立ち上がりの距離感とか主導権争いは凄く大事
ズバリ、勝負所のキーポイントは何か。そう聞かれると「ひとつは立ち上がりの距離の戦いになるかなと思っているんですけれど、あまり詳しく言うとよくないですね(笑)。立ち上がりの距離感とか主導権争いは凄く大事だと思っています」とヒントだけ。
平本が他の選手と舌戦を繰り広げていることには「僕は全部追えていないのでどこまでそれがあるのか分からないんですけれど、盛り上げてくれるなって感じで有り難いと思っています。僕は攻撃されていないので(笑)」と、気にはしていない。
“平本幻想”には惑わされていないのか。その質問には「空手戦法で来るかは試合が始まってみないと分からない。オーソドックス、サウスポーいろいろ構えとかもあると思いますけれど、どんな状況にも自分が動けることが大事だと思うので、あまり大きくとらえ過ぎないというか、あくまでも向き合ってどう感じるかが大事かなと思っているので、あまり気にはしていません」と、やはり自分がどうするべきかの方が大事だとする。
その平本が「新時代の日本の格闘技界のヒーローになるのを求めている空気もあると思うが」と聞かれると、「それは全く感じないですね、僕は。誰かが言っているんですか? 平本選手のファンの方たちがそれを期待しているってことですかね。でも、平本選手は今までにいないスタイルだったり、今までにいないことをやっていますよね。なのでそれはひとつ格闘技業界に彼の存在がここにありみたいなものは、彼の試合だったりSNSで示してきているとは思うんですけれど、選手は試合で勝ってこそだと思うんですよね。だから試合結果が凄く大事だと思っています」と、肝心なのは今回の試合の結果であるとの見解を示した。
ルーキーに“分からせたい”気持ちはあるかと問われると「今の自分の100をぶつける。それでお互いに勝敗が決まるわけですから、試合結果をもってという感じじゃないですか。何を感じるかだと思います」と、試合が終わった時に平本が何を感じるかだという。
減量は「大丈夫ですね。今日の時点で3kg切っているくらいなので全く問題ない」ときっぱり。約1年ぶりの試合であることには「心境はどの試合も変わらずにやっているつもりではいるんですけれど、コンディション的な部分であったり、心と身体は凄くリンクするんだなっていうのは試合に向けてやって行く中で自分で感じることが多くて。体調は凄くいいと自分の中で思っているので、そうなると精神的にも落ち着いてくるというか。今回の試合に集中してやってきたというのがあるので凄くいい状態でいけると思います」と、自信があるとした。
ちなみに、計量前に平本に言いたいことはあるかとの質問も受けたが、斎藤は「ありません!」とひと言。