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2023年4月29日(土)、ケージで行われる『RIZIN LANDMARK 5』(国立代々木競技場 第一体育)でのフェザー級戦に、ファイターたちから注目が集まっている。
前戦で平本蓮と対戦した弥益ドミネーター聡志、5月6日に同じフェザー級で試合を行う佐々木憂流迦、斎藤裕と交流のある扇久保博正は、「斎藤裕vs.平本蓮」をどうとらえているのか。
弥益「平本選手は作戦を完遂できる気持ちの強さがある」「斎藤選手はどれくらい攪乱させられるか」
4月24日には「斎藤裕 vs.平本蓮──ドミネーターが予想する展開は?」の動画がc plus gym.のYouTubeにてアップされ、弥益ドミネーター聡志(team SOS)が、自身が対戦した平本と斎藤との試合について語っている。
2022年11月の自身の前戦を、「もちろん(平本が)打撃がめちゃくちゃ強いのは自分も身を持って体感したんですけど、心と脳がその記憶を手放そうとしてしまう」と苦笑する弥益は、平本の強さについて、最初に「作戦を完遂できる気持ちの強さがある」とした。
「あの(会場の)空気感のなかで、あれだけ手を出さないでカウンターに徹するというスタイルを貫けた。色気を出さずにというか、あれだけ(弥益が)倒れてたら“行っちゃおう”となるところを抑えて、勝ちに来た。(周囲を)気にせず自分がやるべきことをやる力を感じました」と、リスクを徹底的に排除して、待ちとカウンターに徹した平本のメンタルと遂行能力を評価する。
「打撃だけで見たら、斎藤選手といえど、ちゃんと“打撃”をしちゃうとたぶん差はあると思うので、お互い作戦をどうしていくのかなというのはすごく気になります」という弥益は、まずは平本が次戦でどちらで構えるかにも注目。
それまでの試合で、オーソドックス構えで戦っていた平本に対し、弥益は左足前を想定して打撃も組みも練習していたが、足指の怪我を治した平本は「先手を取る」と予告しており、次戦でどう構えてくるか。
「平本選手はどっちで構えるか。(サウスポー構えで来られて)あれくらい思考が一瞬止まったことはない」と振り返ると、「平本選手としては未知の部分を残したまま勝ちたいはず。ほんとうを言えば下になるシーンも見せずに──立てるかもしれないから分からないですけど──ヴェールに包まれたまま勝ちたいのが本音だと思います。それを斎藤選手がどれくらい攪乱させられるか。“相手の良くないところを引きずり出す”イメージで試合するんじゃないかなと」と、出来ること・すべきことを徹底する平本に対し、斎藤がいかにMMAの引き出しで錯乱させられるかが見どころと語った。
また同日に、金原正徳と山本空良が対戦するフェザー級戦についても、「山本選手の査定試合になる」と、元UFCの金原が、22歳のプロスペクトを試す試合になるという。
「山本空良選手は、ヴガール・ケラモフフに負けた選手のなかでは、一番拮抗した試合をしている。一方で、スタイルが特殊でパラメーターが特殊なので相手次第で変わる。その点、金原選手は隙が無い。パラメーターのへこんでいる部分を金原さんが突く試合になるんじゃないかなと。幻想がある山本選手を“裏番長”が査定する試合になる」とした。弥益と井上雄策はそのほかのLANDMARKの試合も一つずつ語っており、注目だ。