佐々木「ファーストコンタクト、ケージの使い方に注目」
「平本選手の1個目のタックルの切り方でまず決まるなと思っています」というのは、5月6日(土)『RIZIN.42』有明大会のフェザー級戦でボイド・アレン(南アフリカ)と対戦する佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)だ。
平本を「29日の斎藤vs.平本、牛久vs.朝倉の4人のなかで、1人だけ2勝2敗でふたを開けないと分からない選手」と評する佐々木は、そのふたを開けた瞬間の動きに注目する。
「平本選手は殺傷能力が高い。タックルを切る技術能力とフィジカルを上げてきているなか、最初の萩原京平戦のときのような切り方のままなら普通にテイクダウンされてもっていかれちゃうけど、いまやっていることがフィットしていて、タックルの切り方が変わっていれば、たぶん勝つんじゃないか。前回の弥益戦の切り方だと、斎藤選手にはたぶんテイクダウン取られちゃう。そこからさらに変えてきているかが、未知数」
一方で、20勝7敗2分の斎藤裕については、今回の試合がケージであることが奏功するかもしれないという。
「斎藤選手はオールラウンダーで、テイクダウンも中間距離から一気に詰めて、ニータップ等のテイクダウンなどがある。グラップリングをやったら絶対、斎藤選手の方が強いけど、打撃では平本選手、むちゃくちゃ強いからね。斎藤選手はぴょんぴょん系で、パッと入る。中間距離から飛び込んでケージに押し込んで削る。しかもRIZINケージはちょっと変な形で、縦に長くて横にちょっと狭いからグラップラーに詰めやすくて有利」と、自身もクレベル・コイケ戦で経験したRIZINのケージが組みたい斎藤にとって有利に働くとした。
前戦ではサウスポー構えで、相手の攻撃をもらわず自分だけが当てて弥益を「打撃の塩漬け」に下した平本が、間合いを制し、斎藤のテイクダウンをいかに切るか。あるいは触られてもいかにケージを使って立つか。斎藤は2019年9月の修斗以来のケージをどういまの戦いにアジャストするか。
公式動画で平本は、斎藤の戦いを「ジャッジを味方につける泥臭さ、目に見えないすごく強いものを持っていると思う」と評し、「厄介な、タフな試合になる。だからこそKOしないと」と、相手に粘らせず決着させると語っている。