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【K-1】ゴンナパーが熱闘を制して新王者に、木村“フィリップ”ミノルはダウン奪われるも逆転TKO勝ち、才賀紀左衛門は卜部弘嵩に反則勝ち、朝久泰央が鮮烈KO勝ち、佐々木大蔵は大和哲也を破る、不可思が逆転KO勝ち

2020/12/13 15:12
「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN」2020年12月13日(日)東京・両国国技館 ▼第12試合 K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R×林 健太(FLYSKY GYM/王者)判定0-2 ※29-29、29-30、28-30〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者)※ゴンナパーが第4代王座に就く。林は初防衛に失敗。  林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後はデニス・デミルカプと金子大輝にKO勝ちと順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、今年3月に朝久泰央に不覚を取った。  ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。今年1月に横山巧、6月には篠原悠人の挑戦を退け3度の防衛に成功。林との対戦を執拗にアピールしていた。  両者は2017年11月の『Krush.82』で対戦し、ゴンナパーが林をKOするという結果に。当初、このタイトルマッチは9月の大阪大会で行われることが決まっていたが、林が練習中に左肋骨骨折・右足薬指骨折の怪我を負い、全治1カ月と診断されたため延期となっていた。  1R、ゴンナパーは序盤から得意の左ミドルと左ローを連打していく。林はジャブを突きながら左へ回り込んでいくが、ゴンナパーの左ローが襲う。さらにゴンナパーの左ストレートがヒット。林は周るのをやめて前へ出るとワンツーから右ボディストレート、さらに前蹴りとゴンナパーを逆に下がらせることに成功した。  2R、ゴンナパーの右フックに対して林が右ストレート、すかさずゴンナパーが左ハイ。前に出る林がどんどんパンチを打って行き、右ボディストレートに左ボディフック、右ストレートと左フック、さらにヒザ蹴りとゴンナパーを下がらせる。ゴンナパーのヒザ蹴りに林は右フック。お互いに主導権を握ろうと一歩も退かない。  3R、ローの蹴り合い、ゴンナパーの左ミドルに対して林が右ストレート。ゴンナパーが強い左ミドルを2連発、林は前へ出てゴンナパーにロープを背負わせての左ボディ狙い撃ち。前へ出る林がゴンナパーに蹴らせないため接近してパンチの距離で戦う。  残り1分、コーナーへ詰められたゴンナパーが身体を入れ替えて左ハイキック。グラついたかに見えた林だが前へ出てワンツー、右アッパー、左フック、左ボディとパンチで攻め込む。ゴンナパーも打ち返し、両者力のこもった熱戦が終了。  判定は2-0でゴンナパーが勝利。ゴンナパーはリングに倒れ込んで勝利を喜び、林は肩を落としてリングを降りた。  ゴンナパーは「今日私はやっとチャンピオンになることが出来ました。ファンの皆さん、WSRジム関係者、特に会長に感謝しております。今日応援していただいた皆さんありがとうございました。タイにベルトを持って帰ることができます。天国の父の供養にもなりました。ありがとうございました」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第11試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R〇木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO/K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者)TKO 2R 2分50秒 ※ドクターストップ×アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/第4代HEATミドル級王者)  木村は長くK-1の主要選手として活躍し、2018年8月にはKrushウェルター級王座に君臨。2019年にはK-1の全大会に出場し、全試合KO勝利。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制し、悲願のK-1王座に就いた。戦績は35勝(28KO)9敗1分で、現在9連続KO中。  アビラルは2016年1月に来日し、4月からキックボクシングを始めてキャリアは4年。今年1月にHEATミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。185㎝(木村は172㎝)の長身から繰り出す打ち下ろしのパンチと鋭いヒザ蹴りを武器に、9勝(8KO)1敗の戦績を持つ。  2010年に父親が日本拳法を学ぶために両親共に来日経験あり。その父親(デーブ・クマール・ギミーレ)は2004年7月のK-1韓国大会(K-1 WORLD GP 2004 SEOUL)に出場しており、2011年12月18日にはMMAでミノワマンと対戦している(1R1分20秒、腕十字でミノワマンが勝利)。  1R、ジャブで前に出るアビラルに右フックを浴びせ、左右フックを叩き込む木村。怯まないアビラルが前に出て右の打ち下ろすフックで木村がダウンを喫する。アビラルがラッシュを懸けるとロープを背負った木村がその直後に左フックでダウンを奪い返す。  木村が右フックを叩きつけるとアビラルはグラつくがそれでも前へ出て打ち合いに来る。アビラルの右目上からの流血があり、試合は一時中断。再開後、アビラルのバックハンドブローをかわして左フックでダウンを追加する木村。左右フックでラッシュを懸ける木村だがアビラルもガードしながら右フックを返す。さらに左右を叩きつける木村。アビラルも打ち返す。  2R、右フックでグラつかせる木村は左右フックを叩きつける。アビラルはガードしているが、木村は構わずガードの上からでもパンチを叩きつける。両手を広げて“効いてないよ”とアピールするアビラル。右フックでグラついても前へ出て右フックを当て返すアビラル。それでも木村はフックを叩きつける。アビラルは出血で顔面を真っ赤に染める。  前に出るアビラルにワンツーを繰り出す木村。右ボディから左フックを連発し、アビラルはフラフラになるが倒れない。アビラルのドクターチェックで試合は中断。そこでストップがかかり、木村のTKO勝ちとなった。 両者は正座をして会話を交わし、お互いの手を上げて健闘を称えた。アビラルにも大きな拍手が送られた。  木村はマイクを持つと「皆さん僕の試合を楽しんだですか? チャンピオン一発目でもっと派手にきっちりしたスカッとしたKOで仕留めたかったんですが、相手もタフでもつれた試合になってしまいました。僕自身楽しくてみんなの前で試合するのが楽しかったです。そして1月24日に『K'FESTA.4』がありますが僕も準備しておきます」と話す。  続けて「そしてもっとスカッと勝って言いたかったんですが、メイウェザー選手。日本で一番パンチがあるのは僕だと思うので見るなら僕と見たくないですか? 僕は日本と日本のエンターテインメントのためなら何でもするので」と、2021年2月28日(日)東京ドームで開催される格闘技イベント『MEGA2021』に出場するプロボクシング世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)の相手に名乗りをあげた。 [nextpage] ▼第10試合 スーパーファイト -58.5kg契約 3分3R延長1R×卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)反則勝ち 2R〇才賀紀左衛門(PURGE TOKYO)  才賀は空手をバックボーンに持ち、2007年大晦日のK-1甲子園でデビュー。K-1、Krush、シュートボクシング、REBELSなど様々なリングを渡り歩き、2014年10月からはMMAにも参戦。2017年12月29日には朝倉海とも対戦している。今年8月、新生K-1参戦を表明した。  卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。2019年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。11月の「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝進出もジャオスアヤイに敗退。今回は約1年ぶりの試合となる。  前日計量で卜部は1.9kgオーバーのため減点2から試合開始、ファイトマネーから30%減額。グローブハンデは才賀が拒否したため両者通常の8オンスで行われる。  1R、卜部は速いジャブを打ち左ミドルを蹴る。才賀もジャブを打って左の蹴り。卜部は右ストレートをヒットさせる。スピードに優る卜部は右ストレートと左ミドル、卜部もワンツーと左ボディを繰り出す。卜部も左ボディを打つ。卜部のスピードが印象的なラウンドに。  2R、才賀が左ボディで先手を打つが、卜部のヒザがローブローに。この試合、卜部のバッティングやローブローが目立っていたが、この一発で才賀が戦闘不能に。長いインターバルがとられたが、試合続行不可能と判断されて試合は終了。才賀は泣きながら肩で担がれてリングを後にした。 ▼第9試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇村越優汰(湘南格闘クラブ/第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者)判定3-0 ※30-27×2、30-26×山本直樹(優弥道場)  村越は2011年4月にプロデビュー。2014年7月には第5代RISEバンタム級王座を獲得。K-1には2017年12月から参戦し、2018年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントで優勝して王座に就く。2019年3月に卜部弘嵩の挑戦を退け初防衛に成功すると8月にスーパー・フェザー級転向のため王座を返上。11月には武尊に敗れるも武尊を苦しめた。2020年3月にレオナ・ペタスに敗れ、今回が再起戦。戦績は28勝(11KO)9敗。  山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、前戦では9月に中島 千博から勝利を収めている。K-1の本戦には今回が初出場。  1R、前に出る山本が積極的に攻めていくが、その山本が前に出て来たところに村越が左のショートフックを合わせてダウンを奪う。バッティングの可能性があったためインスタントリプレイが行われたが、映像でパンチと確認された。  2Rも前に出るのは山本だが、村越は下がりながらしっかりとカウンターを狙い、左ミドルを蹴る。山本のパンチはかわし、左ミドルを蹴る村越。  3R、村越は左ミドルと左前蹴り、山本が近づいてい来ると左ストレート。自分の距離を保って蹴りを出す村越に山本は距離を詰めに行くが、接近すると村越が得意のヒザを突き上げる。プレッシャーをかけ続けられる村越に山本の左右フックが連続ヒット。山本がパンチ、ミドル、ヒザでほぼ一方的に手数を出して攻め続けるが有効打はなく、村越が判定3-0で予告通り完封した。 [nextpage] ▼第8試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R×島野浩太朗(菅原道場)TKO 2R 3分00秒 ※レフェリーストップ〇芦澤竜誠(PURGE TOKYO)  島野はMA日本キックボクシング連盟をホームリングに、2011年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。強打を武器にトップ戦線で活躍し、北井智大、レオナ・ペタスらをKOし、皇治、卜部功也、卜部弘嵩らトップファイターたちと拳を交えてきた。2018年6月に郷州征宜を破り第7代Krushスーパー・フェザー級王座に就くと、同年12月に大岩龍矢を退けて初防衛に成功。しかし、2019年3月の2度目の防衛戦で西京佑馬に敗れ、ベルトを失った。前戦は9月に佐野純平を1RでKOに葬っている。戦績は25勝(15KO)13敗。  芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。しかし11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けし、2019年3月の『K'FESTA.2』でスペインのホルヘ・バレラにも3ノックダウンでKO負けして連敗。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ6月の両国大会でも大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言した。戦績は21勝(13KO)11敗1分。  1R、芦澤は右フックから左ハイ、島野も左右フックを返す。序盤からお互いに積極的な攻撃を繰り出す。芦澤がヒザをボディに突き刺せば、島野も右フックをクリーンヒット。島野はジャブを使い、芦澤は右フックを叩きつける。芦澤が右のカウンターをヒットさせ、ミドルを蹴って前へ出るが、すぐに島野が前へ出て右フック、右ストレートを当て返す。  2R、島野が右フック、右ストレートを当てながら前進、芦澤は思い切り右のカウンターを狙い、ジャブを突く。島野の右フックをノーガードで受けた芦澤は右フックでダウンを奪う。それでも前に出る島野へ芦澤はジャブ、前へ出てくる島野へ右フックを直撃させてダウンを追加する。  その直後に島野が左フックでダウンを奪い返すが、芦澤も打ち合いに応じる。芦澤の左右フックとミドルに圧倒される島野だが、それでも立ち続けて反撃に転じる。しかし、芦澤もさらにギヤを上げてフルスイングのパンチで島野を押し返し、コーナーへ詰めての連打とヒザ蹴り。そこでレフェリーがストップ。  激戦を制した芦澤はマイクを持つと「来てくれる人とか応援してくれる人にずっと恩返しができなくて、やっと恩返しができました。まだまだ強くなれるんで、それは分かってるんで。まだまだ俺はできるんで。今日のK-1は芦澤竜誠でした」と、満面の笑顔で語った。 [nextpage] ▼第7試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R〇朝久泰央(朝久道場)KO 3R 1分48秒 ※左ヒザ蹴り×蓮實 光(パラエストラ栃木)  朝久は福岡在住で、兄・朝久裕貴と共に兄弟で活躍するファイター。現Krush王者のレオナ・ペタスには2敗を喫しているが、大沢文也、大岩龍矢、安保璃紅、山本直樹らを撃破し、2020年3月には現K-1ライト級王者・林健太から番狂わせの勝利を奪った。これを機にスーパー・フェザー級からライト級に転向。9月には弘輝をハイキックで粉砕した。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は16勝(3KO)7敗。  蓮實は総合格闘家でもあり、Krushには2018年6月から参戦。パワーを活かしたファイトスタイルで4勝(2KO)2敗の戦績をマークし、今年3月には東本央貴とダウンを奪い合う試合を演じてKO勝利。7月には大沢文也からも3度のダウンを奪ってKO勝ちしているハードパンチャーで戦績は5勝(3KO)2敗。  1R、朝久は左右に構えを変えながらパンチ、左ハイキックを狙う。二段蹴り、左インローを繰り出す朝久に蓮實は近付いてフックを叩きつける。フットワークで縦横無尽に動く朝久に蓮實が右フックをヒットさせるも、朝久は独特の動きでボディへパンチを見舞う。さらに後ろ蹴り、飛びヒザ蹴り。強い右ローを蹴る朝久に蓮實は距離を詰めての右フックを放つ。  2Rが始まると蓮實は一気に前へ詰めてフックを狙う。朝久は逆にステップを使って回り込む。朝久の顔面前蹴りがヒット、蓮實が前へ出てくると朝久がロングリーチからのパンチを当てに行く。さらにヒザ蹴りを突き刺す。サウスポーから左ストレート、左ロー、オーソドックスになって右ローと攻撃の数が圧倒的に多い朝久。蓮實は先手を取られる。  3R、朝久の左フック、左ストレートに蓮實は前へ出て打ち合いを挑む。蓮實の必殺アッパーをかわした朝久が左ストレート。一度離れると飛びヒザ蹴りをヒットさせてグラつかせた朝久だが、蓮實はそれでも前へ出る。続いて左インローにガクッとした蓮實へパンチを連打。なおも前へ出ようとする蓮實だが最後は左ヒザをグサリ。ついに蓮實が倒れ、そのままレフェリーがストップ。朝久が殺傷能力の高さを証明した。  朝久はマイクを持つと「今日のメインでタイトルマッチをやると思いますが、勝った方、俺とやろうぜ。この階級のチャンピオンとしてヘビー級まで全部のチャンピオンを倒そうと思っています」とタイトル挑戦をアピール。  続けて「一番大事なこと。12月13日は僕のばあばの誕生日なので、この勝利を捧げたいと思います。これからも勝ち続けます」と微笑んだ。 [nextpage] ▼第6試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R〇佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO/Krushスーパー・ライト級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×大和哲也(大和ジム/元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者)  佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2019年6月大会では不可思をTKOで下している。2月大会で鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月には初防衛に成功し、10月には中野滉太に判定勝ち。  大和は2005年7月プロデビューの31歳。キックボクシングで数々のタイトルを獲得し、2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たす。その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2016年末からK-1に参戦。2018年11月の第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント1回戦でゲーオにKO負けを喫し、2019年8月には近藤拳成に勝利して再起を果たしたが、12月に不可思にKO負け。今回が約1年ぶりの再起戦となる。  1R、右ローを蹴る大和に佐々木は左ミドルからのワンツー。大和は左インローを何度も蹴る。佐々木の左ミドルに左フックを合わせに行く大和。ロープに詰めても大和が左フックをヒットさせる。佐々木は右ミドル、右前蹴りで大和を突き放した。  2R、前に出るのは大和。佐々木はワンツー、左ミドルでそれを押し戻すが大和は左ローを蹴って再び前へ。左フックを狙っていく大和に佐々木はワンツーを連打。パンチの数を増やして佐々木が前へ出ていく。これを被弾する大和。しかし、大和は左ローで佐々木のバランスを崩していく。  3R、強打を放つ大和にシャープなパンチを的確に当てる佐々木。圧力をかけて前へ出る大和だが、佐々木が右ヒザをボディへ突き刺す。手数の佐々木に一発の大和という展開。右が相打ちとなると、残り1分を過ぎて佐々木が右ストレートで前へ出る。明らかに足が止まった大和へ佐々木が右ストレート、左フックを叩き込む。大和も右フックを打ち返し、最後の10秒でフックの打ち合い。しかし、佐々木がミドルを蹴ってストレートで前へ出る。  判定は佐々木の勝利。テクニシャンぶりと試合運びの上手さを見せ、大和を振り切った。 [nextpage] ▼第5試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R×大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1 WORLD GP 2018ライト級世界最強決定トーナメント準優勝)延長R 判定1-2 ※9-10×2、10-9〇瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)※本戦の判定は30-29、29-29、30-30。  大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手で、2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。7月のKrushでは蓮實光にKO負けを喫し、今回が再起戦。  瓦田はアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。その後は東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、蓮實光と前戦の稲垣柊にはKO勝ちしてる。7月21日のKrushでは得意の伸びる右ストレートを駆使して里見柚己から勝利、9月のK-1ではSEIYAにも勝利と現在3連勝と絶好調のK-1ジム総本部の若手リーダー格。  1R、ガードを低く下げて前へ出ていくのは大沢。瓦田は左ミドルを蹴っていく。大沢は徹底してボディへのパンチ。瓦田が前へ出てくると大沢は右へ回り込んでいく。大沢が上手く当てていった印象。  2R、やや距離が近づき、瓦田のミドルやパンチが入り始める。大沢はガムシャラに左右フックでボディを叩くが、瓦田が至近距離での左飛びヒザ蹴をヒットさせる。下がる大沢に左ミドルからのパンチで攻め入る瓦田。大沢もボディを返す。  3R、瓦田が右ローから左右のストレートで前に出る。さらにヒザ蹴り、ロープに詰めてのアッパー。大沢もアッパーを返すが瓦田は前へ出て顔面とボディへのパンチ、そしてヒザ蹴り。ガードを固める大沢に瓦田は右ロー、ボディへのヒザ蹴り、右アッパー。左右ボディと左ローを返す大沢。  判定は30-29、29-29、30-30でドロー。延長Rへもつれ込む。蹴りから右ストレート、そしてヒザ蹴りと攻め込む瓦田に大沢はボディで対抗。大沢はガードを固めるが瓦田がコーナーへ詰めてパンチとヒザ蹴りを打つ展開。大沢は左ハイをヒットさせるが瓦田は全く怯まず前へ出てヒザを突き上げる。大沢も右アッパーの連打と右ボディ、大沢の左ボディに一瞬下がる瓦田だが、すぐに瓦田が前へ出て左右ストレートを繰り出していく。大沢も負けじと左右フックで応戦。  判定は2-1という接戦で瓦田が勝利。大沢はヒザから崩れ落ちた。瓦田は兄貴分を乗り越え、安堵の表情を浮かべた。 [nextpage] ▼第4試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R〇和島大海(月心会チーム侍/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準優勝)KO 1R 2分03秒 ※左ハイキック×藤岡裕平(九州ジム・VLOS)  和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りでKO勝利の山を築き、戦績は12勝(10KO)4敗。3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではアワターン(タイ)、城戸康裕を破って決勝へ進出するも、木村“フィリップ”ミノルに敗れて準優勝。9月のK-1ではムエタイの強豪ラーシーシンをローキックでKO撃破した。  対する藤岡は今回がK-1初参戦。九州の大会を中心にキャリアを積んできたオールラウンダーで、戦績は17勝(8KO)4敗2分。2020年、海外でWKA世界ウェルター級王座への挑戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で試合が中止となった。  1R、サウスポーの和島は右フック、左ミドル、左ストレートと左の強烈な攻撃を叩き込み、左ミドルからの左ストレートでダウンを奪う。続けての飛びヒザ蹴りはスリップ判定。和島は続けて鋭いヒザ蹴り突き刺し左ミドル、そして右フックでダウンを追加。和島はまtも飛びヒザ蹴りからヒザ、左ハイ、左ミドル、左ストレートと一方的に攻め、藤岡も粘るが最後は和島の左ハイキックが鮮やかに決まり、藤岡は横倒し。和島が圧巻のKO劇を見せた。  和島はマイクを持つと「今日、全然ノーダメージで勝っているので、1月僕も出たいです。ぜひ呼んで下さい」と2021年1月24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催されるK-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K'FESTA.4』への連続参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R〇軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/第2代Krushバンタム級王者)KO 2R 1分54秒 ※左フック×亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangスーパー・バンタム級王者)  軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2019年10月に将史の兄・玖村修平を破り、2020年2月にはK-1で大活躍したスリヤンレックから勝利を収める金星を得た。満を持して9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。今回からフェザー級に階級を上げて再起戦に臨む。  亀本は2015年12月に瀧谷渉太、2018年1月に森坂陸、2019年2月に出貝泰佑から勝利を収めている。また、敗れはしたものの武居由樹、玖村将史とも拳を交えた。2019年11月にはトーナメントを制してBigbangスーパーバンタム級王座を獲得。今回がK-1初参戦で、K-1 JAPAN GROUPでの試合も2019年2月以来となる。  1R、序盤は静かな立ち上がり。サウスポーの亀本が左ロー、左ミドル、左ストレートを放つ。軍司は前後のステップを踏み、飛び込んでの左フック、左右フック連打を見せる。軍司は力強い右ストレートと右ロー、亀本は手数・足数を多く出す。  2Rも手数・足数を出して前に出るのは亀本だが、ローキックがローブローとなって試合は一時中断。再開後、蹴りの距離をとる亀本へ軍司が圧力をかけていき、ロープへ追い詰めて右ストレートからの左フックでダウンを奪う。一気に行く軍司がフックのラッシュ、最後はパワフルな左フックでなぎ倒し、ダメ押しに右の顔面蹴り。フェザー級転向対決は軍司が制した。  軍司はマイクを持つと「フェザー級に上げて初戦で1RでKOしたかったんですが、2RでKOできて。フェザー級にも軍司泰斗ってのがいるので、どんどん強いのとやりたい。一人ずつ倒していくと思うので、強いヤツと当ててください」とフェザー級侵攻を開始すると宣言した。 [nextpage] ▼第2試合 スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇佐々木洵樹(POWER OF DREAM/第5代Krushバンタム級王者)判定3-0 ※29-27、30-26×2×璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)  佐々木は元プロボクサーで、OPBF東洋太平洋フェザー級13位、日本フェザー級7位になった実績を持つ。2019年2月からKrushに参戦すると、11月には晃貴を判定で破り、僅か3戦目にしてKrushバンタム級王座に就いた。今年3月には初防衛戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響でサンベル・ババヤン(アルメニア)が来日不可能となり試合中止。王座を返上し、8月のKrushでスーパー・バンタム級転向第一戦を行い、龍斗に判定勝ちした。K-1には初参戦。4勝(1KO)無敗。  対する璃明武は第15回K-1アマチュアAクラス -55kgで優勝し、2018年4月にプロデビュー。これまで6勝(3KO)無敗の戦績を誇る。K-1にはプレリミナリーファイトで出場したことがあるが、今回が本戦初出場。  1R、佐々木はサウスポーからジャブ、左ストレートとよく伸びるパンチを繰り出す。佐々木はステップを踏みながら右ローを蹴り、クリンチ後に佐々木が強烈な左ロングフックでダウンを奪う。後ろ廻し蹴りで対抗する璃明武。クリンチでダメージの回復を図る璃明武は顔面へのヒザ蹴り、右ハイを蹴る。しかし、またも佐々木の左ストレートが強烈にヒット。璃明武には組み付き多用で減点1が与えられた。  2R、佐々木のパンチにヒザ、ミドルを合わせに行く璃明武だが組み付きが目立つ。プレッシャーをかけて長い距離でストレートを繰り出していく佐々木。  3R、璃明武は右ローからワンツーを繰り出して前へ出る。その右ローが効果的に決まっていく。ジャブから左ストレートで飛び込む佐々木。パンチからの飛びヒザ蹴りまで繰り出す。璃明武も負けじと前へ出てのヒザ。両者ともクリンチが多くなってしまうが、佐々木は前へ出てパンチを出していく。  勝敗は判定に持ち込まれ、判定3-0で佐々木が勝利。佐々木が無敗記録を「5」に伸ばし、璃明武に初黒星を付けた。 [nextpage] ▼第1試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R〇不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)KO 2R 3分09秒 ※右ストレート×鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/第7代Krushスーパー・ライト級王者)  不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。さらに9月大会では平山迅に合計3度のダウンを奪われて惨敗。今大会に再起を懸ける。  鈴木は2016年12月にKrushでプロデビューすると、サウスポースタイルから繰り出す左ミドル&左ストレートを武器に頭角を現し、2019年1月にKrushスーパー・ライト級王座を獲得。2019年8月の初防衛戦ではK-1ファイターとして活躍していた左右田泰臣の挑戦を退けている。現王者・佐々木大蔵に2連敗を喫してタイトルを失ったが、7月大会でFUMIYAを初回KOに破って再起。10月のKrushでも松本篤人を激闘の末にKOした。  1R、不可思が右ミドルを蹴るとサウスポーの鈴木は左ミドルを返す。左ミドルを蹴られると不可思は右ロー。右の蹴りを多用する不可思に鈴木は左ストレートを合わせに行く。  2R、鈴木が前に出てきて左ミドルからの左ストレート。鈴木が左ミドルを蹴り、不可思が返そうとしたところへカウンターの左ストレートでダウンを奪う。左ミドルから左右のストレートで畳みかける鈴木。  しかし、不可思の左ボディストレートからの右ストレートで鈴木がバランスを崩し、右ストレートで不可思がダウンを奪い返す。ところが、不可思の右ローに鈴木が左ストレートを合わせて鈴木がまたもダウンを奪う。  勝負に出た不可思が打ち合いに出て連打の右ストレートで鈴木をダウンさせる。鈴木は起き上がろうとするも身体がいうことをきかず、不可思がダウンの応酬を制しての逆転KO勝ちを飾った。 “してやったり”の表情を浮かべる不可思はマイクを持つと「(大会に第1試合として)火を着けました。来月のK'FESTAオファー待っています」と、2021年1月24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催されるK-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K'FESTA.4』への参戦をアピールした。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第5試合 -95kg契約 3分3R〇植村真弥(WSRフェアテックス幕張)KO 1R 2分52秒 ※左フック×メイサム・エシギ(イラン/士魂村上塾)  1R開始から両者フルスイングの応酬。1分を過ぎると両者とも疲れが見え始めるが、植村は前に出続ける。バックキックで反撃するエンギに植村は飛び込んでの左フックでダウンを奪う。その後も攻撃の手を辞めず、ラリアットのような左フックを2連発してKO勝ちした。 ▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1フェザー級 3分3R×秀樹(レンジャージム)KO 3R 1分23秒〇稲垣 澪(K-1ジム大宮チームレオン)  1R、パンチにヒザを合わせ、蹴りを放って行った稲垣に秀樹は飛び込んでの右フックからの左フックでダウンを奪う。2Rには稲垣が右三日月蹴り、ヒザとボディへの攻め、右ストレートで反撃。3Rには稲垣が至近距離での顔面飛びヒザでダウンを奪い返し、パンチの連打でダウンを追加。最後は左ハイを2度叩き込み、パンチを浴びせて秀樹をマットに沈めた。 ▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R×聖也(WSRフェアテックス西川口)KO 1R 0分33秒 〇北村夏輝(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)  クリンチから相手をプッシュしての右ストレートでダウンを奪った北村。再開後、向かってきた聖也に右フックを打ってダウンさせ、秒殺KO勝ちを飾った。 ▼プレリミナリーファイト第2試合 -53kg契約 3分3R〇倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 2R 2分57秒 ※3ノックダウン×豊田優輝(B.W)  1Rから激しくフックを交換し、カウンターを取り合う両者だったが、2Rに倉田が右フックのカウンターでダウンを奪うと、即座に右フックでダウンを追加。猛然と抵抗した豊田だったが、最後は倉田の左フックで3度目のダウンを喫した。 ▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1フェザー級 3分3R×梅田将成(KFG URAWA)KO 1R 0分31秒 ※パンチ連打〇松山勇汰(TEAM TOP ZEROS)  松山は左ハイを効かせるとコーナーへ追い込んでのパンチの連打で2度ダウンを奪ってKO勝ちした。
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