▼第8試合 DEEP ライト級タイトルマッチ 5分3R
〇大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)王者
[判定3-2] ※29-27、28-29×2、28-28マスト大原×2
×上迫博仁(NICE BAD GYM)挑戦者
両者は2015年年10月に対戦。その時は上迫が1Rに右フックを当てて、大原にTKO負けしている。
その後、大原はライト級王者・武田光司との死闘を経て、RIZINで矢地祐介に判定勝ち。DEEPで北岡悟にTKO勝ちなど8連勝。2021年7月に大木良太にテクニカル判定で勝利し王座を獲得。2022年7月に石塚雄馬をサッカーキックによるKO勝ちし、初防衛に成功している。2022年9月のRIZINでルイス・グスタボにTKO負けを喫したが、2023年2月のBLACK COMBATとの対抗戦でユン・ダウォンに1R、サッカーキックでKO勝ち。再起を遂げた。
挑戦者の上迫は、2017年7月にフェザー級で石司晃一にKO勝ちし、第7代王者につくと、同年12月に芦田崇宏に判定負けで王座陥落。ライト級に上げて冨樫健一郎、サドゥロエフ・ソリホン、イーブス・ランドゥー相手に3連勝も、 ルイス・グスタボ、矢地祐介、松本光史を相手に3連敗。2022年7月に4年7カ月ぶりにDEEPに戻り、北岡悟、石塚雄馬という元ライト級王者とタイトルコンテンダーに連勝中。2階級制覇を目指す。
1R、ともにオーソドックス構え。互いに慎重な出だし。左ミドルを当てる大原は左ジャブも。上迫も右カーフを返す。近くなると右ヒザを突く大原。上迫の蹴りに右ストレートを合わせに行く。
左ハイの上迫。右ストレートを当てた大原! 尻餅でダウンした上迫にサッカーキックも決めて勝負あったかに見えたが、ここで上迫は立ち上がり右を返すと、鼻血を出しながらサークリングで立て直し。右カーフ。大原は詰めて左の蹴りを上下に突いて左右も、上迫も右を振る。大原が左ミドルを当ててゴング。
2R、右カーフを当てる上迫! さらに右カーフ。いったん追わずに止まり、詰めて左ミドルを当てる大原。右ローもかすめる。右回りの上迫は右ボディストレート。シングルレッグを肩口まで持ち上げて金網まで押し込み、右の蹴りを当てる。
またもニータップ、シングルレッグでドライブする上迫だが、ここは切る大原。しかしみたびシングルレッグで大原をこかす上迫は、あえて放り投げて、その立ち際にサッカーキックを狙う。避けた大原は下から外がけでからんで蹴り上げもゴング。
3R、両手を広げて観衆を煽る上迫。詰める大原は左ミドル。前手の左フックも振る。右カーフを蹴る上迫。前足を触るフェイクも深追いせず。左の上段蹴りで牽制する大原。上迫は2R同様にダブルレッグでこかしてサッカーキツク、鉄槌も。すぐに立つ大原。
右ミドルハイを狙う大原のその蹴り足を掴んでカウンターのテイクダウンを奪う上迫。三角狙いから亀になり立ち上がる大原。ボディロックからロールする上迫も亀から立つ大原。バッククリンチはさせない大原。
上迫はシングルレッグで押し込み、そこにヒジを突く大原。軸足を刈って倒してヒジを落としてゴング。大原もすぐに立つ。
判定は、29-27大原、29-28上迫、29-28上迫。この段階で上迫はケージの上に上がってしまうが、タイトルマッチは5ジャッジ。
続くコールは、28-28マスト大原、28-28マスト大原の3-2で、1Rにビッグダウンを奪ってニアフィニッシュを取った大原が勝利。今度は大原がケージの上でガッツポーズ。熱戦を制し、ベルトを腰に戻した。
ケージの中で大原は「DEEPライト王者の大原樹理です。前回、BLACK COMBATで勝って凱旋という形だと思うんですけど、これからもいっぱい試合をしいて防衛を重ねますので応援よろしくお願いします」と語った。