残酷なゲームだが、それが我々のゲームなんだ
この会見で、ミックスは意外な事実も明かしている。
「実は、ホリグチ戦の前に一緒に練習したことがあるんだ。(ストッツが同門のセルジオ・ペティス戦前にルーファ・スポーツを離れ、エクストリーム・クートクアーで練習)。彼が練習している姿を見て、僕の方が頑張らなければと感じた。僕のトレーニングパートナーが過去に彼を倒したことがある(メラブ・ドヴァリシビリ)から、(相対的に)僕は彼を倒せると思っただけでなく、彼を足技でノックアウトすることができるとも思っていたんだ。いまは僕がやることをやれば、毎日、あのような選手を仕留めることができる」と、かつてストッツと対峙したときに、いつかの対戦のために、頭のなかでシミュレーションしてきたのだという。
ワールドGPのピークに向け、ストッツはトラッシュトークを仕掛けてきた。その相手に勝利し、溜飲を下げたか、と問われるとミックスは「そうでもなかった」と語る。
「そうだろうと思ったが、そうでもなかった。誰かを気絶させることに満足はない。彼には家族がいる。僕にも子供がいる。彼を傷つけたいわけじゃないんだ。彼の話を聞いていると、僕と似ているんだ。優勝のために同じように戦っている。100万ドルの小切手が、50万ドル2枚にならないのは残念だ。残酷なゲームだが、それが我々のゲームなんだ。
もう一度ストッツに会いたいと思っている。彼は悪口を言っていたけど、僕も返していたから。彼は、僕が彼より優れているとは思っていないと思うし、ただ、僕が彼を捕らえたというだけだ。この先、また彼に会えることを期待している」と、再戦の可能性についても語った。