右ストレートからの頭突きでアドリアーノ・リビオ・メネゲッティ (イタリア)をノックアウトした岩﨑(C)国際空道連盟
2023年5月13日(土)・14日(日)東京・国立代々木競技場第2体育館にて国際空道連盟・大道塾主管『空道第6回世界選手権大会』が開催された。
4年に1度開催されてきた空道世界選手権。毎回50~60カ国もの選手が一会場に集まり、道衣着用・頭突きやヒジ打ちありのルールのもとトーナメントを争ってきたこの大会は、総合格闘技系競技において無二の特異性を持った競技大会である。
しかし、コロナ問題の影響が続き、今回の出場国は30弱。しかも、最強豪国ロシアと、歴代世界3位の入賞者数を誇るウクライナ(2位が日本)の選手が、戦争問題により出場できず。競技創始者であり連盟を指揮してきた東孝塾長が2年前に亡くなったこともあり、果たして新体制の船出となるイベントが成功するか、懸念する声も多かったが……。
蓋を開けてみれば、決勝が日本vs.海外で日本が勝った階級もあれば、決勝が日本vs.海外で日本が衝撃の秒殺負けをした階級もあり、日本が決勝に進出することすら出来なかった階級もあれば、決勝進出者が両名とも日本人だった階級もあり。どのクラスも場内が沸く結末となった。
※空道ルール:道衣・拳サポーター・頭部防具を着用し、頭突き・ヒジ・ヒザを含む打撃と、投げ技・寝技によって争う。階級別大会では、身長と体重を足した数値(体力指数)によって、男子階級6階級、女子2階級にクラス分けを行う。一本(打撃によるKO、絞め・関節技によるタップアウト)のほか、効果=1ポイント、有効=2ポイント、技あり=4ポイントによるポイントの多寡により、勝敗を決し、両者ポイントのない場合は、旗判定で決着をつける。1試合の試合時間は本戦3分+延長3分(+決勝のみ再延長3分)。